1. 平常は戸蓋を引かず,袋の底部に近くゐる。
2. 外敵に襲はれた時,住居が震動した時等には戸蓋を引く。
3. 餌が觸れた際,數日間餌を與へずに捨置いた際には戸蓋を僅かに開けて外部の様子を伺ふ。
4. 強ひて戸蓋を開く場合には袋の底部に潜んで終ふ。
5. 夕暮より夜間にかけて俳徊し餌を漁る。
6. 生きてゐるものは勿論,死滅した蟲をも食ふ。
7. 住居上を歩いた餌が戸蓋を通過した直後半身を躍らせて之を捕獲し直ちに住居内に入る。
8. 住居より餌を襲ふ場合は晝夜を問はす行はれる。(キシノウヘトタテグモについては夜間のみ觀察されてゐる)
9. 住居より餌を襲ひ捕獲に失敗した場合には其の跡を追はす,直ちに住居の内へ潜んで終ふ。
10. 食滓は住居より出でて,捨去りに行く。
11. 脱糞は上方へ射出して行ふ。
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