本研究は,精神的不調早期のAdolescent and Young Adult(AYA)世代を対象とし,効率性・簡易性を備えた,リカバリー志向型の早期支援プログラムを開発することを目的とした。21件の論文を対象とし,リカバリーへつながる要因を文献調査した。さらに,支援プログラムのプロトタイプへ早期支援経験者の有効な関わりを取り入れるため,14名へのインタビュー調査を行った。これらの調査の結果と研究グループでの合議制質的研究の結果,安心感の醸成と主体性の促進を狙いとし,1回30分,最大5回の個別セッションを基本としたプログラムを開発した。今後はプログラムの効率性・簡易性の検証や効果検証を進める予定である。