都市部のターミナル駅を対象にして、犯罪不安を引き起こす環境の物理的特性について検討した。75名の実験参加者に、改札の外の部分を含むターミナル駅全体を移動するルートに沿って移動してもらい、あらかじめ決めておいた評定地点で、感じる犯罪不安の程度を評定してもらった。また、環境の物理的特性の測定として、実験者が各評定地点の1)騒音、2)周辺までの距離、3)照度の物理量の測定と、その地点が4)隠れられる場所、5)逃げられない場所、6)助けを呼べない場所かどうかのカテゴリー評定を行った。実験参加者個人の評定を用いた重回帰分析の結果、女性である、周辺の構造物までの最小距離が短い、周辺に暗い場所がある、犯罪者が隠れられるところがある、被害者が逃げられない、周辺に助けてくれる人がいない、場合に犯罪不安が高まることが明らかにされた。また、常にうるさい場合に不安が高まったが、それは今回の環境に固有の現象であることが考察された。性差が示されたことから、男女別に同様の分析を行ったが、結果に大きな差はなかった。また、各地点の評定の平均値を用いた重回帰分析を行ったところ、個人のデータを用いたものとほぼ同様の構造の回帰式が得られたが、寄与率が大幅に変化したことから、データの集計の水準への考慮の必要性が示されたとともに、犯罪不安に性差以外の大きな個人差がある可能性が示唆された。最後にターミナル駅における結果の意味と今後の研究課題が議論された。

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While drawing on its traditional roots, contemporary ecological psychology advances a revised and expanded conception of behavior settings that can be applied to the design and improvement of small-scale environments. In the contemporary view, behavior settings are products of interactions of setting occupants who continually make sense of internal and external events affecting the setting. These and other revisions have emerged from intensive study of individual settings. Their practical utility is illustrated by an experimental introduction of a queuing device at a crowded bus stop in Yosemite National Park and by a longitudinal case study of the creation of a coffee shop in Southern California. Such projects could be harbingers of a broader pragmatic movement in environment and behavior studies.

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