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日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
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日本文化人類学会研究大会発表要旨集
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The 56th Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology 日本文化人類学会第56回研究大会
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個別発表(A会場)
海上の私道
フィンランドのフェリー公営化運動にみる「行政」の外縁
高橋 絵里香
p. A08-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A08
会議録・要旨集
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本発表は、フィンランドの群島地域において海を渡る実践がどのように私的/公的な営みの境界を浮き彫りにするのかを問う。4つのフェリーを運航する私道組合の活動を横断的に分析することで、それぞれの私的航路がどのような意味で「私道」であるのかを検討する。道に公私の区別がつけられることで、人びとが島々に暮らし続けることを可能にするためのケアのモビリティが可視化されていく様態を明らかにする。
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(240K)
インドの家事労働から考えるケアと経済
境界闘争と複数の想像力を手がかりに
田口 陽子
p. A09-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A09
会議録・要旨集
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本発表は、インドの家事労働を事例として、ケアと経済の関係を検討する。資本主義社会における生産的な経済活動は、社会的再生産を支えるケア労働に依存している。ただし生産と再生産の境界や関係は、資本主義の具体的な形態によって異なり、境界闘争や新たな想像力によって組み替えられてきた。本発表は、ケア(再生産)と経済(生産)の境界に、インドの家事労働をめぐる複数の想像力がどのような影響を与えうるのかを探究する。
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(200K)
「キャリア」とはなにか?
ベトナムの女性国立大学教員にみる人生の選択
伊藤 まり子
p. A10-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A10
会議録・要旨集
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現代アジア諸社会では新自由主義の浸透と新中間層の台頭とともに、女性の社会進出が顕著になり、その活躍が注目される。しかし、そこで問われる女性の活躍とは、女性たち自らが描いているかたちなのだろうか。そもそも女性たちは、自身の「キャリア」をどのように捉えているのだろうか。本報告では、ベトナム北部地域の国立大学に専任講師として勤務する女性たちを事例に、彼女たちにとっての「キャリア」とは何かを検討したい。
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(239K)
「生理の貧困」対策かジェンダー平等化か
日本における生理用品トイレ内無償提供のアクション・リサーチから考える
杉田 映理
p. A11-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A11
会議録・要旨集
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本報告では、コロナ禍の経済的影響として「生理の貧困」が2021年になって社会的に注目されたことをきっかけに、日本でも広がり始めた生理用品無償配布について考察する。現在、生理用品無償配布は、経済的困窮者の支援だけを目的とした施策となっているが、これまでの海外の動向および本研究におけるトイレ内無償提供の有効性の検証を通じて、生理用品無償配布の目的を問い直したい。
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(238K)
チンピラ流の敬虔さ
イスラームをめぐる男性性の人類学に向けて
西川 慧
p. A12-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A12
会議録・要旨集
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本発表の目的は、インドネシア西スマトラ州のミナンカバウ村落社会の男性たちを対象として、宗教規範からの逸脱行為についてジェンダーの観点から分析することで、イスラームと男性性の結びつきの多層性について考察することである。そのうえで、本発表ではイスラームをめぐる男性性研究の可能性についても考えてみたい。
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(407K)
脱トランスした人々の身体違和の形成過程および自己-身体の関係の変遷
山本 桜
p. A13-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A13
会議録・要旨集
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本発表では、身体的性別を変更するために身体加工を追求してきた人々がそれらを中止するという、脱トランスの営為を対象にする。当事者たちは、身体的性別に対して自らが感じてきた違和感を度々内省し、自己や自己の身体についての語りを再構成してきた。発表者は、彼らの当時的/遡及的語りを分析することで、彼らの身体違和がどのように形成されてきたのか、および身体と自己との関係がどのように変遷してきたのかを論じる。
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(164K)
カテゴリーを生きる/と生きることの民族誌的記述
ラオス、首都ビエンチャンの男性同性愛的欲望を持つ人々に関する調査から
大村 優介
p. A14-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_A14
会議録・要旨集
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本発表は、ジェンダー・アイデンティティやセクシュアリティに関わる言葉の使用に関していかなる民族誌的記述が可能であるかを探究する。特に「性的少数者」と称される、当該地域でマイノリティとされる性の自己認識を持つ人々による種々のカテゴリーの使用について、発表者がラオスの首都ビエンチャンで行った長期調査での複数の場面を取り上げ、カテゴリーのもつ多義性や、実践や情動を喚起する力能に着目して議論を行う。
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(196K)
個別発表(B会場)
記号の分散
フィジーのろう者による手話相互行為の分析から
佐野 文哉
p. B06-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B06
会議録・要旨集
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従来の研究において、人間の言語は、個人が内面化する閉鎖的なシステムと捉えられてきた。一方近年では、話者が用いる記号的資源の多様性と、その周囲の環境への「分散」に注目する研究も登場してきている。本発表では、フィジーのろう者による手話を中心とする相互行為を、この「記号の分散」という観点から考察し、言語を個人が内面化する閉鎖的なシステムとして捉える従来の言語観に対して手話研究の立場から反証を提示する。
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(145K)
個人を型に嵌めるだけが「社会化」か?
狩猟採集社会の社会化論にむけて
園田 浩司
p. B07-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B07
会議録・要旨集
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本発表では、文化人類学周辺領域における社会化論を整理したうえで、カメルーン東南部の熱帯雨林に暮らす狩猟採集民バカの発話共有の現象を位置づけて、「世界の解釈が一致しないことを歓迎する社会化」のあり方について、その理論的裏付けを試みる。狩猟採集民の社会化研究では、「自律の社会化」が注目されるが、本発表はこの議論を前進させることを目的としている。
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(404K)
音―イメージ・ダイアローグが架構する人類学的フィールド
映像往復書簡とマルチモーダルな学知
ふくだ ぺろ
p. B08-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B08
会議録・要旨集
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本発表では、マルチモーダル人類学者同士がフィールドで撮影した映像で応答し合うことで制作された映像(音ーイメージ)往復書簡を分析する。方法論としては、バフチンのダイアローグ理論を援用することで、音ーイメージ対話において作動しているコミュニケーションの運動を明らかにし、その可能性が言語コミュニケーションと異なることを論じる。ひいてはマルチモーダル知の学知としての可能性について議論する。
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(207K)
発作と作動に備える当事者の経験する「未来」
予期の概念に着目して
野地 洋介
p. B09-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B09
会議録・要旨集
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本発表は、致死性不整脈と診断を受け、突然死の予防として植込み型除細動器(ICD)を植込む人びとが、どのように「未来」を経験しているのか、「予期」の概念から考察を行う。ICDは患者の生命予後を向上させることが明らかになっている一方で、患者の間で抑うつ傾向が見られるなど両義的な作用をもたらすテクノロジーである。医学との緊張関係のなかで、いかに当事者が未来を育んでいるのか、検討する。
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(210K)
韓国におけるミフェプリストンのポリティクス
経口中絶薬は「人工妊娠中絶」をどう変えるか
渕上 恭子
p. B10-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B10
会議録・要旨集
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「落胎(堕胎)罪」失効後の韓国では、経口中絶薬の認可が妊娠中絶合法化の第一歩とされている。手術が不要な経口中絶薬は、妊娠した女性と中絶医の力関係を変革する。「遠隔中絶」を可能にする経口中絶薬は、妊娠した女性たちによる国境を越えた「生殖の権利」の行使を実現する。女性が自らの意思で服用できる経口中絶薬は、世界の女性たちの「自律的中絶」を可能にし、妊娠した女性の「自己決定」を促進することであろう。
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(255K)
ダウン症候群児者の家族がまなざす出生前検査
ローカルタームとしての「優生思想」と、「意思決定」の所在
竹内 優希
p. B11-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B11
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本発表では、日本において出生前検査をめぐって生じている問題について、「優生思想」などの概念のローカルタームとしての位置づけに着目して、ダウン症候群のある人の親たちの語りから考察することを試みる。問われる問題の位相が、価値の問題から「選択」の問題へとずれていくなかで、出生前検査をめぐり女性たちや家族が迫られている「意思決定」とはいかなるものであるのかを考察することを試みる。
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(273K)
生活保護ケースワーカーの仕事(その3)
最低限度の生活保障と自立支援
常数 英昭
p. B12-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B12
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発表者は福祉事務所で生活保護ケースワーカー15年、査察指導員(スーパーバイザー)5年の勤務歴を有する。生活保護は憲法25条に基づき、国が生活に困窮する国民に最低限度の生活保障と自立助長(支援)を行うことを目的とする。ケースワーカーが生活保障(経済給付)と自立支援ケースワークを通して、いかに生活保護受給者(利用者)の生活を支援しているかモデル事例を通して述べる。(社会福祉士・精神保健福祉士資格所持)
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(190K)
複数の組織がかかわる当事者活動における弱さからの生成
杉本 洋
p. B13-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B13
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本研究では、メンタルヘルスに関するパフォーマンス活動へのフィールドワークを通して、複数の組織が関与する病気イベントのありように着眼し、弱さからいかなるものが生成するのかを探索した。その結果、①弱くあり、弱くないような新たな弱さの姿、②病気に限らない弱さの表現、③人々に内在する無自覚な規範に働きかける素地が、多くの組織を巻き込ませながらなされる弱さに基づく表現の場から生成されることが考えられた。
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(143K)
「防災」に活用されたコネとカネ
西アフリカ・エボラ危機 (2013-2016年) からの検討
岡野 英之
p. B14-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_B14
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近年、感染症の流行が災害のひとつとして認識されるようになってきた。本発表では、西アフリカで2013年から2016年に発生したエボラ出血熱の流行、および、その拡大を防ぐための取り組みを検討したい。シエラレオネでは、政府による感染症対策と住民による取り組みが接合されることでエボラ対策が実施された。それはカネとコネを通じたものであり、汚職や縁故主義と無縁ではなかった。
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(282K)
個別発表(C会場)
都市祭礼を通じた「伝承の再現」
ー東京都北区王子における「狐の行列」の事例からー
李 婧
p. C06-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C06
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日本の都市祭礼の中には、過去から持続する伝統的なものに限らず、現代になって「伝統」の名のもとに新しく創られたものの、特に1970年代以降は多数見られる。本発表はその一事例である東京都北区王子で実施されている「狐の行列」という都市祭礼を取り上げ、祭礼の現場における人々のパフォーマンスと物の使用に焦点を当てながら、新しく創られた都市祭礼における持続性について考察するものである。
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(200K)
国東半島の修正鬼会からみる追儺
黄 潔
p. C07-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C07
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従来の儺に関する研究では、追儺の歴史と系譜に着目し、儺が古代中国から東アジアへと伝播されてきたことを論じてきた。日本の鬼を解明するために、儺文化の起源と伝播を探り、中国の祭祀・信仰・芸能に注目した研究もある。しかしこのような日中の儺文化が歴史的に一貫してきたかのような認識には疑問が残る。本発表は、国東半島の修正鬼会における追儺の在りようとその変容の検討を通じて、日本の儺の多様性を明らかにしたい。
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(191K)
現代エジプト社会における俗信
オマル ヘバタッラー
p. C08-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C08
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エジプトの俗信は、古代エジプトの神話とのかかわり深い民間信仰から由来するものが少なくない。何千年にさかのぼる民間信仰は、エジプト文化に強く根差している。それにもかかわらず、現在のエジプトの文化を扱った多くの研究は、「イスラームとは何か。」という質問に答えようとする。エジプト文化と関わり深い民間信仰は殆ど取り上げられていない。本稿において、エジプトにおける民間信仰と関わり深い俗信を取り上げる。
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(121K)
首長の葬儀の「創出」
台湾原住民族ルカイにおける「伝統文化」の復興と首長制
尤 驍
p. C09-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C09
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本発表では、台湾原住民族ルカイにおいて、影響力を有した首長の死去に際して、人々が彼を記念するためにかつてなかった大規模な葬儀を考案して実行した経緯を事例とする。葬儀の場において、首長のイメージがいかなる論理に基づいて表象されるのかについて考察する。それを通して、台湾原住民運動を契機として復興されたルカイの「伝統文化」と、在来の首長制との間の相互関係を明らかにすることを目指す。
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(179K)
権威ある首長でも、権威なき首長でもなく
負債の人類学からのリーダーシップ論再考
河野 正治
p. C10-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C10
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「権威ある首長」と「権威なき首長」という類型は、オセアニア地域研究を超えて、負債という概念から政治的リーダーシップと権力のあり方を見通すアプローチを提供している。本報告では、ミクロネシア連邦ポーンペイ島における首長制と称号を事例として取り上げ、ステレオタイプ的な類型論に陥ることなく、現実に生起するリーダーシップのあり方を負債の証しという観点から明らかにすることを目的とする。
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(186K)
貝貨の死蔵と生の負債
原初的負債論から考える
深田 淳太郎
p. C11-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C11
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貨幣の起源について、貨幣商品起源論を批判するかたちで唱えられた「原初的負債論」については、D・グレーバーによる批判をはじめとして様々な議論が展開されてきた。本発表ではこの論争を、特に貨幣の水平な流通と垂直的な負債関係の固定化のあいだの関係性という観点から整理し、その枠組みでパプアニューギニア、トーライ社会における貝貨の価値のあり方の再分析を試みる。
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(135K)
環北太平洋の狩猟採集民社会における「威信財」の人類学にむけて
アラスカ周辺地域を中心に
野口 泰弥
p. C12-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C12
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環北太平洋の狩猟採集民は階層化した社会を有することで注目されてきた。その特徴の一つが威信財の発展である。贈与論以降、人類学において威信財は「交換」の文脈で議論され、威信の源泉も外部社会との繋がりに求められてきた。一方、環北太平洋では交換だけではなく大型獣狩猟と威信財の関係が見られる。今後は交換物としての威信財だけではなく、生業由来の威信を有する威信財と社会複雑化の関係が明らかにされる必要がある。
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(232K)
困窮者への贈与の判断
「道徳/倫理」と「社会的なもの」を手がかりに
奥田 若菜
p. C13-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C13
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本発表では物乞いへの施しの事例から、困窮者へ贈与する/しないがいかに判断されるかを再考する。この際、「道徳/倫理」[伊藤 2020]と、「一者的社会/多数的社会」[仁平 2011]を議論の手がかりとする。物乞いへの施しを「道徳(すべき規範)と倫理(個別の判断)」の対立で考えた伊藤の議論を批判的に考察した上で、ブラジルの物乞い事例との関連から、個人/社会およびその相互包含を考える。
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(321K)
観光地形成と維持の側面に着目した観光離島における互酬性の社会的意義
愛知県知多郡南知多町日間賀島を事例として
林 春伽
p. C14-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_C14
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本発表の目的は、ポランニーの「互酬性」を分析枠組みとし、調査地である日間賀島(愛知県)における互酬性の社会的意義を明らかにする。発表者は本発表を、観光地として成立する1つの離島を舞台とし、「島の経済」を描き出す第一段階として位置づけたい。 観光地として成立し、島全体を挙げて観光業を推し進めている当地は、日頃島社会で行われている互酬性が島内観光の人的資源の確保等に必要な関係性作りを担っている。
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(187K)
個別発表(D会場)
米軍基地とタトゥー
コンタクトゾーンとしてのコザ
山本 芳美
p. D06-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D06
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この発表では、ハジチ後の沖縄本島中部を中心としたタトゥー業を担った人々のエスニシティから見た変遷について述べていく。基地の街であるコザはこれまでもコンタクトゾーン(接触領域)として注目されて研究されてきたが、本発表ではタトゥー業と客層、選ばれた図柄においても、多様化していく状況が展開していたことを述べていきたい。
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(182K)
「マカオ的ネオリベラルな主体」の死守
マカオ社会における「マカオ人としてのディーラー」に着目して
劉 振業
p. D07-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D07
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本発表では、中国マカオ社会におけるディーラー職保護政策の状況を中心に、「マカオ人の身分」とディーラー職の関係性を明らかにする。その背後に潜んでいる一国二制度のもとで、「マカオ的ネオリベラルな主体」を考察する。ディーラーが、単なる職業ではなく、一国二制度の中で急速な経済発展を遂げた対岸の中国大陸に譲歩できない、マカオ人ないしマカオ社会の「特有のアイデンティティ」であるという思考を読み解く試みである。
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(170K)
手工芸品産業に携わる人びとと外国人買付人の関係
ケニア西部グシイ地方のソープストーン彫刻を事例に
板久 梓織
p. D08-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D08
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ケニア西部グシイ地方で採石および制作がなされているソープストーン彫刻はケニアの主要な土産物として観光地で販売されているほか、世界中に輸出されている。本発表では、外国人買付人がどのように現地で、産業に携わる人びとと関わりながら納品までに至っているのかに注目する。そして、手工芸品産業に携わる人びとと買付人の関係について考察し、手工芸品やアートとされるモノの取引の様相の一端を明らかにすることを試みる。
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(198K)
デザイン人類学の実践に向けて
グッドデザイン賞のフィールドワークから
中村 寛
p. D09-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D09
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本発表は、現在進行形のフィールドワークとデザイン人類学プロジェクトの一端を報告するものである。デザイナーやデザイン研究者たちからなる審査員たちが、どのようにモノや仕組みに触れ、どのように「ベスト100」や「ファイナリスト」を選ぶに至るのかを明らかにする。また、この二年間で触れたデザインのいくつかを選び、それらの社会的・哲学的含意や効果を検証する。
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(205K)
現代中国における都市住宅の内装実践
現代と風水の間
唐 冕
p. D11-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D11
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本研究は、現代国家建設が盛んで進んでいる中国を背景に、厳しい住宅制度と不動産市場の大資本の狭間に行われる都市住民の居住実践を考察する。発表では、住宅の内装工事の現場に着目する。具体な事例に基づき、「現代」と「風水」という一見すると対立な概念はいかに現実な場面で理論な武器として、個人の空間的欲求を合理化させるように作動することを検討する。
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(209K)
パンデミックとともにある、人間を超えた遭遇
アマゾニア先住民による実践Comando Maticoのデジタル人類学的試論
神崎 隼人
p. D12-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D12
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本発表では、新型コロナウィルス感染症のパンデミックにおける、ペルー東部ウカヤリ河流域のアマゾニア先住民シピボ゠コニボの植物にかんする在来知を用いた実践を報告し、デジタル人類学的考察を試みる。
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(213K)
デザインリサーチの手法を導入したリモートエスノグラフィの可能性
360度カメラを用いたカルチュラルプローブの検討
大戸 朋子, 東條 直也
p. D13-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D13
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新型コロナウイルス流行により従来のマリノフスキー型の調査に影響が出ている。そのためオンライン調査法の積極的採用や、デジタルメディアを積極的に導入したリモートエスノグラフィの検討がなされている。本発表では、フィールドに赴かずに実施するリモートエスノグラフィの検討を進めるため、2020年3月〜4月に実施した、360度カメラを導入したカルチュラルプローブの内容と分析結果について報告を行う。
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(203K)
今日の資料サルベージ試行
水俣病関係資料ネガフィルム・データベース化の事例から
香室 結美
p. D14-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
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https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_D14
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散逸する資料の収集・保存は、人びとの活動の証であり事実を示す記録を後世に残す意味で重要である。今日、資料はいかに収集されアーカイブズは何を可能にすべきなのか。本発表では1970年代激動の水俣に住み、生活者としての患者と家族を撮影した写真家・塩田武史ネガフィルムのデータベース化の事例から、写真アーカイブズ、そして写真に写る地域と人びとの姿の多義性とその再意味付けの試み、保存・公開の課題を示す。
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(164K)
個別発表(E会場)
国内避難民の定地と女性たちのつながり
内戦後スリランカにおける北部ムスリムの事例から
浅井 登紀子
p. E06-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E06
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本発表では、スリランカ内戦中の強制追放により国内避難民となった北部州出身のムスリムの女性たちの事例を取り上げる。避難生活により既存の社会関係の維持が困難となった状況で、彼女らが新たに出会った人々とのつながり構築の実践に焦点を当て、北部ムスリム女性を取り巻く社会関係の実態を明らかにするとともに、難民のホーム形成を論じる研究に新たな視座を提示することを目指す。
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(241K)
家の人と客人との間
南スーダンにおけるクク人の「住む」という行為を巡って
飛内 悠子
p. E07-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E07
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南スーダンの一民族、クク人にとっての「住む」という行為について考察し、人間にとっての移住という行為を問い直すための基礎を作ることを目的とする。客人として滞在するのではなく、家の人になることが「住む」ことにつながると考えられることから、特に彼らにとって家の人になるとはどういうことか、彼らが家の人になれる場所はどこなのかについてフィールドデータをもとに検証する。
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(122K)
強制と主体の間
中国における政策移民5人のライフストーリーより
李 欣晨
p. E08-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E08
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本発表では、1960年代から1980年代まで中国政府の政策によって、発達した沿海地域から未発達の内陸地域に逆移動をした5人に着目し、その移動理由を明らかにすることで、政策移民の移動の強制性について考察する。
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(191K)
先住民研究の課題および調査方法の変化と展望
北米北西海岸先住民研究を中心に
岸上 伸啓
p. E09-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E09
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先住民とは、国家や地域に先住していたが、後続の移住者の増加によって政治経済的少数派となり、政治的に支配されている、特定の集団意識を持つ人々を意味する。本発表では、北アメリカ北西海岸先住民ハイダに関する研究動向を事例として先住民研究の課題および調査方法の変化を検証する。報告者は先住民社会の問題解決や未来社会の構築のためにはフォーラム型人類学や超学際的アプローチを実践することを提案する。
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(166K)
文化を「誰が」「誰に」語ってきたのか
北アメリカ先住民・グィッチン社会における「文化の語り手」と「語る相手」の変遷
井上 敏昭
p. E10-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E10
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本発表では、国家戦略や資源開発など大きな社会活動の舞台となってきた地域である、アメリカ合衆国アラスカからカナダ極北地域を伝統的生活圏とする先住民グィッチンを取り上げ、かれらと外部社会との交渉史と、かれらの社会・文化を「語ってきた」記述の歴史/研究史を重ねて考察し、そのなかで「誰が」「誰に」「何を目的として」グィッチン社会・文化を語ってきたのかを検証していく。
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(215K)
ラテンアメリカで先住民に「なること(becoming)」
ポピュラー・カルチャーとアンデスの「先住民」
細谷 広美
p. E11-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E11
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世界銀行の調査によると、現在ラテンアメリカの先住民人口の約半数が都市住民となっている。クリフォードは『リターンズ』の副題を、「二十一世紀に先住民になること」としている。「あること(being)」ではなく「なること(becoming)」としている点は重要である。発表では紛争下で先住民の都市部への流入が進んだペルーの映画、音楽などのポピュラー・カルチャーをもとに先住民に「なること」を考察する。
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(258K)
ボールルーム・ダンス歩行に関する人類学的研究
世界チャンピオンの「ハイブリッド歩行」に着目して
板垣 明美
p. E12-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E12
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ボールルーム・ダンス(社交ダンス)競技の世界チャンピオンの指導場面の参与観察と彼の歩行の三次元動作解析の結果を統合することによって、ホールルーム・ダンス歩行の特徴は足と上体の周期的ずれにあり、なんば(同側)型ともひねり型とも異なることが判明。歩行のバリエーションはこれ以外にも連続的に無限の自由があり、この自由の中でのパートナーとの「化学反応」が当該ダンスの楽しみの基礎であろう。
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(163K)
民族誌は何をなしうるか
仮構作用の概念を手がかりに
中谷 和人
p. E13-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
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https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E13
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本発表では、ベルクソンとドゥルーズに由来する「仮構作用」(fabulation:作話、想話)の概念を手がかりに、民族誌が今日もちうる創造的な力について考察する。具体的には、この概念を、いくつかの民族誌的素材とともに、1)真なるものとの関係、2)記憶、3)語りの多重性、という3つの観点から検討する。最終的には、仮構作用の本質的な一機能が、その語りに随う未来の私たちの創出にあることを指摘する。
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(195K)
「野生の思考」の共創的再現
トーテミズムをめぐる演劇手法ワークショップ
飯塚 宜子, 園田 浩司
p. E14-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_E14
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本発表では「トーテミズム」を生活の基盤に置くカナダのファースト・ネイション、クリンギットによる規則や考え方について、学習者らがパフォーマティブに「共創」した事例を紹介する。レヴィ=ストロースが人間と自然との対立を克服する手段とした「野生の思考」をなぞることで、学習者らに立ち上がった考えについて分析し、クリンギットらの野生の思考に学ぶ方法論や今日的な意味について検討する。
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(153K)
個別発表(F会場)
ヘイワトピア
札幌市における「平和する」としてのパンク
レットソン ジェームス
p. F06-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
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https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F06
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本研究は、札幌市に1980年代から存在している「パンク」と呼ばれているサブカルチャー的なコミュニティに注目としている、エスノグラフィーに基づいている。特に、コロナ禍における対応を検討し、このコミュニティの「平和する」ことを明らかにする。さらに、札幌パンクの「ヘテロトピア」のような特徴と「積極的平和」との繋がりを考察し、コロナ対策を事例として平和学の脱紛争、脱植民地へのをフォーカスを超えようとする。
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(265K)
芸術と人類学をせめぎ合わせる
クマサッオ(家つくり)、ドクメンタ15、オキュパイ運動、アートコレクティヴ
青木 惠理子
p. F07-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F07
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近年、アートと人類学の対話や協働がしばしば唱えられるが、そこには予定調和的な思想が予め潜在しているように見える。本発表は、クマサッオ(フローレス島の家つくり)、オキュパイ運動、ドクメンタ15、ルアンルパを具体的な導きの糸として、芸術と人類学をせめぎ合わせて、モノコトをつくるという人間の営みを根っこから捉える視座を明らかにすることを目指す。
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(207K)
ロサンゼルスのオアハカ移民が形成するトランスナショナルなコミュニティ
OROのゲラゲッツァ祭のダンスグループを事例に
山越 英嗣
p. F08-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F08
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米国のメキシコ移民は、保守派の論客から「同化を拒む文化的分離主義者」であるという批判を受けてきた。それに対して本発表では、オアハカ州からの先住民移民たちがロサンゼルスで開催する伝統的祝祭ゲラゲッツァ祭に、韓国系などの非メキシコ人の参加がみられることに注目し、彼らが家族的類似性にもとづく異種混淆のコミュニティを築いていることを論じる。このことから、上述した言説が必ずしも正鵠を射ていないことを示す。
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(153K)
日本の初期稲作民の精米度
小林 正史
p. F09-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F09
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弥生時代の精米度について検討した。当該期では東南アジア民族誌と同様の炊飯方法を用いたことから、粘り気の弱い米品種が主体だった。この品種は、中世以降に比べて糠層が薄く、かつ、臼杵で脱ふ・精米されたことから、玄米はなかったと考えられる。一方、出土炭化米は、表層にヌカ層のしわが残ることから玄米と判定された例が多いが、その圧倒的多数は調理前の炭化米であり、希少例の調理後炭化例では判別特徴が不明瞭である。
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(651K)
創出される地域の特産品としての清酒
兵庫県の播磨地域を事例として
岩谷 洋史
p. F10-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
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https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F10
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地理的表示制度は「テロワール」概念と深く関わっているが、2020年3月に兵庫県・播磨地域の清酒メーカーの商品の一部が、地理的表示「はりま」を表示することが可能となった。その過程で、当該地域内の様々な社会的要素(メーカー、自治体、組合、研究施設など)や自然的要素(微生物、原料米など)が異種混淆的に関わり絡まりあっていくことが見られる。本発表の目的は、そうした絡まり合いの過程を報告することである。
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(162K)
人々は『何』を食べているのか?
ルーマニアにおけるBIO食品消費に関する存在論的考察
浅田 直規
p. F11-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F11
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本研究は、ルーマニアにおけるオーガニック食品である「BIO食品」の消費活動を通じて、ルーマニアの存在論について論じる。本発表では、特にBIO食品の中でも、タマゴの消費に注目することで、「食べる」という行為を通じて、ヒト・土地・食べ物の3者によるサブスタンスの循環が形成されていることを提示し、ルーマニアにおける人間の在り方が、このサブスタンスの循環によって規定されていることを議論する。
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(248K)
料理による「ペルー」の表現はいかに可能か?
ペルーの現代料理レストランにおける表現の条件の思考
藤田 周
p. F12-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2022.0_F12
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本発表では、ペルーの現代料理レストラン、セントラールの料理人の思考を事例とし、そこで料理などによって行われるもののローカルなものの表現を検討する中で、表現が成立する条件とは何かを考察する。「料理に飴色玉ねぎは入れるべきか、入れるとすればどれくらいにすべきか」といったような料理人の思考から、人類学や科学技術社会論とは違う形で表現の条件が考えうることを示す。
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(147K)
人びとの移動と故郷の記憶から受け継がれた味
被植民地から日本に渡ってきた「冷麺」
竹田 響
p. F13-
発行日: 2022年
公開日: 2022/09/13
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本発表は、日本の植民地支配下にあった朝鮮半島や旧満州から日本に渡ってきた人びとの移動と記憶に着目し、今日日本で食べられている「冷麺」を事例に、人びとの間で故郷の記憶がどのように継承されているのかを考察することを目的とする。「冷麺」はただ単に「故郷」の記憶とのみ結び付けられるわけではない。3世、4世にとっては、「故郷」とは必ずしも重ならない「祖国」を想起させる契機ともなっているのである。
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