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クエリ検索: "カスタードクリーム"
105件中 1-20の結果を表示しています
  • *平島 円, 石野 左記子, 石見 百江, 高橋 亮, 西成 勝好
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2007年 59 巻 P-140
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 
    カスタードクリーム
    を作るときには一般的に直火加熱と湯煎加熱による2種類の加熱方法が用いられている.これらの方法では,
    カスタードクリーム
    の出来上がりの性状(おもにかたさ)に違いがある.そこで本研究では,加熱温度を変えることにより,
    カスタードクリーム
    の性状がどのように変化するか検討した.また,その
    カスタードクリーム
    の嗜好性について官能検査により調べた.
    【方法】 加熱温度を80ºCと90ºCに設定し,2種類の
    カスタードクリーム
    を調製した.原料には市販の卵黄,グラニュ糖,小麦粉および牛乳を用いた.調製したクリームの粘度は定常ずり粘度測定により調べた。また,澱粉の糊化状態を検討するために示差走査熱量測定(DSC)および顕微鏡観察を行った。クリームの嗜好性を調べるために3点識別嗜好法を用いて女子学生135名により官能検査を行った.
    【結果】 2種類の
    カスタードクリーム
    では,90ºC で加熱したクリームのほうが粘度は高かった.小麦粉中の澱粉の糊化は50ºCから100ºCの広い温度範囲で起こった.したがって,加熱温度が高くなるに伴い澱粉の糊化の起こる割合が高くなり,澱粉粒子から溶出したアミロースやアミロペクチンの数が多くなるため,粘度は高くなると考えられた.官能検査では2種類のクリームを正しく識別したパネルは135名中80名であり,試料間には差のあることがわかった.その中で80ºC 加熱のクリームを好むと答えたパネルは39名,90ºC加熱のクリームを好むと答えたパネルは41名であった.粘度測定の結果からは明らかに加熱温度により,かたさが異なっていたが,
    カスタードクリーム
    の好みはかたさにより判断されていないのではないかと考えられた.
  • 芹生 直子, 近堂 知子, 高橋 節子, 平尾 和子
    日本調理科学会誌
    2019年 52 巻 5 号 308-317
    発行日: 2019/10/05
    公開日: 2019/10/11
    ジャーナル フリー

     本研究では,タピオカ澱粉にリン酸架橋(P),アセチル化リン酸架橋(AP)さらにそれぞれに酵素処理(P+E,AP+E)を施した加工タピオカ澱粉4種について,

    カスタードクリーム
    への利用適性,ならびに
    カスタードクリーム
    の嗜好に大きく関わる口どけの数値化について検討した。加工タピオカ澱粉4種の中では,薄力粉にP+Eを10%置換した
    カスタードクリーム
    は口どけが良く,保形性があり嗜好性が高い
    カスタードクリーム
    となった。

     P+Eを用いた

    カスタードクリーム
    は降伏応力が大きく保形性に優れ,チキソトロピー特性値および粘稠性係数は小さく,連続圧縮測定では口どけが良いとされる薄力粉を用いた
    カスタードクリーム
    に近い図形を示した。またチキソトロピー特性値および粘稠性係数は官能評価のなめらかさ,かるさ,口どけと高い相関がみられた。このことから,粘度測定によるチキソトロピー特性値および粘稠性係数,連続圧縮測定が口どけを物理的に数値化する有効な手法であると考えられた。

  • 治部 祐里, *桑田 寛子, 横畑 直子, 寺本 あい, 安川 景子, 渕上 倫子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2008年 20 巻 1C-7
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/08/29
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】
     水分含量の多い
    カスタードクリーム
    は凍結後の損傷が大きい。しかし高圧力下の0℃以下でも凍らない不凍域(液相)に保持した後、急激に圧力解除すると急速凍結(圧力移動凍結)するため組織的に良好な状態を保つことができる。本研究では3種類の冷凍
    カスタードクリーム
    の品質改善に対する圧力移動凍結の効果を検討した。
    【方法】
     粉材料として小麦粉、コーンスターチ、タピオカを使用した3種類の
    カスタードクリーム
    を真空包装し、食品高圧処理装置(神戸製鋼所製Dr.Chef)を用い、-10℃100MPa、-15℃150MPa、-20℃200MPaで約50分間圧力移動凍結後、-30℃で凍結保存後解凍し、外観の観察、離水率の測定、定常流粘性、チクソトロピー性、動的粘弾性の測定、官能評価を行った。これらを大気圧下の-10℃、-15℃、-20℃の圧力容器内凍結、および-20℃、-30℃、-80℃のフリーザー凍結したものと比較した。
    【結果】
     圧力移動凍結した
    カスタードクリーム
    は、急速凍結により氷結晶の成長が抑えられ、離水が少なく、物性も良好だった。しかしコーンスターチを使用した
    カスタードクリーム
    は離水が多く、ボソつきがあり味が低下し、冷凍には適していないことが明らかとなった。大気圧下で圧力容器内凍結すると、-20℃フリーザー凍結よりも凍結時間が短縮し、離水率が減少した。フリーザー凍結すると、凍結温度が高いほど離水率が増加し、口触りや味が低下した。小麦粉、タピオカを使用した
    カスタードクリーム
    では、-30℃、-80℃フリーザー凍結でも凍結温度が低いため圧力容器内凍結と同程度の急速凍結が可能となり、凍結解凍後の品質が保たれ、味も未処理に近いと評価された。
  • *芹生 直子, 近堂 知子, 高橋 節子, 平尾 和子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2015年 27 巻 2C-a6
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】先行研究により加工タピオカ澱粉4種の基礎的性質が明らかとなったことから,これら加工タピオカ澱粉の利用を検討する目的で
    カスタードクリーム
    をとりあげ,未加工のタピオカ澱粉,一般的に
    カスタードクリーム
    に使用される薄力粉,とうもろこし澱粉と比較検討した。
    【方法】試料はタピオカ澱粉にリン酸架橋(P),アセチル化リン酸架橋(AP),リン酸架橋+酵素処理(P+E),アセチル化リン酸架橋+酵素処理(AP+E)を施した加工澱粉4種(グリコ栄養食品(株))とし,比較としてタピオカ澱粉,薄力粉,とうもろこし澱粉の3種を使用した。
    カスタードクリーム
    の調製は薄力粉または各種澱粉10g,砂糖50g,牛乳200g,卵黄30gを混合後,アルミ製鍋(直径15㎝×深さ9㎝)を用い蒸発量が15gになるまで中火で加熱した。物性は調製1.5時間後および冷蔵保存1,3,5日後にクリープメーターにより測定した。官能評価は評点法により,薄力粉に置換する各加工澱粉の最適割合の検討および
    カスタードクリーム
    に適する加工澱粉の種類の検討の2項目について行った。
    【結果】加工澱粉(P,P+E,AP,AP+E)を用いた
    カスタードクリーム
    は4種とも近似の物性を示し,硬さはとうもろこし澱粉に近く,付着性はタピオカ澱粉の約8倍、薄力粉およびとうもろこし澱粉の約1.5倍と大きく、凝集性は薄力粉およびとうもろこし澱粉に近い値を示した。また冷蔵保存において,酵素処理をしていないPとAPは,タピオカ澱粉に比べて物性変化が少なく老化抑制効果が認められた。官能評価からPまたはP+Eを薄力粉の10%または20%置換した
    カスタードクリーム
    は総合評価において薄力粉100%のクリームよりも好まれ,特にP+Eを置換したクリームは,食感の全ての項目において薄力粉100%のものよりも嗜好が高く,添加効果が明らかであった。
  • 粉試料配合および加熱法のちがいと嗜好
    坂口 りつ子, 松元 文子
    家政学雑誌
    1978年 29 巻 2 号 73-77
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    カスタードクリーム
    に用いられるコーンスターチと小麦粉の配合および加熱法がその口ざわりや味にどのように影響するかをみるため, 官能検査と顕微鏡による観察を行った.
    1) 粉試料糊および
    カスタードクリーム
    のおいしさは, コーンスターチおよび小麦粉のもつ口ざわりの嗜好差によってきまるようである.
    2)
    カスタードクリーム
    の用途にもよるが, 一般の調理ではコーンスターチと小麦粉それぞれ1/2程度の配合が好まれ, また使いやすい状態が得やすかった.
    3) 加熱法では, 直火B法 (後から卵黄を加える) が味, 口ざわり, 状態ともによいが, 卵黄を加える温度管理が必要であり, 電子レンジ使用が簡易で味も好まれた.
    4) 冷凍
    カスタードクリーム
    については,
    カスタードクリーム
    としての好ましい結果が得られなかったが, 凍結乾燥クリームは種々の利点も考えられるのでさらに実験をすすめたい.
    5) 各試料の加熱時間経過に伴う組織変化はみられたが, 調製後の組織を比べると加熱法による相違はほとんどなく, いずれも粒子の分散状態は均一で緻密であった.
  • ~一般調理との比較・カスタードクリームの場合~
    *佐藤 恵, 渡辺 いつみ, 能井 さとみ, 藤本 真奈美, 鴫原 正世
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2011年 23 巻 B1p-26
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    目的】近年、新調理システムを導入する給食施設が増えていることから、栄養士養成校である本学でも、授業に真空調理を取り入れており、その活用方法の検討を重ねている。中でも
    カスタードクリーム
    の仕上がりに関しては、作り手による差は見られなかったが、味や食感においては改善が必要であった。そこで、今回は本学の調理学実習(一般調理)で実施している
    カスタードクリーム
    の仕上がりに近づけることを目的として、真空調理の分量・工程を見直し、一般調理との比較・検討を行った。【方法】1、実施日:2011年1月24日(月)2、対象者:光塩学園女子短期大学食物栄養科2年生に在籍する学生の協力者100名3、実験試料:牛乳、卵、上白糖、薄力粉、コーンスターチ、キルシュを用いて調理した。4、調理条件:一般調理は片手鍋を使用し、IHコンロで加熱、真空調理はスチームコンベンクションオーブン(モード:スチーム、温度:95℃、時間:30分)で加熱5、評価:見た目、食感、味、総合について2点比較法による嗜好テストを行った。【結果】2点比較法による嗜好テストの結果、食感(柔らかさ、舌触り)、総合評価において、5%有意水準で真空調理の試料が一般調理の試料に比べ、好まれると判定された。見た目(ツヤがある、色がきれい)、味においては、有意差は認められなかった。またパネルの感想として、「味の差がそれほど感じられなかった」「両方ともおいしかった」などが多くみられた。これらのことから、真空調理を用いた
    カスタードクリーム
    の仕上がりは、一般調理の仕上がりに近づき、真空調理の
    カスタードクリーム
    における問題点であった味や食感を改善することができた。
  • 廣瀬 めぐみ, 市川 朝子
    日本食品科学工学会誌
    2013年 60 巻 12 号 723-727
    発行日: 2013/12/15
    公開日: 2014/01/15
    ジャーナル オープンアクセス
    3~9%濃度の米粉を用いて,通常法(撹拌加熱)と電子レンジ加熱により調製した
    カスタードクリーム
    の物性と食味は,通常法で調製した薄力粉
    カスタードクリーム
    に比べ,以下のような特徴を示した.
    1.通常法で加熱した米粉区のかたさは薄力粉区に比べ,濃度が7~9%と高くなると低下した.また付着性の保存による影響については,薄力粉区は全ての濃度において保存1日の方が高い値を示した.
    2.レンジ加熱した米粉区は,7~9%の高濃度で調製する場合においても,通常法で薄力粉区の物性と同様の傾向を示した.すなわち,通常法で同濃度の米粉区に比べてかたさが増した.
    3.通常法で5%,7%濃度の米粉区と薄力粉区4種類の官能評価結果から,濃度は薄いもの,同濃度では薄力粉区が好まれた.また,色調は,薄力粉区が米粉区に比べ有意に濃いと識別された.
    4.5%濃度で,通常法の薄力粉区とレンジ加熱の米粉区を官能評価した結果,嗜好性において有意な差はみられなかった.
    5.米粉を用いてレンジ加熱する方法は,操作的に扱いやすく,しかも物性は通常法の薄力粉区に類似したものが調製できることが示された.
  • 芹生 直子, *近堂 知子, *高橋 節子, 平尾 和子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2017年 29 巻 2A-12
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/31
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年タピオカ澱粉にリン酸架橋,アセチル化リン酸架橋を施した後,これらに酵素処理を施した加工澱粉が開発された。我々はこれら加工澱粉の基礎的性質および
    カスタードクリーム
    への利用について報告した1)。本研究では,これらの
    カスタードクリーム
    を用いて,嗜好に大きく影響を与えると考えられる「口どけ」の測定法について検討を行った。
    【方法】試料はタピオカ澱粉にリン酸架橋(P),アセチル化リン酸架橋(AP),リン酸架橋+酵素処理(P+E),アセチル化リン酸架橋+酵素処理(AP+E)を施した加工澱粉4種(グリコ栄養食品(株))を用いた
    カスタードクリーム
    ,比較として薄力粉,とうもろこし澱粉,タピオカ澱粉を用いたもの,市販品2種を使用した。測定はクリープメータによるテクスチャーおよびレオログラフゾルによる動的粘弾性を行った。また流動特性はコーンプレート型粘度計を用い,ずり速度を1~100sec-1まで増加させた後,再び1sec-1まで減少させて測定した。さらにクリープメータによる連続圧縮測定により,最初の圧縮距離を5mm,加算距離0.5mmとして20回圧縮したときの硬さを求めた。官能評価は順位法により行った。
    【結果】薄力粉と加工澱粉3種(P,P+E,AP+E)を用いた
    カスタードクリーム
    の硬さ,付着性は,室温より口腔内温度で小さくなり,同程度の値を示した。動的粘弾性では,P,P+EのクリームはAP,AP+EよりもG'およびG”が高い値となった。降伏応力は加工澱粉3種が薄力粉に比べて大きく,チキソトロピー特性値,粘稠性係数は薄力粉,P+Eが小さい値となった。粘度測定から求めたチキソトロピー特性値および流動性指数は,官能評価のなめらかさ,口どけと高い相関が認められた。連続圧縮測定では,P+Eは口どけが良いとされる一般食品に最も近い図形を示した。これらのことから粘度測定および連続圧縮測定が口どけを示す測定法として有効と考えられた。(1)日本調理科学会平成27年度大会要旨集 p.50)
  • *廣瀬 めぐみ, 市川 朝子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2012年 24 巻 2P-7
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/24
    会議録・要旨集 フリー
    <目的>我が国は古くから"瑞穂の国"といわれ、風土・気象条件共に稲作に適した地理的条件にあり、米は主食として栄養・嗜好両面からみても優れものである。しかし米の消費量は低迷を続け、平成20年農林水産省は食糧の安定供給体制を導入、米を米粉として活用する取り組みを本格化した。そこで、小麦粉を主材料とする焼き菓子の一つであるシュークリームの調製に米粉を用いることを試みた。今回はシューに加える
    カスタードクリーム
    の仕上がり性状に、米粉の濃度、調製条件が及ぼす影響について小麦粉と比較検討した。
    <方法>
    カスタードクリーム
    の基本配合は、小麦粉、米粉(ネオ・リファリーヌ)いずれも3,5,7,9,11%とし、砂糖10%、バター5%、卵黄5%、牛乳77∼69%で調整した。調製条件はIH調理器を用い、最終加熱生地温度85℃とし消火後バターを加える間接加熱と、混合ゾルを一定時間加熱後生地を撹拌し、さらに2∼3回繰り返し加熱後、生地温度85℃で刻んだバターを加えるレンジ加熱とした。調製試料は当日と翌日の試料についてテクスチャー測定した。併せて5点評点法による官能評価を行った。
    <結果>
    カスタードクリーム
    として好ましい硬さは5∼9%の粉濃度であった。同濃度の小麦粉と米粉では、小麦粉の方が硬さは硬い傾向を示した。また、当日と翌日の物性値の違いは米粉の方が小さい傾向であった。米粉7%濃度でレンジ加熱した場合、2分×3回の加熱条件が、同濃度で間接加熱の試料と最も類似した物性値を示し、途中に撹拌操作を加えることで、短時間で良好な性状のものが調製可能であることが確認された。
  • 近藤 (桒田) 寛子, 治部 祐里, 渕上 倫子
    日本家政学会誌
    2016年 67 巻 10 号 553-564
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/10/22
    ジャーナル フリー

      The damage to frozen-thawed custard-cream with a high- water- content is extensive. The effect of pressure-shift-freezing on improving the quality of three kinds of frozen custard-cream samples was determined and compared with samples frozen at 0.1 MPa in a freezer (F) and in a pressure vessel. The freezing times tested (shortest to longest) were frozen (F) at ‐80℃, ‐20℃ at 200 MPa, ‐15℃ at 150 MPa, ‐15℃ at 0.1 MPa, ‐10℃ at 100 MPa, ‐10℃ at 0.1 MPa, ‐30℃ (F), and ‐20℃ (F). The degree of syneresis in the samples pressure-shift-frozen and frozen at 0.1 MPa in a pressure vessel was smaller than when frozen in a freezer, while the syneresis in all frozen-thawed tapioca-cream samples was smaller than in the other cream samples. The rheological change was small, and visual appearance, mouth feel and taste were preferable in those samples frozen quickly. The quality of the frozen-thawed flour and tapioca-cream samples was better than that of the cornstarch-cream samples, due to the rough mouthfeel of the cornstarch-cream samples.

  • その調理法と物性値
    坂口 りつ子, 松元 文子
    家政学雑誌
    1978年 29 巻 2 号 78-81
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    カスタードクリーム
    の調理上多く用いられるコーンスターチと小麦粉の配合および加熱法のちがいと嗜好の関係を物性値と対応させた.
    1) BL粘度計で
    カスタードクリーム
    を測定した結果, グラフ上で擬ビンガム流動を示し, 嗜好テストの結果好まれたものは, ほぼ一定の曲線で各角速度における値の差は少なかった.直火A法, B法では, 小麦粉が加わるとその粘度は増すが, 電子レンジでは逆の結果をみた.これはテクスチュロメーターでも同じ傾向であった.また試料温度が高いと粘度は低下する.さらに卵黄をあとから加える場合は, その温度管理が必要である.
    2) カードメーターでの測定は, この測定条件では, 官能との対応ができにくかったのでさらに検討を加えたい.
    3) 調理法における粉試料配合および加熱法の差は, テクスチュロメーターの硬さ, ガム性, そしゃく性, 付着性とBL粘度計の粘度とほぼ同じ傾向を示した.両者を直接比較することはできないが, テクスチュロメーター値と嗜好の関係と, BL粘度計値と嗜好の関係とは, それぞれよく相関する結果を得た.
  • カスタードクリームの嗜好性について
    伊東 清枝, 榎本 枝美子
    調理科学
    1975年 8 巻 3 号 158-161
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 健介, 井戸川 詩織, 岩元 靖, 大泉 加奈子
    日本調理科学会誌
    2014年 47 巻 5 号 278-279
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/11/07
    ジャーナル フリー
  • 加熱法の食品衛生学的検討
    坂口 りつ子, 渡辺 忠雄
    家政学雑誌
    1979年 30 巻 10 号 851-854
    発行日: 1979/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    カスタードクリーム
    の加熱調製法別に, 各種の培地を用いて生菌数をしらべ細菌学的検討を加えた結果,
    1) 調製直後のクリーム中の生菌数は, 食品衛生学的にみて許容の範囲であるが, 20℃, 24時間保存では菌の増殖はいちじるしく, 低温保存の必要を認めた.
    2) ブドウ球菌増殖実験では, 加熱による阻止効果がきわめて大きいことが認められ, 加熱の方法も密接に関係し, 直火A法の加熱効果が最も顕著であった.
    3) 電子レンジを用いての再加熱処理では, 30秒通電後攪拌し, さらに30秒通電・攪拌することでその殺菌効果はいちじるしくなり, 食品衛生学的にも, 嗜好的にもすぐれていることが認められた.
  • 竹林 やゑ子
    日本食品工業学会誌
    1971年 18 巻 4 号 178-182
    発行日: 1971/04/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル オープンアクセス
    (1) 牛乳と脱粉液では加熱時粘度増加勾配はコーンスターチでは牛乳の方が脱粉液より大きいが小麦粉ではあまり大きな差はないことを知った。
    (2) 配合液の濃度では加熱時粘度増加勾配,最高粘度,冷却時粘度増加勾配,最終粘度は,水が最も小さく,牛乳,脱粉液の配合濃度が増加するにしたがい大きくなることを知った。
    (3) 以上の結果から
    カスタードクリーム
    を作る場合コーンスターチは小表粉より少量用いればよいこと,配合液では栄養と風味の点を除けば小麦粉と粘度変化の少ない水で作るのがよいことを知った。
  • 一瀬 祐実, 廣瀬 めぐみ, 市川 朝子
    日本食品科学工学会誌
    2016年 63 巻 9 号 420-426
    発行日: 2016/09/15
    公開日: 2016/11/30
    ジャーナル オープンアクセス

    近年の米消費量の減少は,我が国の食料自給率の低迷に少なからず影響を及ぼしていることから,米の消費量を増加させるため米粉の利用拡大が期待されている.そこで従来から薄力粉の焼成菓子とされてきたシュークリームの皮を製粉技術の向上により一般にも入手しやすくなった微粉米粉で調製することを検討した.以前に行った “加熱条件の違いが米粉

    カスタードクリーム
    の物性と食味に及ぼす影響”5) に加え,今回は “米粉シュー皮” の材料配合ならびに加熱条件について検討した.

    その結果,最適材料配合は米粉20% (18%),バター14% (14%),卵32% (36%)および水34% (32%)〔括弧内の値は薄力粉の場合〕となり,米粉を用いる場合,薄力粉の場合に比べ粉,水の量を多め,卵を少なめの割合となった.官能評価では薄力粉シュー皮は,色·香り共に米粉シュー皮より強く感じると識別されたが,嗜好性に有意差は認められなかった.また焼成条件として点火後3∼4分で高温(200°C)に達する機能性を有するオーブンの場合,予備加熱の有無によるシュー皮焼成品への顕著な違いはみられなかった.

  • 川井 泰
    ミルクサイエンス
    2016年 65 巻 2 号 97-104
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/27
    ジャーナル フリー
  • 液全卵 (凍結卵) の細菌汚染に関する衛生細菌学的研究 (第5報)
    鈴木 昭, 小沼 博隆, 高山 澄江, 今井 忠平, 斉藤 純子
    食品衛生学雑誌
    1982年 23 巻 1 号 45-52_1
    発行日: 1982/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    液全卵の貯蔵および加工処理中におけるサルモネラおよび黄色ブドウ球菌の挙動を工場の処理条件に近い方法で検討した. 液全卵中のサルモネラは5°で減少し10°で増加した. 黄色ブドウ球菌はこれらの温度で変化しなかった. 25°では両者とも増加した. -20°の凍結貯蔵ではわずかに減少した. 黄色ブドウ球菌は液全卵の低温殺菌に対し, サルモネラよりも強い抵抗性を示したが, 60°, 3.5分の殺菌条件で殺菌できた. 黄色ブドウ球菌は150-170°スプレードライで死滅しなかったが, 乾熱処理により死滅した. 厚焼卵や
    カスタードクリーム
    調製により, これらの菌は死滅した. 低酸度マヨネーズ中ではこれらの菌は2~6日室温保存でいずれも死滅した.
  • 市川 朝子
    日本調理科学会誌
    2017年 50 巻 6 号 280-282
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/21
    ジャーナル フリー
  • 栗原 健志, 池田 律子, 武田 典子, 今井 忠平
    日本食品微生物学会雑誌
    1995年 12 巻 3 号 181-186
    発行日: 1995/12/20
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    SEを人工的に接種した全卵を用い, 食中毒事故を起こした老人ホームの処方でババロアを試作した.試作の工程では成分は55.6℃にしか加熱されず, SEの減少度合いは小さかった.洋菓子製造の教材による配合でババロア,
    カスタードクリーム
    , アイスクリーム原液を作り, これにSEを接種して58℃, 63℃, および68℃ に各々3.5分加熱した.58℃3.5分では接種したSEを殺菌できなかったが, 68℃3.5分では殺すことが可能であった.
    洋生菓子の試作品のpHはいずれも中性付近にあり, 水分活性もサルモネラの増殖可能な0.95以上にあり, 特に老人ホーム処方のものは高かった.これらにSEを接種して30℃に保存した場合, いずれも増殖したが, 特に老人ホーム処方のババロアでの増殖は速かった.一方10℃に保存した場合, いずれも増殖速度は極めて遅かった.卵を含む最終製品を低温に保管するか, あるいは早期に摂食することの重要性も再認識された.
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