粘性流体としては菜種油、軽油及びその混合油並に水の5種を用ひ、充填物としては多摩川中流の砂をタイラー標準篩12∿14, 24∿28, 42∿48, 80∿100, 115∿150メッシュの篩で篩別けた5種の粒度の砂を用ひた。実驗の結果次の如きものを得た。(1)單純砂層(粒度の揃つた砂層)に於ては砂の代表寸法としては砂1粒の平均重量を秤量し砂を球と看做して計算して直径が最も適當である。(2)單純砂層或は球充填層の場合層流の限界点はR
e≒4の点にある。(3)多摩川砂の單純砂層に就て空間率が43.2%の場合R
e=10
-4∿10
-3の範囲に就てψ-R
eの関係を表はす実驗式を得た。一般單純砂層或は球充填層に就てR
e=10
-4∿10
3の範囲に亘るψ-R
eの関係を表はす実驗式を得た。(4)抵抗係数ψは充填物の形状の函数であることを確め得た。
抄録全体を表示