環境と安全
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13 巻, 1 号
環境と安全
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報告
  • 研究活動を始める学生向けの 化学薬品・廃液・高圧ガスの取り扱い編
    田中 信也, 三上 恭訓, 本間 誠, 服部 徹太郎, 吉岡 敏明
    原稿種別: 報告
    2022 年 13 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/25
    [早期公開] 公開日: 2022/05/20
    ジャーナル フリー

    安全教育は、新たに研究活動を開始する学生や新任の教職員にとって必要不可欠であるが、大学や部局によって実施状況に差がある。また、近年は、留学生の増加に伴って英語対応も求められており、講師の負担が増している。そこで、新たに研究活動を開始する学生を対象とする化学薬品・廃液・高圧ガスに関する安全講習用の電子教材を開発した。内容は、これらを取り扱う上で知っておくべき危険性、安全対策、法令対応など共通性の高い事項とし、学内外で活用できるよう普遍的なものとした。また、実効性のある教育内容とするために、受講対象者を学生と教職員に分け、本プロジェクトでは学生を対象とする教材を作成した。学生目線とするため、実験作業に重点を置き、法令関係は学生自身が対応すべきことにとどめた。また、危険性を視覚に訴える実験動画を挿入した。著作権法を意識せずに学内外で利用できるようにするため、実験動画の多くは、新たに作成した。

  • 水口 裕尊, 安崎 嘉人, 津田 瞳, 布施 泰朗, 中村 正治
    原稿種別: 報告
    2022 年 13 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/25
    [早期公開] 公開日: 2022/05/20
    ジャーナル フリー

    労働者への有害物ばく露管理おいて作業環境測定基準に基づく単位作業場における作業環境測定が行われてきたが、昨今では、リスクアセスメントの推進や作業環境測定への個人サンプリング法の適用など、個人ばく露量測定による作業環境の評価の重要性が増している。特に少量多品種を使用し、一日の有害物の分布状況の変化が著しい大学等の研究機関では、従来の作業環境測定ではばく露状況を正確に把握することは困難であると考えられる。 現在、感度が高く、多品種の化学物質の検出可能な光イオン化検出器(Photo Ionization Detector; PID)が開発され、有機溶剤等に対する個人ばく露状態のモニタリング機器として応用されている。 本研究では、PID式個人ばく露モニターと個人ばく露測定を実施し、従来の場の測定による作業環境測定結果と比較するとともに、PID式個人ばく露モニターによるリアルタイムモニタリングの結果により、ばく露作業の特定を行うとともに、最大ばく露濃度とばく露作業から、作業管理への有効性について検討した。 また、これらの結果を用いた安全衛生教育を実施し、アンケート調査により、教育前後の安全意識について調査を行った結果、ばく露状況などについて意識の変化が確認できた。

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