RFPならびにその代表的な代謝物がそれぞれ別個にトレーサー法で代謝を比較された.
1, その結果につき特に体内に永く残留する代謝物に関し討論された.
2, ADPと名付けられるRFPの新誘導体が合成された.似た様な反応がRFPまたはDARFPと二,三の芳香属または脂環属カルボン酸クロライドの間でおこなわれ,それを通じて,グルクロン酸抱合の様な抱合がRFP骨格中どこで起るかが推定され,討論された.
3, RFP類がそのキノン体へ酸化される場合に,それへの生体蛋白阻止作用がシステインを体内SH残基のモデルとして試験された.
4, RFP類が主に仔牛血清IgMへ吸着することが結論された.
5, らい菌増殖へのRFPキノンとADPの阻止作用は足蹠法によると弱く,DARFPも有用でないことが推定された.
6, RFPのantibacteroidal効果が若干の治らい薬と比較され,RFPの腸内細菌への影響が述べられた.
7, これらの所見とRFP治療の関係が討論された。
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