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クエリ検索: "岐阜県立看護大学"
491件中 1-20の結果を表示しています
  • 生田 京子, 井上 由起子, 小野 幸子, 坪井 桂子
    日本建築学会計画系論文集
    2007年 72 巻 622 号 49-56
    発行日: 2007/12/30
    公開日: 2017/02/25
    ジャーナル フリー
    This paper focuses on the terminal care environment in the facilities with small care unit bearing in mind of the way of providing care, behavior of the residents as well as their families. The interviews in ten facilities, simulation studies and the twenty case surveys on the terminal stage are carried out and the conclusions are the followings. 1) Individual care environment must be provided for the terminal care in long-term care facilities. The appropriate balance between the number of staff and the number of residents per unit should be carefully planned to provide individual care. 2) The residents tend to stay in the living space of the care unit even in the terminal stage. Therefore the space connection between unit living and private rooms is still important in the terminal stage. 3) Private rooms encourage families to be involved in the terminal care with the home-like environment.
  • 長田 暁子, 江本 リナ, 橋本 美穂, 川名 るり, 草柳 浩子, 筒井 真優美, 平山 恵子, 松本 沙織, 山内 朋子
    日本小児看護学会誌
    2013年 22 巻 2 号 48-53
    発行日: 2013/07/20
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
  • 宮谷 恵, 小出 扶美子, 山本 智子, 市江 和子, 高 真喜, 新村 君枝
    日本小児看護学会誌
    2010年 19 巻 2 号 25-31
    発行日: 2010/07/20
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    A大学の小児看護学実習では、病棟実習に代わる外来実習単独での病院実習を2003年度より開始し、6年間実施してきた。本論では、2007年〜2008年に外来で実習した学生を対象に、質問紙調査と実習記録の分析を行った。その結果、学生は多くの患児・家族と関わることで多様な疾患・治療等や在宅療養について学びがみられ、苦手な成長・発達の過程も学習できていた。また短時間での関係づくりの技術や看護展開、地域の他機関との連携についても学びがあった。一方、外来実習は継続した看護や看護計画の立案が困難であり、また学生が自ら積極的に関わることで学習が深まるが、その負担も伺われた。今回の分析から、学生の小児外来実習における学びは大きく、コミュニケーションをはじめ病棟での入院期間の短縮にも対応した看護、在宅指向の時代に在宅療養に関する学びが得られ有意義であるといえる。今後もさらに学習内容の精選に努め、外来実習単独での小児看護学実習の継続を検討したい。
  • ―市町村保健師と共同した活動評価の実施と評価方法の改良―
    山田 洋子, 松下 光子, 大井 靖子
    日本公衆衛生看護学会誌
    2017年 6 巻 1 号 57-64
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    目的:市町村保健師が活用できる活動評価方法を開発し検討することである.

    方法:筆者らが作成した活動評価シートとシートの記載を助ける質問項目からなる市町村保健師の活動評価方法を使い,4市の4活動について保健師とともに活動評価を実施した.保健師と作業を行うごとに活動評価方法を検討し,シートと質問項目の修正を繰り返した.この検討記録から,シートと質問項目の改善点を整理した.

    結果:シートと質問項目の改善点は,評価する事業の目的・目標の明確化とこれを基軸にした情報整理,評価する事業と自治体における上位計画との関連や他事業との関連を検討することの意識付け,保健師が実践活動の中で取り組みやすいツールとしての整備,保健師の思考のプロセスに沿って情報を整理するシートや質問項目の工夫であった.

    考察:開発した活動評価方法は,活動評価を推進し保健師の能力を高めること,実践の場での活用可能性があることを確認できた.

  • 坪井 桂子, 小野 幸子, 岩崎 佳世, 古田 さゆり
    老年看護学
    2006年 11 巻 1 号 62-69
    発行日: 2006/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    特養における看護職の「日常的に実践している看護行為」と「大切に思う看護行為」に焦点を当て,看護活動の現状および課題を検討するために,A県の全特養(66施設)の看護職に面接および質問紙調査を実施した.182名の看護職の属性と「日常的に実践している看護行為」と「大切に思う看護行為」については,上位10位についての回答を分析した結果,以下のことが明らかになった.看護職の平均年齢は42.8歳,年齢別の構成は,30歳代以上が約9割を占め,病院勤務経験者も約8割を占めた.「日常的に実践している看護行為」は特養にほぼ唯一の医療職である看護職の役割や特徴を示すものであった.看護職が「大切に思う看護行為」は,「日常的に実践している看護行為」とは2行為を除き異なっており,看護職が大切に思いながらも現実的には実践が容易ではない状況が示唆された.また,「日常的に実践している看護行為」であり,かつ「大切に思う看護行為」は『感染症の予防・処置』,『病状観察・情報収集』であった.これらは,看護職の役割として日常実践している中でも,特養の看護職の看護活動の課題を考えるうえで,特に,重要な看護行為であると考えられた.
  • 松井 弘樹, 上山 真美, 山上 徹也, 佐藤 由美, 横山 知行
    北関東医学
    2017年 67 巻 4 号 329-342
    発行日: 2017/11/01
    公開日: 2018/01/17
    ジャーナル フリー
    目 的:本研究は, 保健医療系大学院修了生の修了後の研究活動の状況や研究継続へ向けたニーズを調査し, 適切な教育・研究支援の方法を見出すことを目的とした.
    方 法:保健医療系大学院博士前期課程を2012年9月末までに修了した282名を対象に, 自記式質問票調査を実施した.
    結 果:183名 (回収率64.9%) から回答を得た. 調査結果から, 多くの修了生が大学院で学んだ知識や経験を活かして活動を進めている一方, 大学院修了後の研究や実践活動に対して困難を感じ, 職場や大学へ様々な支援を希望している実態が明らかとなった.
    結 論:今後, 修了生のニーズに沿った教育・研究支援体制, ネットワークシステムを整備し, 修了生の活動をサポートしていくことが, 地域保健医療を担う人材育成の推進に大いに役立つものと期待される.
  • 原 祥子, 小野 光美, 大畑 政子, 岩郷 しのぶ, 沼本 教子
    日本看護研究学会雑誌
    2010年 33 巻 1 号 1_141-1_149
    発行日: 2010/04/01
    公開日: 2016/03/05
    ジャーナル フリー
      本研究の目的は,介護老人保健施設の看護・介護職を対象として,看取りへのかかわりと揺らぎの実態を明らかにすることである。看取りを行っている45施設に勤務する看護職501名と介護職1,274名に質問紙調査を実施し,485名の有効回答を分析した。結果,看取りに対して積極的であると答えた看護職53%,介護職39%で,看護職の方が積極的な姿勢を示していた。看取りの際の入浴ケアや家族に対するケアは,看護職の方が積極的にかかわっている傾向にあった。入所者や家族の揺らぎを感じた経験のある看護職は37%で,介護職よりも多かった。自分自身が揺らぎを感じたことがあると答えたのは看護職40%,介護職32%で,多職種カンファレンスを行うこと等で揺らぎに対処していた。介護老人保健施設における看護職は多職種との連携・協働の強みを生かし,カンファレンスでの検討や相談によってスタッフの揺らぎに対処していくことの重要性が示唆された。
  • 伊藤 久美, 大内 暁子, 深谷 基裕, 江本 リナ, 草柳 浩子, 川名 るり, 筒井 真優美, 平山 恵子, 山内 朋子, 松本 紗織
    日本小児看護学会誌
    2011年 20 巻 2 号 18-24
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、看護師がペルテス病の子どもに見通しのつく説明をするという行為が、医療者にどのような変化を及ぼすのかを明らかにすることである。アクションリサーチメンバーは、看護師6名・主治医1名である。その他に、情報を提供してくれたペルテス病で入院した学童期の子ども3名である。研究方法は、アクションリサーチを用いた。「見通しのつく説明」をするためのアクションの方向性を検討するため、チーム内の分析を行い問題の明確化をした。そして、主体となる看護師を中心にチーム会を通してアクションを開始した。結果、子どもに「見通しのつく説明」をするというアクションは、子どもの反応や変化に気付き、医療者一人一人が子どもへの関わりを変化させていた。その関わりの変化を実感すると医療者自身の「気付く力」や「成長した」という手ごたえに繋がっていた。また、看護師の起こしたアクションは、医療者の言動を変化させるとともに、チーム医療の重要性に気付くという効果をもたらした。
  • 薬師神 裕子, 村上 笑子, 中村 慶子
    日本小児看護学会誌
    2006年 15 巻 2 号 8-14
    発行日: 2006/09/20
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、小児看護学実習における学生の体験から、学生が描いた関連図の特徴や学びを分析し、関連図を活用した実習での学習効果を明らかにすることである。実習を終了した4年制大学の3年生42名を対象に、関連図を用いた実習展開の学びについて自由記述式のアンケート調査を実施し、内容分析を行った。学生の自由記述の分析結果から、関連図を用いた学習効果に関する内容として230のコードと8つのカテゴリーを抽出した。カテゴリーは、さらに学生の実習展開を発展させた要因と、逆に実習展開を困難にした要因の二群に分類できた。学生の実習展開を発展させた要因は、【看護過程における論理的思考の強化】、【対象理解】、【情報の整理統合】、【関連図の効果的活用】であった。一方、実習展開を困難にした要因は、【描き方の難しさによる混乱】、【修正の繰り返し】、【枠組みのない情報収集とアセスメント不足に対する不安】、【情報収集・整理の難しさ】であった。関連図を活用した実習は、看護過程における学生の論理的思考を強化し、情報を整理統合する能力を育成するだけでなく、対象に応じた個別性のある看護計画の立案や、根拠に基づいた介入方法やケアの実践を促進する効果があることが示唆された。
  • 黒江 ゆり子
    臨床リウマチ
    2019年 31 巻 3 号 239-245
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2019/11/02
    ジャーナル フリー

     リウマチ性疾患において人々がつながろうとするとき,病気が慢性性(chronicity)に経過することの特性とその慢性性のなかで毎日の生活を営み続ける‘生活者’としてとらえ,思索することが重要となる.「自分の中にある過去や経験をつきつめ,自分にとってそれがもつ意味を問うことにより思想を形成していく」(天野)のが「生活者」であるとすれば,生活者はそれぞれが個々の‘過去’と‘経験’をもっていることになり,それらは今の考え方や生き方につながり,そこから差異性と独自性が生まれる.そして,この差異性と独自性は,ケアを考えるときに‘その人らしさ’としてこれまで探究してきた貴重なテーマと繋がっていくのである.

     ‘生活者’の概念を出発点として,クロニックイルネスのある生活について考えると,病いと疾患の違い,急性と慢性のそれぞれの特性,およびケアのパラダイムシフトの必要性が見えてくる.さらに,クロニックイルネスとして関節リウマチに伴う‘生きられた体験lived experience’の重要な意味を考えることができる.

  • ―テキストマイニングによる実習記録の解析から―
    合田 友美, 河合 洋子
    日本小児看護学会誌
    2019年 28 巻 107-112
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

     3日間の実習記録の記述内容 (テキストデータ) から外来実習における学生の学びに関する部分を取り出し、テキストマイニング・アプローチを用いた分析を試みた結果、172文が抽出され、総抽出語数は2,371語であった。3日間を通して最頻出語は 「子ども」 であり 「親」 、 「家族」 が常に上位に出現し、3日目のみ 「医師」 を認め、 「処置」 だけでなく 「治療」 や 「検査」 「指導」 など、経験場面に関する単語の出現回数が増した。1日目は、対象の 「不安」 の大きさを知り、 「不安」 を 「軽減」 することの必要性を理解した。2日目は、 「安心」 して 「診察」 を受けられるよう対象に 「伝える」 ことや 「説明する」 ことが 「大切」 であることを理解していた。そして、3日目は家庭療養をスムーズに行うために、 「子ども」 だけでなく 「親」 の 「声」 を聴き 「医師」 とつなぐ 「支援」 や 「指導」 も外来看護の役割の一つであることをつかんでおり、3日間で学びの深まりを認めた。

  • 香ノ木 隆臣
    英文学研究 支部統合号
    2013年 5 巻 109-114
    発行日: 2013/01/20
    公開日: 2017/06/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 石井 まりえ, 濱中 喜代, 及川 郁子, 川口 千鶴, 長谷川 桂子, 山本 美佐子, 朝野 春美, 簗瀬 順子
    日本小児看護学会誌
    2013年 22 巻 2 号 9-16
    発行日: 2013/07/20
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、外来における子どものヘルスプロモーション促進のために作成された看護プログラムの実践に参画した学生がどのような学びを得たのかを明らかにすることである。看護系大学で学ぶ3年生以上の学生20名を対象とし、プログラム終了後にレポートを提出してもらった。「学生の学び」に関する文脈を抽出し、質的に分析をした。その結果、【対象である「子ども」の理解】【プログラム実践における大切な関わり方】【子どもの理解を促す方法】【子どもにふさわしい環境づくり】【子どもへの効果】【親への効果】【プログラム参画による学生の学習効果】【プログラム実現に向けての可能性】の8カテゴリーが抽出された。学生はプログラム実践に参画することで、対象の理解を深め、プログラムの効果について考えることが出来ていた。さらに外来におけるプログラムの実施機会の拡大について提案するなど、外来看護を発展的に考える機会になっていた。
  • ―活動評価の試行に参加した保健師の意見調査より―
    大井 靖子, 山田 洋子, 松下 光子
    日本公衆衛生看護学会誌
    2017年 6 巻 3 号 278-287
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/27
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    【目的】開発した市町村保健師活動評価方法を試行し参加者の意見から本評価方法の意義と活用方法を検討する.

    【方法】試行に参加した4市町村12名の保健師より本評価方法の意見,保健師としての能力向上に役立つか等を聴取し,意見内容の類似性に沿って分類整理した.

    【結果】評価試行後の意見・感想は「事業の方向性・位置づけや保健師の考えが整理できた」「保健師自身が現状や目標を意識していないことに気づいた」等であった.保健師としての能力向上に役立つかについては「複数の保健師で話し合うことで複数の考えや視点に気づくことができる」「後輩保健師の考えや意見を確認できる」等の内容であった.

    【考察】開発した評価方法は,保健師が活動の目的目標および自身の思考過程を認識し保健師間で共有することで,個々の保健師の能力向上につながっていた.活用に向けては管理的立場にある保健師が現場保健師の思考を整理する役割を担うことが重要である.

  • 岩崎 佳世, 小野 幸子, 坪井 桂子, 古田 さゆり
    老年看護学
    2007年 12 巻 1 号 40-48
    発行日: 2007/11/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    A県の全特養66施設の看護職を対象に,質問紙を用いた面接または自記式質問紙調査を行い,「特別養護老人ホームにおける看護職としての活動を通じてのやりがい」について尋ねた.102名の看護職から回答が得られ,大分類として【ケアによって入所者・家族の状態が維持・改善できること】【入所者・家族に喜んでもらえること】【頼りにされること】【看護職として判断し,ケアできること】【入所者1人ひとりの生活を支えるケアができること】【入所者の人生の最期に携わることができること】【他職種・他施設と協働して生活を支えること】【高齢者と関わることによる自己の変化を感じること】の8つに分類された.また,これらはケアをする過程,ケアの結果として得られた反応を受け取る過程,ケアを通して自分自身の変化を認識する過程における「やりがい」として構造化され,「やりがい」を見出す過程には,看護活動の振り返りが重要であると捉えられた.
  • 岡田 摩理, 中垣 紀子
    日本小児看護学会誌
    2016年 25 巻 2 号 61-67
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/09
    ジャーナル フリー

     小児看護学演習として、中学校の応急処置を学ぶ保健の授業に看護学生が教育の補助者として参加し、中学生に応急処置の手技を教える体験をした。この演習の学習効果を明らかにするために、学生の演習後のレポートから学びを抽出し、類似する内容ごとにカテゴリー化した。その結果、6つのカテゴリーと31のサブカテゴリーを見出した。

     【中学生の特徴の理解】では、それまでの中学生のイメージとは異なる特徴や個別性を学び、【中学生が応急処置を学ぶ意味の理解】では、教育の多面的な意味を学んでいた。また、補助者として教える体験から【中学生に教える際の工夫や留意事項の理解】ができ、看護師として必要な教育的視点を学ぶことができた。そして、演習での体験から【演習による不安感の軽減と満足感】を感じたり、【教えることの難しさの実感】を持ち、さらに【学習意欲の向上】という気持ちを得ていた。小児看護学の演習として本演習には、様々な学習効果があった。

  • 若林 章都
    保健師教育
    2019年 3 巻 1 号 7-12
    発行日: 2019/05/31
    公開日: 2019/06/12
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  • ―子どもへの思いおよび影響要因に焦点を当てて―
    浅井 佳士, 浅野 みどり
    日本小児看護学会誌
    2017年 26 巻 159-165
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

     本研究は重症心身障がい児をもつ主養育者の在宅移行期における意識を明らかにし、重症児と家族に対する支援の在り方を検討していくことである。対象は在宅で重症児をもつ子どもの主養育者5名に構成面接を実施し特徴を明らかにした。子どもへの思いについて移行期および現在との得点比較を行った結果、不安を抱えたまま在宅移行した主養育者も含め、全員が在宅移行期より現在の子どもへの思いが高くなっており、在宅移行してよかったと思えていた。在宅移行期の子どもへの思いとして7のカテゴリー、在宅移行に不安や困難があった影響要因として8のカテゴリーが抽出された。

     影響要因などから在宅移行に不安を感じていたとしても、【子どもと過ごしたい】思いを大きくすることによって、不安を不安として意識しないよう支えていくことが【子どもと一緒に家に帰る】思いを高めていけることが示唆された。

  • 馬場 恵子, 泊 祐子, 古株 ひろみ
    日本小児看護学会誌
    2013年 22 巻 1 号 72-79
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    本本研究では、医療的ケアが必要な子どもをもつ養育者がどのような思いを経て、子どもの在宅療養を受け入れているのかのプロセスを明らかにすることを目的とした。研究方法は、同意の得られた医療的ケアを必要とする子どもの養育者6人を対象に、M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いて行った。その結果、在宅療養を受け入れるプロセスは、9つのカテゴリと24の概念が抽出された。養育者は、子どもへの医療的ケアに参加することによって【医療的ケアは子育ての一環】と思えるようになり、【医療的ケアが必要な子どもと共にやっていこうと思う覚悟】ができる。また、養育者は、退院を目の前にして、自宅での生活を考え子どもとの関係を自分だけでなく、配偶者、きょうだいといった家族全体の関係で捉え直し、【医療的ケアが必要な子どもと共に生活する覚悟のゆれ】が生じるが、退院後に自宅で生活するうちに【医療的ケアが必要な子どもと共に社会で暮らす覚悟】が固まる。
  • 河俣 あゆみ
    日本重症心身障害学会誌
    2018年 43 巻 2 号 279
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/01/21
    ジャーナル フリー
    はじめに 重度の脳性麻痺を有する子どもは、麻痺や筋緊張に伴う不快症状をもっているとされるが、言語的に症状を訴えることが出来ないことが多い。中でも痛みについてLiptakら(2001)やHoulihan(2004)らによれば、痛みは障害のレベルが関連しており、Gross Motor Functional Classification System(GMFCS)の3以上の子どもの親は、38%に子どもに痛みがあると感じ、11%に毎日痛みがあると感じていたと報告されている。しかし、日本においては脳性麻痺の子どもの痛みを親がどのように捉えているのか明らかにされていない。そこで親が子どものサインを捉え、認知し、痛みに対応するプロセスを明らかにすることで支援を見出すことを目的に研究を行った。 方法 半構成的面接による質的記研究を行った。対象者は6歳以下で重度脳性麻痺を有し言語的表現が困難な子どもとその母親8名とした。分析はインタビュー内容を録音、逐語録とし、母親が子どものサインとして捉えている内容、痛みに関して語った内容を抽出し帰納的に分析を行った。 結果 8名の母親全員が子どもに痛みがあると語った。母親が子どもの痛みを認知し、対応するためには体験に基づくプロセスが必要であり、子どもがサインを示す、母親が子どものサインを認知する、快な状況で示す子どものサインを認知する、不快な状況で示す子どものサインを認知する、不快な原因を探り対応する、不快なサインが消失したら要因とサインを関連付けるが不快なサインが消失しない場合は痛みを疑う、痛みの原因を探り状況と関連付ける、痛みの要因に応じた対応をする、サインが消失したら痛みが出現した状況とサインを関連付けるであった。また、これらには母子相互作用が重要な要因となっていた。 考察 母子相互作用を促進しながら、子ども自身のサインを出せる力や子どものサインを感じ取る母親の力を引き出すことが、子どもの痛みを緩和する支援となりうる。
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