マテリアルライフ
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2 巻, 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 渡辺 幸雄
    1990 年2 巻3 号 p. 148-155
    発行日: 1990/07/28
    公開日: 2011/04/19
    ジャーナル フリー
    高分子材料の屋外暴露試験における光劣化環境を、気象観測データを用い、数値シミュレーションで求める手法を検討した。この手法は、入手の容易な気象台観測値として示される月間検討値をもとに、暴露試験状態の試料面上の劣化環境である、日射強度と表面温度の時間変化をモデル化することで推定するとともに、これをもとに劣化環境を定量的に評価できることが特徴である。また、この手法を用いることで、これまで測定に約1年を要していた劣化環境評価を、任意の暴露面に対して短時間かつ高精度に推定可能である。
  • 1.エチレン-プロピレンゴムに対する耐放射線付与添加剤の効果
    伊藤 政幸
    1990 年2 巻3 号 p. 156-161
    発行日: 1990/07/28
    公開日: 2011/04/19
    ジャーナル フリー
    非酸化環境の照射下で使用される耐放射線性エラストマーを開発することを目的として、生ゴムとしてエチレン-プロピレンゴムを選び、反応性の架橋防止剤であるスミライザーGMとエネルギー移動型の耐放射線付与剤であるプロピルフロランセンの添加による耐放射線性能の改善を試みた。
    2MeVの電子線加速器を用いて最大11.36MGyの線量まで照射し、室温で機械的性質を測定した。照射に伴って破断伸びは低下するが、EP11に両添加剤を5部ずつ配合した試料は10MGy照射してもなお約40%の伸びが認められた。この配合は照射に伴うヤング率の増加の抑制に効果が大きく、線量に対するヤング率の増加速度はスミライザーGMを3部添加した試料の約1/4である。また、各試料について破断伸び (Eb) とヤング率 (Y.M) との関係は (1) 式で示され、αは0.54から0.75となった。
    Eb∝ (Y. M)
  • Zenjiro OSAWA, Kenji TSURUMI, Fujiko KONOMA
    1990 年2 巻3 号 p. 162-166
    発行日: 1990/07/28
    公開日: 2011/04/19
    ジャーナル フリー
    Chemiluminescence method was applied to evaluate the thermal oxidative stability of various polyolefins, namely high density polyethylene (HDPE), isotactic polypropylene (IPP), polybutene (PB) and poly-4-methylpentene (P4MP). The increasing order of the chemiluminescent intensity of the polyolefins coincided with that of oxygen uptake rate. The thermal oxidative stability of the polymers estimated by both chemiluminescence and oxygen uptake methods decreased in the following order : HDPE>> P4MP> IPP> PB. At an equivalent oxidation level the chemiluminescent intensity of HDPE was much lower than that of three other polymers providing tert-hydrogen in the polymer chains. On the basis of the results obtained the oxidation mechanism of HDPE was discussed.
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