最近の我国における航空写真の利用は, 写真測量の技術の進歩に伴い, その応用面が拡大されると共に, 航空写真の有用性が広く認識されるにつれ, あらゆる分野で利用されるようになってきた。
その中にあって, 航空写真の港湾測量あるいは沿岸調査への応用は, 従来も行なわれてはいたが, 海図の作成か, またはそれを補足する程度で, その利用範囲は非常に限られたものであった。従って, 航空写真の判読をも加味した沿岸並びに港湾における潮流, 波高, 拡散, 水深, 海岸侵蝕形態等の測定調査への応用は極めて少ない状態であった。
しかしながら, 最近のように臨海工業地帯の拡大ならびに新産業都市の建設が急増すると, それに伴う港湾の整備, 新設にも拍車がかけられ, その工事も大規模化し, かつ全般的な工期の短縮が要求されるようになって来た。その結果, このための港湾測量あるいは沿岸調査も迅速かつ経済的に行なう事が必要になり, その精度についても, 従来より高度のものが要求されるようになった。
ここに航空写真の利用が必然的に考えられるようになった。
航空写真を利用した港湾測量, 沿岸調査については, 前述のようなものが上げられるが, 特に本論では, 1952年H. L. Cameronにより, 航空写真の視差々を利用して流速を測定出来るであろうという可能性が提唱されて以来, カナダやアメリカにおいては幾多の研究の結果すでに実用の段階にはいった潮流調査について, 筆者等によって行なわれた日本での研究ならびに応用例について紹介してみたいと思う。

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Up to now a number of papers for geological interpretation on aerial photographs at various scales have been published.
This paper refers to the relation between photo scale and interpretation results based on two factors such as drainage and lineament.
The drainage density and frequency, and lineament direction and frequency are determined and compared to the geology or geological structure gained from the field survey.
Consequently, the variation of photo scale is not necessarily so disturbed the interpretation of drainage density and frequency, but we found some differences in the directions of lineament.
The lineaments interpreted from small scale photographs were well agreed to the geological structure of the area.

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All of Canada has been covered by aerial photograhs, except for a small area in Labrador. The aerial photographs at scales ranging from 1: 35, 000 to 1: 70, 000 are common for topographic mapping and photo interpretation.
The files of the National Air Photo Library contain close to 3 million vertical, trimetrogon and oblique photographs. The library keeps complete records of all survey photography done by and for the Federal Government. The library is very important for popularization and effective utilization of aerial photographs.
Canada is divided into 7 physiographic regions which are the Canadian Shield, the Appalachian Region, the Hudson Bay Lowland and the Arctic Archipelago, the Interior Lowlands, the Great Plains, and the Cordilleran Region.
Five aerial photographs of the Canadian Shield and the Great Plains are taken to show the physiography and land use.

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1966年7月7日, スイスのサンガレー市において, 実用写真測量振興協会 (AAPP) が創立された。この協会は, 実務的な機械オペレーターの養成施設, 大学程度のレベルをもつ写真測量技術者教育のための研究所の設立という世界的な要望に応えて, サンガレー市に写真測量学校 (Swiss School for Photogrammetric Operators) を設立したのである。
スイス写真測量学校は, 1966年10月31日に開校され, 講義はドイツ語, または英語で行なわれる。研修の効果を最大にあげるために, 学生数は, 各科24名に限定されている。
入学申込みの最終期限は1966年9月22日で, 申込書は到着順に受付ける。
以下, スイス写真測量学校の内容について紹介しよう。

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写真測量の経費について最近日本でも種々の議論が盛であるが, 海外での状況も参考になるのと思われるので少し古いが表記の論文の概要を紹介して見よう。
なお金額はすべて1$=¥360として換算した
この論文は1960年のバンコックでの国連地図会議に提出されたものに多少の手を加えたもので, この論文では.次の各項の経費を考える。
1.空中写真撮影
2.図化
3.空中三角測量
4.モザイク
データはイランの国立地図センターNCC (National Cartographic Certer of Iran) での土木工学のための大縮尺図化 (1/1, 000～1/20, 000) の経験にもとずく。

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