現行インタレース走査系の画質妨害の低減について, 順次走査カメラの信号を使用した順次-インタレース走査変換の信号処理により可能な機能を検討した.
まず, 走査を垂直・時間周波数領域での標本化の観点から3次元周波数解析を行い, インタレース折り返し歪みの除去, 時間周波数30Hzの動きの処理, 垂直補強信号による解像度向上などが, 順次走査カメラの導入によって初めて実現可能になることを明らかにした.
次に, 時空間フィルタに垂直方向フィルタを使用して, 動解像度特性を損なうことなくこれらの機能を実現する具体的な走査変換の手法を検討した.そして, 試作装置を用いた評価実験により有効性を検証した.
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