人間・環境学会誌
Online ISSN : 2432-0366
Print ISSN : 1341-500X
2 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 2 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1996 年 2 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • ナジ エディット, 安永 幸子, 古瀬 敏
    原稿種別: 本文
    1996 年 2 巻 2 号 p. 1-11
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
    人口密度の増加と地価の高騰から、地下空間をオフィスとして利用するのが適切かどうかの議論が特に日本では盛んである。しかし、地下の無窓空間オフィスに対する人々の反応はまだ十分わかっていない。ここでは、地下と地上のオフィスを比較して、仕事場に窓のあることの重要さに関する意識;照明視環境に対する意識;オフィスインテリアの一般的評価の3点について検討を行った。その結果、仕事場では窓が強く望まれており、特に地下の無窓オフィスの場合が顕著だった。地下のオフィスで働く人々は、照明条件が地上のオフィスとほとんど同じであるにもかかわらず、視環境を否定的にとらえていた。さらに、地下オフィスでは楽しみや刺激に欠け、閉鎖感が強いと評価された。物理的な環境条件は地上と地下のオフィスの間でよく似ていたことを考えると、本研究で認められた窓の必要性、照明視環境ならびに室内の評価に関する差は、地下と地上という作業環境の物理的性状の違いによるのではなく、地下にあって窓と自然光が欠けているという心理的要因に強く左右されたものと指摘できる。
  • 太田 篤史, 田村 明弘
    原稿種別: 本文
    1996 年 2 巻 2 号 p. 13-20
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
    通常、ひとは周辺環境を認知する場合、その大半を視覚情報に頼っている。しかし視覚情報に頼ることの困難な視覚障害者は、その代行として聴覚情報や触覚情報を利用し、行動している。本研究は視覚障害者の聴覚情報を利用した空間認知の過程を探り、視覚障害者が街中で安全で正確な移動ができるような音環境造りのための指針を与えようとするものである。4名の視覚障害者に、訪れたことのない2つの街路空間を3回ずつ歩行してもらい、歩行中の内観報告、歩行後の記憶しているものの報告、歩行経路の描画を得た。これらを基に、聴覚情報の利用に重点を置きながら、彼らの歩行経路の認知過程について探った。得られた結果は以下の通りであった。(1)初めて歩行する経路は、直進距離と曲がる方向を基にしたルートマップとして記憶された。細かな目印よりも、空間の広がりや聞こえる音に対するイメージが優先的に記憶された。(2)2回目以降の歩行の段階で、曲がり角の位置の確認が不確実な部分において、目印(ランドマーク)を求める行動がみられた。特に大通りの交通音は、早い時期から位置確認のために積極的に利用された。商店等からの音も、ある程度の歩行を行うことで、利用されるようになった。(3)記憶された情報を追従しながら移動が行われた。そのため曲がり角近辺では、目印発見のため意識が高まった。一方、情報の取捨選択が行われ、発見しやすい目印の手前では意識に留まるものは減少した。
  • 今川 峰子
    原稿種別: 本文
    1996 年 2 巻 2 号 p. 21-27
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
    近年、多目的利用のオープン・スペースを併設したり、子どもの自発的・自主的な活動を促すような、保育空間の工夫がされ始めてきた。保育空間の工夫と保育者の保育理念が、幼稚園児の遊びや自主性・社会性にどのように影響するのかについて検討することは、今後の保育に向けての重要な視点となろう。そこで幼稚園を中心に、年齢別のクラスの人数、保育空間の心理的な広さ、保育空間の工夫、遊具の種類、保育者の保育理念と保育活動内容、幼稚園児の社会的行動を実態調査する目的で、1991年〜1994年にわたって、実習生にアンケート調査を実施した。その結果、保育室の広さは、設定保育の空間として適正であっても、遊び空間としてはやや狭いとの判断が見られた。子どもの興味や活動を重視する保育者は、子どもが自由に活動する場所を確保するために、保育室に机や椅子を置かないように工夫をしていた。そしてこの保育環境のもとでは、社会的行動にも差が認められた。
  • 城 仁士
    原稿種別: 本文
    1996 年 2 巻 2 号 p. 29-35
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、兵庫県南部地震発生当日から約1カ月間に発現したストレス症状と心理的不安の時間的経過を明らかにすることを目的とする。そのため、以下の3つの下位目的を設定した。1)震災発生当日から調査日までの約1カ月間に発現したストレス症状の内容とその程度を正確に把握する。2)地震発生当日から調査日までの約1カ月間に、被災者がどのような心配ごとや悩みを持っていたかを調査し、被災者の心理的不安の時間的変化を知る。3)調査データをもとに、避難状況、性別、世代別等によりデータ解析し、今後の防災を心理学的な見地から再検討する。ストレス調査からは、避難所生活者がそれ以外の生活者より高いストレスをうけており、特に60代に、そして女性に集中していることが明らかになった。悩みごとの調査からは、時間経過にともなって身体的安全の欲求から生活再建への不安へと変化していることがわかった。特に若い世代では、被災前の生活イメージに固執し、要求と目の前の現実との問のギャップが大きい。
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 2 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 2 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 2 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 1996/06/30
    公開日: 2018/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
feedback
Top