日本エイズ学会誌
Online ISSN : 1884-2763
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1 巻, 3 号
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  • 上田 重晴
    1999 年 1 巻 3 号 p. 63
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 心理職としての取り組み
    浦尾 充子, 西村 明, 池上 宏, 石川 洋, 花澤 佳子, 金井 明美, 石川 雅子
    1999 年 1 巻 3 号 p. 64-69
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    【緒言】千葉市保健所では, 平成5年から専門職の心理カウンセラーによるHIV・エイズカウンセリングを行っている. その内容は, 抗体検査前後のカウンセリング, 一般電話相談者へのカウンセリング, 感染者・家族等へのカウンセリング及び地域からの依頼に応じての予防啓発を目的とした心理教育である. 今回, 心理カウンセラーによるHIV・エイズカウンセリングの必要性と有効性について検討した.
    【方法】平成9年12月から1年間に保健所で実施した, 抗体検査前後等のカウンセリング346件について, 相談内容の特徴を分析した. また面接調査により, 相談者の不安に対するカウンセリングの効果について検討した.
    【結果】相談者の約20%の人がきわめて高い不安レベルにあった. また, 検査日のカウンセリングにより, 相談者の不安レベルは低下した.
    【考察】保健所での専門職の心理カウンセラーによるカウンセリングは, 従来のエイズ対応と異なり, 以下のような有効性をもつことが明らかとなった. (1) 高いレベルの不安をもっ人たちの不安を軽減する. (2) 心理的問題を抱えている人やエイズノイローゼの人たちの受け皿の機能を果たす. (3) 不安がそれほど強くない人たちの行動変容を促す.
    今後, エイズ相談の多い大都会やその周辺地域の保健所では, 専門職の心理カウンセラーをエイズカウンセラーとして配置した体制を整えることが望まれる.
  • 造血器腫瘍との比較
    内海 英貴, 秋葉 徹, 須藤 美和, 田村 遵一, 成清 卓二, 沢村 守夫
    1999 年 1 巻 3 号 p. 70-78
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    【目的, 方法】日和見感染を合併しやすいHIV感染症17例と造血器腫瘍の多発性骨髄腫 (MM) 10例, 悪性リンパ腫 (ML) 9例を対象とし, 末梢血CD4陽性リンパ球サブセットをCD8, CD45RA, CD45RO, CD25, HLA-DRとの二重染色により比較した. 一部のHIV症例では治療の前後や経過中のサブセットの変化も検討した.
    【結果, 考察】HIV感染者ではmemoryとnaive CD4細胞の数は比較的保たれていた. 一方, MM・ML症例ではCD4細胞が比較的保たれている症例でも, naive CD4細胞が明らかに少ない傾向にあった. MM・ML症例ではCD4とCD8リンパ球数の正の相関が認められた. 両者の日和見感染の発症の違いの一つの要因として, リンパ球サブセットの違いが関与している可能性が示唆された. HIV症例で短期間の経過中にCD4の増減がみられた場合, その多くはmemory CD4の増減に負うところが大と思われた. memory CD4とnaive CD4の経時的変化と日和見感染症の発症を前向きに検討する必要があると思われた.
  • Tetsuro MATANO
    1999 年 1 巻 3 号 p. 79-83
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    Objective: To examine if the intracellular HIV-1 envelope protein (Env) can be trapped by an intracellular chimeric CD4.
    Material & Methods: We previously reported a mutant Friend murine leukemia virus Env, FCR, whose intracellular transport was inhibited. Here, a chimera consisting of a surface domain of CD4 and a C-terminal two-thirds of FCR was constructed. HeLa cells expressing the CD4-FCR were transfected with an infectious HIV-1 clone DNA, pNL4-3, and the processing of HIV-1 Env was examined.
    Results: Intracellular transport of the CD4-FCR chimera to the cell surface was inhibited as was FCR. When the CD4-FCR-expressing HeLa cells were transfected with pNL4-3, the processing of HIV-1 Env and the infectious HIV-1 production were inhibited. Immunoprecipitation analysis showed binding of the CD4-FCR to the unprocessed HIV-1 Env.
    Conclusion: These results suggest that HIV-1 Env could be trapped by the intracellular CD4 in the chimera.
  • 霜山 龍志, 関口 定美, 金岡 秀三郎, 黒沢 光俊, 鈴木 左知子, 千葉 広司, 今村 雅寛
    1999 年 1 巻 3 号 p. 84-88
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    緒言: 札幌市内の開業医にて, 海外での異性間性交渉によって感染したと推定される, 献血歴のある男性のAIDS例を経験した.
    症例提示: 症例は28歳男性で, 淋病の既往歴はあるが, 同性愛はみとめられない. 高熱を主訴としてK医院を受診した. 胸部に瀰慢性間質性肺炎像を認め, カリニ肺炎やCMV肺炎を疑った. 初診時HIV抗体陽性だったが, 3年余り前の献血時の検査ではHIV抗体陰性だった. CD4は35μlと末期的状態で, 北大病院に転医し, AZT, ddI, IDVの他, グロブリン, 抗生物質などで集中治療したが6か月後死亡した. 剖検ではAIDSに伴う肺炎, 心外膜炎, 脂肪肝, 脳出血を認めた.
    考察: 本例は感染から3年余りで発症し, 一般医院に発熱という訴えで受診していることを考えると, 外来患者にHIV感染者がいる可能性を常に考えて診察に当たることが求められる.
    結論: 一方国内輸血によるHIV感染は, 5例がエイズ動向委員会に提出されているが, 確診例は1例のみである. 血液センターでも献血者の中にHIV感染者がいるという前提で, 問診を強化していかなければなるまい.
  • 立川 夏夫
    1999 年 1 巻 3 号 p. 89-101
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 岩本 愛吉
    1999 年 1 巻 3 号 p. 102-106
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 小柳 義夫
    1999 年 1 巻 3 号 p. 107-109
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • CD8陽性T細胞によるSIV感染に伴うウイルス血症の制御
    高橋 秀実
    1999 年 1 巻 3 号 p. 109
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 山田 兼雄
    1999 年 1 巻 3 号 p. 110-112
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
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  • 米高校生におけるHIV関連の性リスク行動の変化-1991年~1997年
    広瀬 弘忠
    1999 年 1 巻 3 号 p. 112
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
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