日本および台湾産のアシブトヒメグモ属の3新種, タイワンアシブトヒメグモ (新称) Anelosimustaiwanicus•イワワキアシブトヒメグモ (新称) A. iwawakiensis•コアシブトヒメグモ (新称) A. exiguus, を記載した。 なお日本産のアシブトヒメグモ A. crassipes (BÖSENBERG et STRAND, 1906) の生殖器を図示し, これら4種の検索表を付した。
Pardosa laura (ハリゲコモリグモ) に近似の3新種を形態および雄の求愛行動の面から記載した。形態的には, これら3種の雌雄の生殖器の構造には, ほとんど違いが見られないが, 雄の触肢の白毛の状態において明瞭な違いが見られた。それに合わせて, 雄の求愛行動の様式においても明らかに違いが見られた。3新種は以下のとおりである。 1. Pardosa hokkaido n. sp. (キタハリゲコモリグモ) 2. P. yamanci n. sp. (テジロハリゲコモリグモ) 3. P. laevitarsis n. sp. (タテスジハリゲコモリグモ)