研究者間の情報伝達は複合的な速度過程(rate process)になぞらえることができる。それは情報形態の特性に高度に依存している。
本稿において, 我々は伝達の一般的モデルを提示した後, いくつかの経路について定量化を試みた。
まず情報伝達の主要な段階について, 伝達時間の値を求め, ついで一次情報から二次情報源への圧縮による伝達時の情報の欠損を計算した。更に, 学位論文, いわゆるalerting service, 総説の三者について, その役割を論じた。化学情報のかなりの部分が学術雑誌に収載される前に学位論文として発表されていることが明らかとなった。
抄録全体を表示