日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年春の年会
選択された号の論文の743件中401~450を表示しています
基礎物性
核燃料
燃料製造・基礎特性
高速炉用水素化物
ガス冷却高速炉燃料
  • (1)開発計画の概要
    檜木 達也, 朴 峻秀, 堂野前 貴子, 三輪 周平
    セッションID: H11
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    熱効率40%以上の高い経済性を有するガス冷却高速炉実現のために不可欠な、高燃焼度燃料の作製技術開発を目的とした。燃料要素設計、プロセス・燃料要素開発、材料特性評価、再処理技術の開発を行い、燃料密度約50%の緻密なコンポジット燃料の基本的な作製技術を開発した。
  • (2)燃料要素設計
    三輪 周平, 堂野前 貴子, 檜木 達也
    セッションID: H12
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    高燃焼度を目指したガス冷却高速炉用燃料として棒状の窒化物燃料、SiCバッファ層、SiC固相マトリックスを組み合わせたコンポジット型燃料の燃料要素設計を行った。 FSで提唱されているガス冷却高速炉炉心設計仕様を基に、高燃焼度においても燃料健全性を有する燃料形態について、実際に作製した材料物性値を用いて設計を行い、燃料径、バッファ層厚さ等に関する燃料作製指針を得た。
  • (3) 構成要素の技術開発
    朴 二玄, 檜木 達也, 朴 峻秀
    セッションID: H13
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    本研究では高燃焼度を達成するために高密度な燃料が必要であるため、棒状の燃料、ミリオーダー直径の円柱状貫通孔を有する高密度SiCマトリックス、低密度SiCのバッファ相で構成される燃料の作製技術開発を目指した。 貫通孔の前駆体として炭素棒を用いる方法において、一軸加圧成型でのモールドセッティングの改良、炭素棒と焼結助剤間の反応、炭素棒の物性が貫通孔の特性に及ぼす影響等の解析・検討を行い、緻密なSiCセラミックスに損傷を与えずに貫通孔を導入する技術の基礎を確立した。また、PCSにSiCナノ粉末を加え作製した数種類のポーラスSiCの検討を行い、コンポジット燃料に用いるバッファ相の作製条件の決定を行った。
  • (4)コンポジット燃料製造技術統合
    朴 峻秀, 朴 二玄, 檜木 達也
    セッションID: H14
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    ガス冷却高速炉用高燃焼度燃料の構成要素作製技術に基づき、模擬窒化物燃料、バッファ層、高密度SiCで構成されたコンポジット燃料の作製を目的とした。穴のあいた高密度SiCを作製し、模擬窒化物燃料の周りにバッファ相原料となるPCSとSiCナノ粉末を混合したスラリーを塗布し、穴に挿入して無加圧焼結することにより、模擬窒化物燃料を含むコンポジット燃料の作製に成功した。本研究で、最終目的としている形状物が作製できる見通しが得られた。
  • (5)構成要素の熱特性および微細組織観察
    堂野前 貴子, 三輪 周平, 朴 峻秀, 檜木 達也
    セッションID: H15
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    ガス冷却高速炉用高燃焼度燃料に用いるコンポジット燃料体の特性評価のため、緩衝材としてSiCを用いた模擬燃料体を製作し、その特性を評価した。FPガスの吸収によるスエリングの抑制機能を目的としたバッファ相は、気孔率を約80%のものについて製造性や機能性の面で高性能が期待できる。一方、燃料体を均一に分散させ保持させることを目的とした固相マトリックスでは、助剤の偏析が高温での強度低下を引き起こす可能性が示され、助剤量の制御が重要となることが明らかとなった。また、熱特性に関しては、バッファ相の熱拡散率は固相マトリックスに比べて著しく低いが、比熱容量は両者同等の値を示しており、気孔率の影響が現れた結果となった。
燃料設計・照射挙動
TRU消滅用燃料
炉材料
新材料
  • Abu Khalid Rivai, Minoru Takahashi
    セッションID: E15
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    Corrosion behavior of SiC and Ti3SiC2 in high temperature LBE at steady and transient temperature conditions has been investigated. In the case of steady condition, the materials were immersed in high temperature LBE at 700°C for 1000 hours. In the case of transient condition, the specimens were immersed in LBE at 550°C for several hours and then the temperature of LBE was increased for several hours up to 800°C. In the steady condition, there were no penetration of Pb-Bi into SiC and Ti3SiC2 matrix and no dissolution of constituent metals into Pb-Bi found. In the transient condition, there was also no penetration Pb-Bi into the matrix of Ti3SiC2 material found. However, the dissolution of silicon from the material into Pb-Bi was found.
  • 古川 智弘, 加藤 章一, 吉田 英一
    セッションID: E16
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    ODS鋼の高温流動ナトリウム中で生じるNi拡散挙動を模擬した材料を作製し、不活性ガス中にて最長約15,000時間の内圧クリープ試験を実施した。クリープ破断強度とその破損形態について、金属組織学的および力学的な観点から同鋼受入材との比較検討を行った。
  • 照射欠陥クラスター形成に及ぼすナノ粒子分散の効果
    山下 真一郎, 大塚 智史, 渡部 雅, 内多 陽介, 須田 孝徳, 橋本 直幸, 大貫 惣明, 柴山 環樹
    セッションID: E17
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    我々のグループでは、耐照射性、耐熱性に優れる改良型オーステナイト系ステンレス鋼に対して、酸化物分散強化型フェライト鋼の製造で用いられる機械的合金法と熱処理を適用し、熱力学的に安定なナノサイズ粒子を母相中に分散させた先進オーステナイト鋼の試作を行っている。ナノサイズ粒子の効果としては、中性子照射下における点欠陥の消滅サイト、あるいは転位運動に対するオブスタクルとしての作用を期待している。本研究では、アトライター式ボールミルを用いて改良型オーステナイト系ステンレス(PNC316)鋼金属粉末と酸化物粒子を機械的に合金化した材料に対し、高速実験炉「常陽」で中性子照射し、照射特性を評価した結果について報告する。本研究では、特に照射欠陥クラスター形成に及ぼすナノサイズ粒子の効果について着目する。
  • 川合 將義, 山村 力, 二川 正敏, 前川 克廣
    セッションID: E18
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    J-PARCのような中性子源用水銀標的では、大強度の陽子ビームパルス入射における圧力波によって、水銀容器や陽子ビーム窓にピッティング損傷が起こる。その衝撃損傷への対策として中間に軟材を挟んだ多重膜を形成し、その効果を調べる。本発表では、多重幕形成と衝撃試験について述べる。
照射損傷
  • 近藤 啓悦, 三輪 幸夫, 大久保 成彰, 加治 芳行, 塚田 隆
    セッションID: E19
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    SUS316Lオーステナイト系ステンレス鋼に対して、曲げ変形拘束により表面に引張残留応力約200MPaを付与した状態で、Niイオン照射実験を行い、EPR試験により照射表面の耐食性を評価した。その結果、330°Cで照射した場合、変形拘束下で照射した試料は、変形拘束なしで照射した試料に比べて耐食性劣化が抑制されていることが明らかとなった。講演では、引張残留応力を300MPaにした場合、また圧縮応力下での照射の影響についても報告する。
  • 佐々木 修斗, 長谷川 晃, 野上 修平, 佐藤 学
    セッションID: E20
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    水素イオン照射を用いて、弾き出し損傷を導入したオーステナイトステンレス鋼について (1)引張試験 (2)表面観察及び解析 (3)EBSD解析によるMisorientationの観察 (4)TEMによる内部組織の観察 をおこない、照射材特有の不均一変形挙動を評価します。
  • 谷川 隆亮, 渡辺 精一, 坂口 紀史, 粉川 博之, 川合 將義, 山下 真一郎
    セッションID: E21
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    軽水炉等の構成材料は、中性子照射環境に曝されることにより結晶粒界で合金元素の濃度変動(照射誘起偏析)が生じ、応力腐食割れが促進されることが知られている。但し、その偏析量は結晶構造に強く依存し、特に対応粒界において大幅に減少することが報告されている。近年、粒界工学の観点から高い耐腐食性を有する粒界制御オーステナイト鋼の研究開発が行われており、その特徴は高密度に分布した対応粒界がランダム粒界ネットワークを断片化させることにある。そこで、本研究では粒界制御材料の照射下適応性を検討するため、電子線照射ならびにイオン照射試験を行い、結晶粒界近傍における照射特性を調査した。
  • 三浦 照光, 藤井 克彦, 福谷 耕司, 伊藤 慶文
    セッションID: E22
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    Fe2+イオンを照射したSUS316溶体化熱処理材を用いて変形試験を実施し、損傷組織によるすべり変形抵抗の違いについて調べた。照射に伴い、転位ループとキャビティが損傷組織として発達し、硬さが増加したが、ステップ間隔の増加量は小さかった。Fe2+イオン照射では転位ループが大きく成長しており、オロワンモデルから計算されるせん断強度の増加値に対しても転位ループが支配的に寄与していた。一方、He+イオンを照射したSUS316溶体化熱処理材ではキャビティが支配的に発達しており、損傷組織の発達によるステップ間隔の増加量は大きかった。これらの結果より、すべり変形の抵抗に関するキャビティの寄与は、オロワンモデルで使用される硬化係数などで考えられているよりも大きい可能性が示唆された。
  • 井上 利彦, 小川 竜一郎, 赤坂 尚昭, 西野入 賢治
    セッションID: E23
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    日本原子力研究開発機構が高速炉用の被覆管として開発したPNC316材の照射試験を行い、短時間強度特性を評価したので報告する。照射試験は、高速実験炉「常陽」において、照射温度570~730 °C、中性子照射量は約25×1026 n/m2(E>0.1 MeV)の範囲で行った。 引張強さは、これまで実施している約5~20×1026 n/m2(E>0.1 MeV)の試験結果と同等で、中性子照射量の増加に対しても低下は認められなかった。また、急速加熱強度(周応力と破裂温度の関係)は、周応力:69 MPa、破裂温度:830 °Cの範囲で必要とする強度を満足していた。また、今回の試験結果から、周応力、照射温度、中性子照射量の各パラメータの重畳効果等についても合わせて報告する。
  • 茶谷 一宏, 坂本 博司, 鳥丸 忠彦
    セッションID: E24
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    照射済みSUS304L(約5.38×1025n/m2、E>1MeV)の変形挙動を調べるために、ホットセル仕様のSEM用引張加熱ステージを開発・導入し、引張試験中の試験片表面をSEMでその場観察した。288℃での引張その場観察の結果、照射材でのみ巨視的な降伏以前(0.2%耐力以下の負荷応力)に局所的な変形を開始していることが確認された。既存の単軸定荷重試験の結果では、0.2%耐力以下の応力でIASCCが発生しており、照射材特有の局所変形がIASCC発生の一因となっていることが示唆された。
  • 高倉 賢一, 安藤 昌視, 仲田 清智, 鳥丸 忠彦, 田中 重彰, 中村 友美, 加治 芳行
    セッションID: E25
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    JMTRで広い照射量レベルで系統的に中性子照射されたオーステナイト系ステンレス鋼の母材、溶接熱影響部および溶接金属の破壊靱性試験を実施し、破壊靭性に及ぼす照射の影響について調べた。
応力腐食割れ
ジルカロイ(水素製造)
ジルカロイ・計算科学
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