1. イソカニムシ
Garypus japonicus 成体卵巣の4つの機能期のうち, 休止期の卵巣の細胞および組織構成が観察された。
2. 休止期の卵巣を構成する12の cell types が区別された。これらは,分化の程度の低い5つのcell types と, よく分化した7つの cell types の2群から成る。
3. 分化の程度の低い cell types は, 卵巣の腹側中央部を占め, 形成細胞巣を含む生殖紐や非管状卵柄などの若い組織を作る。
4. よく分化した cell types は, 卵巣背側の主要部において, 卵巣幹上皮, 筋層, 管状卵柄の上皮, 基底盤, 〓胞上皮などのよく分化した組織を作る。
5. これらの組織の配置にもとついて, 卵巣の腹側中央部から背側方にむかう分化の勾配の存在が推定された。
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