日本らい学会雑誌
Online ISSN : 2185-1360
Print ISSN : 0386-3980
ISSN-L : 0386-3980
最新号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 佐々木 紀典
    1995 年 64 巻 3 号 p. 147-148
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • 抗酸菌感染とIL-1
    小野嵜 菊夫
    1995 年 64 巻 3 号 p. 149-162
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • 松本 壮吉, 山田 毅
    1995 年 64 巻 3 号 p. 163-173
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • 儀同 政一, 斎藤 肇
    1995 年 64 巻 3 号 p. 174-187
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    リファンピシン,ダプソン,クロファジミンなどよりなるらいの多剤併用療法の普及によりらい有病率は著しく低下したが,更に強い抗らい菌活性を有する新規薬剤並びに多剤併用レジメンを開発することにより優れた短期•間欠療法の方式を確立することが望まれる。
    本総説では諸種の抗らい剤の研究の現況について解説し,併せて将来の問題点についてもふれるところがあった。
  • 野間口 博子
    1995 年 64 巻 3 号 p. 188-199
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 肇, 柏原 嘉子
    1995 年 64 巻 3 号 p. 200-213
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • ラマスータ ポングラマ, インタラティタヤ タサニー
    1995 年 64 巻 3 号 p. 214-219
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    MDTによってタイのらいコントロールは成功し始めているが,まだ問題が解決されたわけではない。
  • その2 コラーゲン線維と弾性線維の計量的対比
    並里 まさ子, 亀山 孝二, 矢島 幹久, 浅野 五朗
    1995 年 64 巻 3 号 p. 220-229
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    長期寛解状態にあるらい患者を対象に,四肢伸側部真皮の厚さ(D)と,真皮内線維成分について対照群と比較検討した。画像解析によるコラーゲン線維(C),弾性線維(E)の計測では,真皮結合組織に占める両線維の割合を計測し,さらにDを乗じて両成分の体積を算出した。また下肢真皮における個々のEの長さも計測し,対照群と比較した。さらに前腕伸側の真皮上層部における弾性線維の増加傾向の有無を,病理組織学的に検討した。
    以上より下記の結果を得た。
    1 患者群では,上,下肢ともDと両線維の量が著明に低下している。
    2 患者群では,上,下肢ともEよりもCの減少が著しい。
    3 対照群では,Cに対するEの量比は上肢の方が下肢よりも高値であるが,患者群では,その逆である。
    4 対照群下肢では,Dの減少とEのCに対する量比の増加は関連していたが,患者群下肢では,両者の関連がなく,かつEのCに対する量比は全体に高値であった。
    5 患者群下肢ではより長いEの出現傾向が見られた。
    6 上肢(前腕)真皮上層におけるEの増加傾向は,対照群では大部分に認められたが,患者群では大部分に認められなかった。
    以上より,患者皮膚では真皮の菲薄化と線維成分の減少が著しいが,Eの相対的増加傾向があり,EはCより残存しやすいか,産生されやすいと推察された。さらにこのEの相対的増加傾向は,太陽光線照射量の異なる上,下肢についての差はなく,よってその関与は少ないものと考えられた。今回の結果は,らい患者皮膚で,著明なCの増加を特徴とする肥厚性瘢痕やケロイドが生じにくいことと関連すると考えられる。
  • 並里 まさ子, 中瀬 佳子, 森井 和子, 浅見 せつ子, 原屋 敦子, 大内 陽子, 上甲 覚, 川津 邦雄, 和泉 眞蔵, 小川 秀興
    1995 年 64 巻 3 号 p. 230-235
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    眼以外には活動的ならいによる炎症症状を認めず,10年以上菌検査陰性が続いている症例におけるぶどう膜炎(UV)について検討した。UVのある24例(UV+)と,これに年齢,病型がほぼ適合した,UVのない22例(UV-)を比較した。両群におけるらいの病型,過去の治療歴,虹彩真珠(IP)の有無を調べた。血清抗PGL-I抗体をELISA法とMLPAにて,抗LAM-B抗体をELISA法にて測定した。その結果,今回対象とした集団の中では,UVは女性にやや多い傾向が見られた。らい腫型,非らい腫型を問わず,UV+はPGL-I, LAM-Bに対する抗体価が高かった。IPはUV+の41.7%に認められ,UV-では認められなかった。菌検査陰性化,または病初期より菌検査陰性の場合には最後のらい性皮疹の消退時を中心に,その前後5年間,合計10年間に投与された治らい剤を点数化によって評価した。その結果,UV+はUV-に比べて有意に点数が低く,過去の治療が不十分である可能性が推察された。以上より,UV+患者の背景因子として,過去により重度のらい浸潤を受けた,またはらい菌関連抗原がより多く持続している,あるいは個体の抗体産生がより高い等の存在が考えられた
  • 矢島 幹久, 鈴木 慶治, 温 敏, 山田 宣孝, 浅野 伍朗
    1995 年 64 巻 3 号 p. 236-245
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    51年前(16才時)に右下肢皮疹にて発症し,寛解•再発を繰り返しながら,現在,全身左右対称性の広範な浸潤性皮疹,非対称性の著明な神経肥厚を認め,typical LLsと診断された67才男性患者(父親に同症あり)。数年前より再発し,現在ハンセン病治療中であるが,右側腹部皮膚に20年来存在する小指頭大,表面粗造な黒褐色の扁平隆起物があり,生検された。病理組織診断のため10%ホルマリン固定後,パラフィン切片を作成し,観察された。また,一部はもどし標本による透過電子顕微鏡検索を行った。H&E染色にて脂漏性角化症(表皮肥厚型)と診断されたが,抗酸菌染色(FITE染色),免疫組織化学染色(keratin, s-100 protein,抗PGL抗体,抗BCG抗体)および透過電子顕微鏡検索にて真皮泡沫細胞内,帯状構造間の問質および本来,貧食能に乏しい表皮扁平上皮細胞内に菌体(M.leprae)を認めた。
    脂漏性角化症の真皮に接して存在する基底細胞が,より増殖が亢進するために,germinative cellとしての性格がより強調され,基底細胞は分化度が後退し,より高い貪食能を有したものと考えられる。貧食された菌は表皮細胞周期にのり表層に移動するものと思われるが,菌体は角質層にはみられず,ライソゾームの関与と合わせ考察する
feedback
Top