「会計リテラシー」を社会インフラとして普及させるべく行っている,会計リテラシー教育の現場の実態の紹介とその効果,課題解決のための今後の展望について,実施後の定量及び定性アンケートに基づく考察を行った。
会計リテラシー教育の現場は子ども向けの「ハロー!会計」,社会人向けの会計基礎講座,社会全体向けの「会計リテラシー・マップ」である。それぞれの実施効果として,ハロー!会計では「気づきの機会創出」「利益重視の肯定」,社会人向け会計基礎講座では「会計の入り口の多様化」を挙げている。また,会計リテラシー・マップでは会計と日常生活とを関連付けて体系化している。
このように有用な会計リテラシー教育を社会インフラとして定着させるために必要な施策とは何か,公認会計士として最前線の現場に携わっている筆者の視点から考察した。
抄録全体を表示