日本エイズ学会誌
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4 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 山口 拓洋, 橋本 修二, 川戸 美由紀, 中村 好一, 木村 博和, 市川 誠一, 松山 裕, 木原 正博, 白阪 琢磨
    2002 年4 巻3 号 p. 91-95
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    目的: 全国のブロック拠点病院・拠点病院のHIV/AIDS受療者数を把握する。
    対象及び方法: 全国のブロック拠点病院・拠点病院365施設を対象として, 2001年4-6月に調査票を郵送法で配布・回収した。調査内容は, 2001年4月1日現在, 調査対象施設で受療中 (経過観察中を含む) のHIV感染者とAIDS患者について, 血液製剤とそれ以外による感染, 日本国籍とそれ以外, の各々別の人数とした。
    結果: 回収施設数は347施設 (9596) であった。受療者数はHIV感染者2,964人 (72%), AIDS患者1,133人 (28%) の計4,097人であった。このうち, 血液製剤による感染は984人 (24%), それ以外の感染経路による感染は日本国籍が2,663人 (65%), 外国国籍が450人 (1196) であった。受療者数別の施設数の分布を見ると, 受療者数0人の施設が30%以上であり, 一方, 50人以上の施設も3%見られ, 施設間差は極めて大きかった。本調査と他の調査との比較結果から, 本調査がブロック拠点病院・拠点病院以外を含む全国の受療者数を反映していること, 及び, 日本国籍のHIV感染者には診断後の治療・管理が継続されていない者が存在する可能性が示唆された。
    結論: HIV/AIDS受療者数は, 2001年4月現在で約4,100人であった。受療者数に大きな施設間差が見られ, 診断後の治療・管理の未継続者の存在が示唆された。
  • 赤塚 光子, 高橋 紘士, 於保 真理, 小松 聖司
    2002 年4 巻3 号 p. 96-103
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    目的: HIV感染者の身体障害者手帳への意見と他の内部障害者のそれとを比較することで, HIV感染者の視点から現行の身体障害者手帳の問題点を指摘すること。
    対象及び方法: 『身体障害者手帳に関する調査』において『内部障害』と分類されたサンプル (有効数398, うちHIV47) を用い, クロス集計, 因子分析, 因子分析モデルを用いた分析を実施した。
    結果: (1) クロス集計の結果, 有意に差があった項目は「障害名」「写真」であった。 (2) 「障害名」は, 「 (HIV以外の) 内部障害」のモデルでは「本人の属性」, 「本人の障害」の2因子に属し, 「HIV」のモデルでは「本人の障害」因子に属した。 (3) 「写真」は, 「内部障害」では「本人の属性」因子に属し, 「HIV」では2つの因子に属した。
    考察: HIV感染者にとっての現行の手帳の問題点は, 差別や偏見のある社会で利用するにしてはプライバシーが無防備に開示されてしまう手帳の仕様と, プライバシーを必要以上に開示させずに短時間で所持者と提示者とを同定できる利用システムではないこと, と考えられた。対策としては, 「本人の属性」因子のもっ提示者と所持者とを同定できる機能を保持しつつ, 「本人の障害」因子のもっスティグマ化を引き起こす機能の影響を小さくすることが妥当であると考えられた。また, 2因子問の相関がほとんどなかったことから, 後者の因子のもつ機能への対策は, 前者の因子のもっ機能を損なわないと考えられた。
  • Teruhisa FUJII, Noboru TAKATA, Akiro KIMURA
    2002 年4 巻3 号 p. 104-107
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    Case: There have been few reports on virological effect as observed through changes in viral DNA or mRNA burdens in HIV-1 infected cells during the interruption of highly active anti-retroviral therapies (HAART). We observed a patient with HIV-1 infection who was obliged to stop anti-retroviral drugs suddenly. After periodically measuring viral DNA and mRNA burdens in peripheral blood nuclear cells after stopping anti-retroviral drugs, we discussed the safety of interrupting HARRT in chronic HIV-1 infected patients.
    Reselts: Although his plasma viral loads (VLs) were sustained at 3 weeks, they rapidly increased from an undetectable level to 2.2×106 copies/ml at 4 weeks, and his viral mRNA and DNA burdens also increased. After medication was restarted, VL, viral mRNA and DNA burdens all decreased again to the levels indicated before the interruption.
    Discussion: Well-controlled patients undergoing HAART may avoid virological failure even if their drugs are stopped for a certain period. Our data suggested that short-term interruption of HAART could be applied to patients with chronic HIV-1 infection in some situations.
  • 松田 重三
    2002 年4 巻3 号 p. 108-115
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 外国人患者診療・看護ガイド
    小島 賢一
    2002 年4 巻3 号 p. 119a
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • ゲイ男性のカジュアルセックスパートナーとの出会い:HIVやコンドーム使用に関する対話について
    市川 誠一
    2002 年4 巻3 号 p. 119
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • Lopinavir/ritonavir合剤を含むHAARTはHIV感染者の最初の治療法として優れている
    松田 重三
    2002 年4 巻3 号 p. 120
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
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