蚕糸・昆虫バイオテック
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75 巻 , 2 号
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総説
Originals
  • 高須 陽子, 山田 弘生, 坪内 紘三
    2006 年 75 巻 2 号 p. 133-139
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/08/01
    ジャーナル フリー
     家蚕繭層を構成する主要なセリシン3成分のうち,中部絹糸腺前区で分泌されるセリシンAは他の2成分と異なる物性を示すことが確かめられた。生繭を吸湿状態に置くと,セリシンMおよびPは不溶化し,この変化は熱を加えることにより加速された。セリシンAは,同じ条件下で比較的不溶化が起こりにくく,湿熱処理を行った繭層からでもよく抽出された。湿熱処理を行ったセリシンMおよびAのフィルムのFT-IRスペクトル測定により,セリシンMのβシート含量がAに比べて高いことが確認されたことから,セリシンMおよびPの不溶化は,βシート構造の形成によるものであると示唆された。また,このβシート構造は,セリシンMおよびPの分子内に存在する38アミノ酸残基からなるセリンリッチな反復配列に起因すると考えられた。
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