組成比の異なる3種類のアクリロニトリルースチレン (AN-ST) 共重合体を合成し、それらと酸素の電気的還元により発生させたO
2〓及び超酸化カリウム (KO
2) との反応をジメチルホルムアミド (DMF) 中N2下40℃で行った。ポリマーの分子量は、O
2〓濃度が増すほど低下した。赤外及び紫外吸収スペクトルから、水酸基、カルボニル基、α, β-不飽和カルボニル基及びポリエンが生成していることが認められた。これらの変化は、共重合体中のAN組成が高いものほど、また、O
2〓濃度が増すほど顕著であった。電気化学的に発生させたO
2〓及びKO
2の両反応系において同様の結果が認められた。これらの結果に基づいて反応機構を考察した。
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