児童青年精神医学とその近接領域
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第58回日本児童青年精神医学会総会特集 (Ⅱ)
テーマ: 普遍性と個別性のバランス
シンポジウム1: ASDの神経生物学の最前線─基礎と臨床の架橋─
シンポジウム2: 効果が実証された子どものトラウマ治療─医療機関におけるTF-CBTの展開─
シンポジウム3: いじめと自殺の関連性─いじめ調査委員会の経験を踏まえて─
シンポジウム4: 思春期を中心とした学校精神保健
シンポジウム5: 発達障害のトランジション (幼児から大人まで)
シンポジウム6: 若手児童精神科医の研修の実状と方向性について
研究資料
  • 清家 かおる, 中里 道子, 花澤 寿, 石川 慎一, 河邉 憲太郎, 堀内 史枝, 高宮 静男
    2018 年 59 巻 4 号 p. 461-473
    発行日: 2018/08/01
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル フリー

    【背景】摂食障害(Eating Disorder: ED)を取り巻く課題として低年齢化が挙げられているため,EDと疑われる児童・生徒を早期発見して,支援を明確化していくことは重要である。ED児童・生徒の存在を調査する目的で,養護教諭を対象にした有病率調査は行われているが,養護教諭のED支援の状況やDSM-5をもとにした調査は,あまり見られない。

    【目的】本研究では,養護教諭のDSM-5に基づくEDと思われる児童・生徒の早期発見や対応の現状,支援上のニーズを明らかにすることを目的とした。

    【方法】千葉,兵庫,愛媛,埼玉県の小・中・高・特別支援学校の養護教諭を対象に,2015年1~6月にアンケート調査を実施した。EDと思われる児童・生徒を早期発見する実態や,対応する実態,支援する上でのニーズの実態を分析・検討した(1886人)。

    【結果】EDの児童・生徒の早期発見の手立てとして,養護教諭は,「体重測定の結果」を活用しており,対応では,「教員等に相談」を行っていた。支援のためのニーズでは,「医療機関リスト」が多かった。早期発見・対応の現状の「よくできている」,及び支援のためのニーズの「非常に必要である」のχ2 検定後の残差分析では,兵庫県で有意に多い項目が見られた。

    【結論】EDと思われる児童・生徒をサポートする養護教諭に対する支援として,調査対象の全ての県において,EDについて相談できる機関や医療機関リストを提供することが有用だと思われる。

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