日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
The 56th Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology 日本文化人類学会第56回研究大会
選択された号の論文の122件中101~122を表示しています
個別発表(F会場)
個別発表(G会場)
個別発表(H会場)
映像上映(I会場)
  • 藤田 周, 津田 啓仁
    p. I01-
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/13
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    二つの映像はいずれも、藤田が 2018 年から 2020 年にかけて実施したペルーでのフィールドワーク調査において撮影した、同一の映像素材群をもとに作られた。「Second Life en Perú」はそれを津田が編集したものであり、「通り過ぎないもの」は津田の映像と、それを巡る会話を一つの契機として始められたワークショップを受けて藤田が編集したものである。
  • マダガスカル南西部の憑依儀礼
    飯田 卓
    p. I02-
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/13
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    マダガスカル全土においては、憑依儀礼がさかんに実践されている。憑依儀礼は、一般的にチュンバtrombaと呼ばれることが多いが(Estrade 1977)、その内実は多様性に富む。いっぽうには、過去にヒトとして生活していた者が死後に精霊としての能力を獲得し、現在に生きるヒトに憑依する事例がある。サカラヴァ王族の憑依儀礼がその代表であり(Feely-Harnik 1991; Sharp 1996; Lamberk 2002)、コモロ諸島やスワヒリ海岸などとのつながりも指摘されている(花渕 2006)。いっぽうでは、ヒトその他の動物と同じように繁殖力をもち、やがては死ぬという存在が、物理的な移動でなく憑依という手段によって生きているヒトと交流することもある。マダガスカル南部を中心に報告されているククや(Heurtebize 1977)、南西部のヴェズ人が信仰するドゥアニも(飯田 2020)、こうしたタイプの精霊の一例である。
  • グリゴレ イリナ
    p. I03-
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/13
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    本映像は、岩木山麓にある青森県弘前市五代地区に 16 世紀から伝承してきた「五代獅子舞」における女性の踊り手の姿を記録した。五代獅子舞では、30 年前に地域の軋轢を乗り越えて、初めて女性の踊り手が認められた。その踊り手である鈴木恵子さんは、現在は保存会会長として、自身も演舞しながら地域の子供に踊りを教えることによって未来の担い手の育成に務める指導者である。本映像では、鈴木さんが保存会会長として組織運営に積極的に関わり、踊りの指導をしながら女性として裏方役もこなしている姿を映し出すことによって、地域コミュニティの人口減少と向き合いながら、民俗芸能の担い手を育成する女性の活動について映し出すものである。
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