巻号一覧
45 巻 (1996)
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45 巻, 2 号
選択された号の論文の10件中1～10を表示しています
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池田 博明1996 年 45 巻 2 号 p. 113-117
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー西表島産の標本に基づいて, Asemonea ヨリメハエトリグモ属 (新称) の1新種 Asemonea tanikawai タニカワヨリメハエトリ (新称) を記載した. ヨリメハエトリグモ属はリセイハエトリグモ亜科に属し, 日本新記録属である.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (366K) -
山本 佳範1996 年 45 巻 2 号 p. 119-124
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー和歌山県西牟婁郡すさみ町の琴の滝, 滝壷周辺の照葉樹林下の湿った腐植土と, 日高郡竜神村の溪流の近くに生育している非常に湿ったコケ類から, コナダニモドキ科の2新種を発見し、キイコナダニモドキ (新称) Malaconothrus Kiiensis sp. nov., およびケタブトコナダニモドキ (新称) Trimalaconothrus magnilamellatus sp. nov. と命名し記載した. 前者は HAMMER が1971年にフィジー諸島から報告している Malaconothrus variosetosus と AOKI が1994年に箱根原生花園から報告しているヨシノリコナダニモドキ Malaconothrus yamamotoi に似ているものの, 体が大きく,桁毛と桁間毛が長く, 桁毛には毛羽がある点において相違しており新種とした。また, 後者は HAMMER が1958年にアルゼンチン, ボリビアのアンデス山脈から報告している Trimalaconothrus australis に似ているものの, 体が小さく, 胴背毛の一部が毛羽だっており, C1, C2 が長く, 基節板毛も毛羽だっており, 性扉毛の数も8本と多いため新種とした.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (536K) -
Bozidar P. M. CURCIC, Luka R. LUCIC, Slobodan E. MAKAROV, Rajko N. DIM ...1996 年 45 巻 2 号 p. 125-134
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーPolymorphism in abdominal sclerite pattern was studied in Neobisium carpaticum BEIER, 1935, and Roncus pannonius CURCIC, DIMITRIJEVIC et KARAMATA, 1992 (Neobisiidae, Pseudoscorpiones), both inhabiting Yugoslavia. A total of 58 examples of N. carpaticum and 57 specimens of R. pannonius, with changes of this pattern (1.53% and 0.87%, respectively) were found out of 3, 794 and 6, 570 specimens examined, respectively. Variation of sclerite pattern was confined mostly to adults and less to the subadult stages. In N. carpaticum, as many as 11 different single or combined changes in the sclerite pattern were noted; in R. pannonius, there were 14 types of such deviations. The most frequent variants in the two species were: partial atrophy, symphysomery, combined partial atrophy and symphysomery, and combined hemimery and sclerite enlargement; all other changes in the sclerite pattern were less frequent. Statistical analysis showed that only males of N. carpaticum and females of R. pannonius exhibit significant and marginally significant asymmetry in the changes of the sclerite pattern, respectively. Additionally, the adults (both females and males) of N. carpaticum exhibited marginal significance, while the adults of R. pannonius showed significant differences between the occurrence of changed abdominal segmentation on the left and right. The probable causes for this phenomenon were also discussed. Apart from some physical, mechanical, and chemical factors, it is assumed that both developmental and genetic factors cause the changes in the abdominal sclerite pattern.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1108K) -
Bozidar P. M. CURCIC, Slobodan E. MAKAROV, Rajko N. DIMITRIJEVIC, Luka ...1996 年 45 巻 2 号 p. 135-138
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーThe paratype female of Roncus yaginumai CURCIC, CURCIC et DIMITRIJEVIC, from Montenegro, Yugoslavia, exhibits a rare change in the pedipalpal structure, affecting the form, size, and trichobothrial pattern of the movable chelal finger on the right. This structural deviation has been described and illustrated. Probable causes of its origin and genesis are briefly discussed.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (388K) -
吉田 哉1996 年 45 巻 2 号 p. 139-141
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー琉球列島および台湾産のヒメグモ科コガネヒメグモ属の1新種 Chrysso viridiventris sp. nov. リュウキュウミドリヒメグモ (新称) を記載した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (227K) -
Yung-Hau CHANG, Hsueh-Wen CHANG1996 年 45 巻 2 号 p. 143-145
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーA new record of Araniella yaginumai TANIKAWA, 1995 (Araneae: Araneidae) from Taiwan is presented. Four specimens of this species collected in Wuling Mountains, central Taiwan were examined and described. The genus Araniella is also new to the Taiwan fauna.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (209K) -
田中 一裕, 渡辺 匡彦1996 年 45 巻 2 号 p. 147-150
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーセアカゴケグモの過冷却点(SCP)は餌種によって異なった. このことは消化管内容物が何らかの形でクモのSCPに影響することを示唆している. 餌種とクモの過冷却点の比較から, 餌種のクモの過冷却点に対する効果の違いは, 餌種体内の氷核活性物質(INAs)の有無だけでなく, その質や取り込まれやすさの違いに起因していることが示唆された.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (385K) -
谷川 明男1996 年 45 巻 2 号 p. 151-155
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリーTetagnatha bituberculata L. KOCH, 1867チヨコアシナガグモ (新称) を日本新記録種として報告した. 日本産とオーストラリア産の標本の比較において, オーストラリア産の雄には見られる上顎下面の補助誘導歯(AXl)が日本産の雄には見られないという差異が認められた. しかし, それ以外の特徴では全く差異はなかったので, この相違は種内の変異とみなした. 和名はアシナガグモ類の分類学的研究に偉大な業績を残された故大熊千代子博士に因むものである.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (529K) -
小野 展嗣1996 年 45 巻 2 号 p. 157-162
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー琉球諸島 (南西諸島) 産のハラフシグモ科 (ハラフシグモ亜目) およびカニグモ科 (クモ亜目) の2新種, Heptathela kanenoi ONO, 1996 (トクノシマキムラグモ-新称-) と Tmarus komi ONO, 1996 (コトラフカニグモ-新称 (小さいの意)-) を記載した. 前者はアマミキムラグモ (Heptathela amamiensis HAUPT, 1983) と近い類縁関係が認められる. 後者は歩脚にほとんど刺を欠くことからほかの日本産の同属各種とはひじょうに異なり, きわめて特異な種と考えられる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (707K) -
宮下 和喜1996 年 45 巻 2 号 p. 163-167
発行日: 1996年
公開日: 2007/03/29
ジャーナル フリー出のうしたばかりの2令幼体を自然条件に近い室内で飼育した結果, 雄は6回, 雌は7-8回脱皮をして成体になった. この成体になった時期は, 雄では8月上一中旬, 雌では8月中一下旬であった.
野外で雌個体に目印をつけて卵のう産出の経過を追跡した結果, 受精卵だけを対象にすると, 卵のうの産出は9月から10月中旬にかけて7-15日おきに3-4回行なわれた. なお, これ以後にも不受精卵の卵のうの産出が1-2回みられた. 1卵のう当りの平均卵数は, 第1回目の卵のうで1067.6±461.0, 第2回目で1187.7±219.9, 第3回目で832.3± 462.8, 第4回目で605.7±149.4であった. また, 雌当りの一生での平均総産卵数は, 3693.9±1063.3であった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (439K)
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