ゆるふわ検索は,機械学習型検索エンジンを使用した新たな医中誌Webの検索機能である。文章のまま検索することができ,その文章の内容と類似度が高いと判断された文献が検索結果として提示される。検索キーワードが明確な場合はシソーラスを活用した通常の検索を行ったほうが適切な結果を得られることが多いが,例えば,特定の分野で検索キーワードの選定が難しいときなどに,ざっくりと文章を入力して検索すると有効である。本稿ではゆるふわ検索の概要や利用状況などについて紹介する。
金城学院大学薬学部では,問題解決能力の向上のため1年次から「薬学PBL(Problem-Based Learning)」を実施している。その中で,初年次から図書館を有効利用できるスキルを身に着けるために,データベース等の基礎知識と利用法について,図書館員による図書館講習会を実施しており,薬学PBLと図書館との連携などについて報告する。また,医薬品情報の収集と評価について,1.問題の整理,2.資料の選択,3.検索・収集,4.評価・まとめ,5.伝達・提供に分けて紹介する。
科学技術振興機構NBDC事業推進部では,「Integbioデータベースカタログ」,「生命科学系データベースアーカイブ」,「生命科学データベース横断検索」の3サービスを提供している。それぞれ生命科学系のデータベースを探す,預ける,検索するサービスである。近年,機械学習の目覚ましい発達やオープンサイエンスの潮流から今後データベースがますます重要になっていくと思われる。NBDCではこれらのサービスを通じて,データベースの維持管理や利活用を推進している。
科学技術振興機構NBDC事業推進部(NBDC)では,データやデータベースを統合することで,データの価値の最大化やデータ駆動科学への貢献を目指した活動を進めている。その活動の一環として,生命科学分野や医学分野の研究を通じて収集された情報や,生体試料等を用いた解析により出力されたデータを統合し,広く共有するための枠組みとして「NBDCヒトデータベース」を構築し,国立遺伝学研究所の生命情報・DDBJセンター(DDBJセンター)と協働体制の下2013年10月より運用を行っている。また,NBDCヒトデータベースへ登録・公開されたデータを統合し,頻度情報として公開するためのデータベースとしてTogoVarを構築している。
東邦大学習志野メディアセンター(以下,メディアセンター)の展示会は2008年7月に開催したテーマ展示「月刊マキシマム!」を起源とし,これまでに6種類の展示会を,延べ72回開催してきた。展示会が6種類に増加したのは学内他部署および教員との連携を強化したこと,利用者サービスの考え方を変更したことが要因である。最後に,これまで展示会を担当してきた中で,展示会業務の工夫と意義を考察する。