ブリーフサイコセラピー研究
Online ISSN : 2432-9371
Print ISSN : 1880-5132
31 巻, 2 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
原著
  • 臼井 香, 長谷川 智恵, 市橋 香代, 森田 健太郎, 金生 由紀子, 金原 明子, 大路 友惇, 里村 嘉弘, 山口 創生, 笠井 清登 ...
    2023 年 31 巻 2 号 p. 37-48
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/05/24
    ジャーナル フリー

    本研究は,精神的不調早期のAdolescent and Young Adult(AYA)世代を対象とし,効率性・簡易性を備えた,リカバリー志向型の早期支援プログラムを開発することを目的とした。21件の論文を対象とし,リカバリーへつながる要因を文献調査した。さらに,支援プログラムのプロトタイプへ早期支援経験者の有効な関わりを取り入れるため,14名へのインタビュー調査を行った。これらの調査の結果と研究グループでの合議制質的研究の結果,安心感の醸成と主体性の促進を狙いとし,1回30分,最大5回の個別セッションを基本としたプログラムを開発した。今後はプログラムの効率性・簡易性の検証や効果検証を進める予定である。

研究報告
  • 岡田 和久
    2023 年 31 巻 2 号 p. 49-59
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/05/24
    ジャーナル フリー

    本研究では従業員支援プログラム(EAP)の一環として電話相談に従事する心理臨床家19名を対象に,面接相談と電話相談で準拠する治療理論や留意点に関するアンケート調査を実施した。その結果,面接相談で人間性心理学やブリーフセラピーに準拠する心理臨床家は電話相談でもこれらに準拠していることが示唆された。また,臨床上の留意点として,面接相談では11個(視覚情報,共感的理解など),電話相談では10個(聴覚情報,解決に向けた具体的な提案など)の質的な小カテゴリーが生成され,治療構造の差異による治療的関わりの変化が示唆された。さらに,電話相談経験年数が長い心理臨床家ほど声に着目しており,電話相談では「声へのジョイニング」が重要であると考えられた。

シンポジウム セラピーを上達させるためのGo To キャンペーン ~3 密(密室,秘密,密行)を解消するためのGo To 学会! Go To 発表!~
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ブリーフ・エッセイ
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