巻号一覧
42 巻 (1993)
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42 巻, 2 号
選択された号の論文の11件中1～11を表示しています
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谷川 明男1993 年42 巻2 号 p. 97-101
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーサンロウドヨウグモは, 従来 Meta menardi (LATREILLE, 1804)に同定されてきたが, 再検討の結果, 新種であるとの結論に達したので, Meta japonica sp. Nov. と命名して記載した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (474K) -
斎藤 博1993 年42 巻2 号 p. 103-107
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー日光および長野県青木湖周辺で採集された標本に基づき, アカムネグモ属(Ummeliata) の1新種, U. onoi オノアカムネグモ(新称)を記載した. また, タイプ標本の精査の結果, Oedothorax fimineus BÖS. et STR., 1906アトグロアカムネグモを Ummeliata 属に転属し, U. tokyoensis (UYEMURA,1941)を本種の新参シノニムとした.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (501K) -
吉田 哉1993 年42 巻2 号 p. 109-113
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー八重山諸島および小笠原諸島母島産のヒメグモ科ヒメグモ属に属する2新種を, Theridion yaeyamense sp. nov. (八重山諸島) ヤエヤマヒメグモ (新称), Theridion ogasawarense sp. nov. (小笠原母島) オガサワラヒメグモ(新称) の名前で記載した. それぞれ雌と雄の生殖器により近似種と区別できる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (409K) -
井原 庸1993 年42 巻2 号 p. 115-127
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー本州中国地方産の Cybaeus (ナミハグモ属) の5新種, C. hiroshimaensis アキコガタナミハグモ (新称), C. gonokawa イワミコガタナミハグモ (新称), C. tsurusakii イズモコガタナミハグモ (新称), C. nojimai ノジマコガタナミハグモ (新称), C. okayamaensis キビコガタナミハグモ (新称) を記載した. これらの種は体のサイズや形態がよく似ており, 互いに近縁であると考えられる. また, 分布は異所的または側所的で, その分布状況を示した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1172K) -
小野 展嗣, 緒方 清人1993 年42 巻2 号 p. 129-133
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー従来, 韓国慶尚南道南海郡および日本の神奈川県の2カ所でしか記録がなかったムツメカレハグモ (Lathys sexoulata SEO et SOHN, 1984) を愛知, 鳥取, 広島の各県から記録した. また今まで未知だった雄をはじめて記載し, 触肢を図示した. また, 西川•川中(1973) により岡山県からナシジカレハグモ (?) として記録されたクモは本種と同種と推測した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (975K) -
池田 博明1993 年42 巻2 号 p. 135-144
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー日本産のハエトリグモ科のクモのうち, 生息状況がよくわからなかった2種, Harmochirus kochiensis BOHDANOWICZ et PRÓSZYNSKI, 1987 (ナカヒラハエトリ) と Marpissa ibarakiensis BOHDANOWICZ et PRÓSZYNSKI, 1987 (キタヤハズハエトリ) を多くの標本に基づいて分類学的に検討し, 両性を記載した. ナカヒラハエトリはキレワハエトり Harmochirus pullus (BÖSENBERG et STRAND, 1906) に類似し, キタヤハズハエトリはハバロフスク (ロシア) から記載された M. dersuuzalai LOGUNOV et WESOLOWSKA, 1992や, シナノヤハズハエトり M. pulchra PRÓSZYNSKI, 1976に類似するが, 雄の触肢の特徴的な脛節突起の形態や, 雌の生殖器の形態により区別できる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (811K) -
加村 隆英1993 年42 巻2 号 p. 145-150
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリークロチャケムリグモ Zelotes asiaticus (BÖSENBERG et STRAND) の生活史を知るために, 室内飼育と野外調査を行った. 本種は出嚢後, 1年以上をかけて成熟し, その間に8回の脱皮を経ることが示唆された. 生活史は以下のように推定された. 産卵は春から初夏にかけてなされ, 夏に子グモが孵化し, 冬までに2-5齢幼体にまで成長する. 越冬した幼体は夏に亜成体となり, 秋に成熟し, 成体はさらに越冬する. つまり, 2年で1化を経過する. また, 発育段階が1年ずれたふたつの集団間における生殖的交流の可能性について考察した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (498K) -
田中 一裕1993 年42 巻2 号 p. 151-158
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーオオヒメグモの耐寒性を, 体組織の凍結開始温度 (過冷却点) と冷温致死温度の面から解析した. 本種には耐凍性はなく, 体組織の凍結は致命的であった. しかし凍結にいたらなくても, 一定時間冷温にさらされることでも死亡率は上昇した. 過冷却点は夏の-8.1°Cから冬の-20.1°Cまで, また50%冷温致死温度は-2.1°Cから-13.7°Cまで変化した. いずれも1月に極値を示し, この時期に耐寒性が最も高まっていることが明らかになった. 過冷却点と冷温致死温度の季節変化を, 越冬場所の温度条件と関連づはて考察した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (741K) -
paludicola 種群田中 穂積1993 年42 巻2 号 p. 159-171
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー日本から得られた Pardosa 属, paludicola 種群に含まれる3種の再記載を行った. それら3種は, Pardosa astrigera L. KOCH (ウヅキコモリグモ), P. suwai TANAKA (ヌマチコモリグモ) および P. paramushirensis NAKATSUDI (タカネコモリグモ) であり, これら3種の検索表をつけた.
本論文において, 初めて, DÖNITZ と STRAND (1906) によって発表された, Tarentula phila と Lycosa cinereofusca, および STRAND (1916) によって発表された, Tarentula sagibia, 更に SAITO (1939) による Pirata aomorensis を Pardosa astrigera のシノニムとして扱った.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1551K) -
pullata 種群および lyrivulva田中 穂積1993 年42 巻2 号 p. 173-180
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー日本から得られた Pardosa 属, pullata 種群に含まれる1種, Pardosa riparia (C. L. KOCH) (キシコモリグモ) および, どのグループにも含まれない1種, P. lyrivulva (BÖSENBERG et STRAND) (コンピラコモリグモ) の再記載を行った.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (795K) -
平松 毅久, 新海 明1993 年42 巻2 号 p. 181-185
発行日: 1993年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーユアギグモ1種 Patu sp. の網構造と造網過程を観察した. 網は完全な水平円網で体長にくらべて大きく, タテ糸が極めて多かった. このタテ糸の大部分は普通の円網種と同様な過程でヨコ糸まで張り終えた後に付加されたものであった. また, 造網の最後にタテ糸を緩めて付け直すというこしき部の修正を行った. このような特徴的な造網行動は, 本種が普通の円網種より派生したことを示し, さらに網構造と造網行動の類似性から, 本種がヨリメグモ科やコツブグモ科のクモと近縁であることを示唆している.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (780K)
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