-
蒋 宗孝
セッションID: 06-2A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
近年普及しているクラウド・コンピューティングの技術を応用することにより高画質なおらんゲームも処理能力の高い端末から低い端末まで大きな差異なしに利用することが可能となる。本研究では、クラウドを用いたソーシャルゲームを開発することを目的としている。クラウド・コンピューティングを用いて分散処理することにより端末の処理能力に関わらずゲームを利用できるようにする。この技術の実現に向けて、ソーシャルゲームに適した高速で柔軟な通信プロトコルを設計および実装することを目指す。
抄録全体を表示
-
古幡 篤基
セッションID: 06-2A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
今日では、デジタルサイネージがリアルタイムに地域に適した情報配信が可能で高い広告効果を持つことから注目されている。その仕組みとしてはネットワークにより監視サーバと常時接続されており、各端末へのコンテンツ更新管理を行うというものである。ここで、移動体内にデジタルサイネージを持ちこむことを考える。その場合、監視サーバとサイネージ装置のネットワーク接続が常に確立された状態ではない。そのため、コンテンツ配信が正しく行われない恐れがある。そこで本研究では、この問題の解決のために、安全なコンテンツ配信プロトコルの提案を行っている。現段階ではコンテンツ配信のためのプロトコルの考案、試作が終わった状況である。
抄録全体を表示
-
吉田 一充
セッションID: 06-2A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
近年,モバイル端末等の情報機器だけでなく,産業機械やオフィス機器等あらゆる機器の情報化が進められる中,組込みシステムの規模と役割は飛躍的に大きくなっている.しかし,現在の組込みシステムはC言語を使用した開発が主流であり,開発効率の向上が求められている.そこで,高い生産性と可読性をもったプログラミング言語であるRubyが注目され,Rubyを軽量・最適化することで組込みシステムに適用した軽量Rubyの開発が行われている. 去年オープンソース化された言語であるので,学習しやすい環境を整えるために,軽量Rubyを利用した教育教材の開発と評価を行う.
抄録全体を表示
-
山本 陽志
セッションID: 06-2A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
現在の機械製品は様々な機能が搭載されており、多くの製品はこの様々な機能を効率的に使用するために、リアルタイムOS(RTOS)が搭載されている。しかし、現在は機能自身の複雑化がしており、ソフトウェア開発には開発効率が求められている。 そこで現在軽量Rubyという新しい言語が開発されている。軽量Rubyは2012年4月に公開された、組み込み向けのプログラミング言語である。特徴として文法の書きやすさを有しており、軽量Rubyを組み込み開発に使用することで、開発効率の向上が期待できる。 本研究では軽量RubyをSHマイコンに搭載し、RTOSを使用したハードウェア制御の実現を目的としている。
抄録全体を表示
-
星野 翔
セッションID: 06-2A-09
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
組込みソフトウェア開発において、高品質、短納期化、低コスト化を目的としたプログラミング言語「軽量Ruby」が産学官共同のプロジェクトとして開発されている。具体的には、より書きやすく読みやすい言語を用いた開発を行うことにより、開発効率の向上を図るというものである。本研究ではその中で、軽量化に焦点を当てたメモリ使用量やアルゴリズムの最適化を図り、軽量Rubyが小規模なマイコン上で動作可能なプラットフォームを構築することを目的としている。これにより、全ユーザがより分かりやすい言語を使用した開発を行うことが可能となる。
抄録全体を表示
-
佐藤 弾
セッションID: 06-2A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
近年、多くの電化製品に搭載されている組込みシステムにおいて求められる開発効率の向上のため、開発言語によるアプローチとしてRubyに着目した。組込み向け最適・軽量化言語である軽量Ruby(mruby)は2012年4月に公開された新しい言語で日々進歩し続け、適応事例が創られている。本研究ではmrubyによるJava環境へのアプローチを提案している。ツールなどを用いたアプローチ方法もあるが、本研究ではmrubyの実行部分であるVMをJavaによって実装することでJava環境への親和性の向上を見込んでいる。
抄録全体を表示
-
趙 治家, 片山 徹郎
セッションID: 06-2A-11
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
ネットワークの発展と分散システムの高信頼性や高並列性により、分散システムは社会や企業において広く採用されている。しかし、分散システムのリアルタイム性、並列化、遅延、ネットの負荷などのテストは難しく、コストも高い。そこで本研究では、このテストを削減することを目的として、開発の初期段階においてUMLモデルに時間制約を導入し、シーケンス図と配置図を組合せることによって新たなUMLモデルを定義する。この定義したUMLモデルから、分散システムの通信遅延をテスト可能とするMarkov連鎖使用モデルの構築方法を提案した。
抄録全体を表示
-
中村 紘人, 片山 徹郎
セッションID: 06-2A-12
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
ソフトウェアのデバッグ作業において、不具合箇所の特定は、プログラム実行時の流れやデータ遷移を理解する必要がある。しかし、ソースコード中にループや分岐が複雑に絡み合っている場合、不具合箇所の特定は困難になり、デバッグ作業の手間が大きくなる。 そこで本研究では、Javaプログラムのデバッグ作業の効率化を目的とし、デバッグ支援のための実行時のデータ遷移の可視化を行う。ループ処理でのデータ遷移を可視化することによって、各データが、いつ、どこからの影響を受けたのかを一目で判断可能にする。今回実現する可視化によって、プログラムの挙動の理解や不具合箇所の特定を支援でき、デバッグ作業を効率化することができる。
抄録全体を表示
-
西川 拳太, 片山 徹郎
セッションID: 06-2A-13
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
ソフトウェア開発において、曖昧な仕様からテスト設計を行うには限界がある。仕様を厳密に記述する手段として、形式手法VDM++があるが、VDM++からテスト担当者が手動でテスト設計を行うには、時間と手間がかかる。そこで本研究では、テスト設計時の効率化を目的として、VDM++を用いたデシジョンテーブル生成支援について述べる。本研究を実現するため、デシジョンテーブル生成支援ツールを試作した。試作したツールはVDM++仕様から条件と動作を抽出し、デシジョンテーブルの雛形を生成する。これにより、テスト設計時の効率化に繋がると考えられる。
抄録全体を表示
-
樋高 想士, 小荒田 裕理, 小林 幸司, 片桐 大樹, 有田 修平, 岩城 誠也, 小田 謙太郎, 下園 幸一, 山之上 卓
セッションID: 06-2A-14
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
講義や会議で, 参加者のスマートフォンやノートパソコンを使って参加者の情報共有や共同作業を支援するための, 持ち運び可能な「ポータブルクラウド」を試作し, これを利用したことについて述べる.
抄録全体を表示
-
眞下 達, 久我 守弘
セッションID: 06-2A-15
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
著者らは,計算機の動作原理,設計,管理等について一貫して学ぶことを可能にするKITEマイクロプロセッサとその教材を開発し,講義・実験に採用することで学習効果を上げてきた.一方で,KITEは動作原理の理解を深めることを重視したアキュムレータベースのプロセッサであるため,現在主流のパイプライン型プロセッサとはかけ離れたものとなっている.そこで今回,パイプライン型プロセッサの動作理解やその設計技術を習得するための教材として,2ステージパイプラインを持つ8ビットマイクロコントローラを例題としたハードウェア記述言語による設計とFPGA実装を行った.本稿ではその結果について報告する.
抄録全体を表示
-
松田 昭信
セッションID: 06-2A-16
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
現在、各種デジタルシステムの高機能化に従い、ハードウェア設計における回路の大規模化が進むと共に、多様化/複雑化が進んでいる。それに伴い、消費電力の増大、設計コストの増大、品質問題などの課題が多発している。こうした課題に対して、消費電力の低減と設計品質の向上を実現するため、ハードウェア記述言語(HDLなど)設計の段階でシーケンシャルな動きを解析して、クロックゲーティング用いる手法が一般的となっている。この手法は、特にパイプライン回路で大きな効果があり、パイプラインストールした時など例外的な動作時での正当性を検証した。
抄録全体を表示
-
村島 慶治, 佐藤 貴翔, 秋山 秀典, 佐久川 貴志
セッションID: 07-2A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
オゾンは,その強力な酸化特性から,幅広い産業分野で使用されてる.オゾンの生成は,誘電体バリア放電方式が主流であるが,電極間ギャップ長が短いことや,冷却装置の必要性,誘電損によるエネルギー損失,発熱が原因による生成量や効率などの問題を有している.これらの問題点を解決する方式が,パルスパワーによる大気圧グロー放電方式である.我々はこの放電方式で,ストリーマ放電と二重放電の2種類の放電を用いて比較,実験を行った.結果として,大気圧グロー放電方式の方が放電特性が優れており,オゾナイザの更なる小型化へ繋がると考えられる.
抄録全体を表示
-
江口 丈太郎, 坂本 達朗, 江畑 雄大, 勝木 淳, 秋山 秀典
セッションID: 07-2A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
パルスプラズマ推進機は構造的に最も簡単であり、小型、軽量、高信頼性といった利点を持つため、小型人工衛星用の電気推進機として注目されている。しかし、推進剤の昇華やプラズマの加速の効率の悪さから、有効な推進剤利用ができないため比推力や推進効率が小さいという欠点があり、さらなる研究が必要である。本研究では推進剤供給及びプラズマの動きを電源によって制御することで高効率化を図ることを最終目的としている。磁気パルス圧縮回路を駆動電源とした固体推進剤パルスプラズマ推進機を製作し、その利点、可能性について評価した。電源には異なる特性を持つ2種類の回路を用い、電極は自爆型イグナイタを持つ同軸構造になっている。
抄録全体を表示
-
梶原 泰治, 麻生 裕之, 佐久川 貴志, 秋山 秀典
セッションID: 07-2A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
高繰り返しパルスパワーは産業応用やバイオ応用で頻繁に用いられている。キャパシタ充電回路のトポロジーとしてハーフブリッジやフルブリッジといったブリッジ型が主流であるが、フォワード型シングルチョッパを採用することで充電回路の小型化を図った。また、シングルチョッパの半導体スイッチとしてシリコン(Silicon: Si)製のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とシリコンカーバイド(Silicon Carbide: SiC)製のMOSFETでの比較を行った。加えて、シングルチョッパの高周波パルストランス磁性材料について鉄系とコバルト系を用いての比較検討も行った。
抄録全体を表示
-
中島 貴浩, 松村 周平, 佐久川 貴志, 秋山 秀典
セッションID: 07-2A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
近年では産業応用として、パルスパワーによるオゾン生成、排ガス処理、水処理など様々な用途にパルスパワー発生装置が用いられている。開発した高繰り返しパルスパワー発生装置に初段スイッチング素子として基板実装可能なディスクリートタイプの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT : Insulated Gate Bipolar Transistor) を用いて装置の小型化を図った。パルス圧縮は可飽和トランスを用いた並列磁気パルス圧縮回路(MPC)を用いた。出力電圧25kV、電圧立ち上がり100ns以下、繰り返し動作周波数2000pps(pulse per second)を実現した。
抄録全体を表示
-
畑中 達也
セッションID: 07-2A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
パルスパワーの発生方法には誘導性エネルギー蓄積型がある。この誘導性エネルギー蓄積型のパルス発生器には大電流を高速に遮断する半導体オープニングスイッチ(Semiconductor Opening Switch;SOS)が必要である。今回、我々は可飽和トランスを用いた磁気パルス圧縮回路とSOSダイオードを用いてパルスパワー発生装置を開発した。3種類の高速ダイオードをSOSダイオードとして用いてパルスパワー発生回路のパルス波形を計測した。磁気パルス発生回路の飽和タイミングの変更によりSOSダイオードの遮断タイミングを変化させパルスパワーの出力特性を調べた。
抄録全体を表示
-
麻生 裕之, 梶原 泰治, 佐久川 貴志, 秋山 秀典
セッションID: 07-2A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
キャパシタ充電器に高周波インバータを用いることにより小型化を実現することが可能である。そこで、動作周波数の高く、電力容量の大きいPower-MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor) をインバータの半導体スイッチとして採用した。インバータはハーフブリッジで構成した。インバータ回路の半導体素子のスイッチング周波数は1MHzで高周波化し、最大充電電圧は650Vで充電速度は180μsを達成した。そこで、キャパシタ充電器の電力損失についての計測行い、充電器におけるエネルギーの転送効率を算出し評価を行った。
抄録全体を表示
-
加治 源二郎, 今富 裕巳, 赤峰 修一, 大久保 利一
セッションID: 07-2A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
近年室内環境汚染が問題となっており、改善に取り組まなければならない。室内環境汚染による様々な健康障害を総称して、シックハウス症候群といい、揮発性有機化合物(VOC)はその要因の一つであると考えられている。 本研究室は、室内環境汚染の浄化を目標にかかげ、その方法としてVOCの一つであるトルエンを、放電によって処理するというコンセプトのもと研究を行っている。そして、現在我々は本研究室で名付けた負極性スプレッドコロナ放電を用いて研究を行っている。 本論文では、パラレルタイプ負極性スプレッドコロナ放電極系において、トルエン処理率だけでなく、エネルギー効率などを向上させるために、電極系の最適化を行っている。
抄録全体を表示
-
今富 裕巳, 加治 源二郎, 赤峰 修一, 大久保 利一
セッションID: 07-2A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
近年、我々の生活は様々な科学技術の発達によって快適なものになってきているが、中でも最近は製品の性能向上だけでなく、精度が高くかつ省エネルギーであるなど、環境問題を意識した技術開発が盛んに行われている。これまでのイオン風の研究は、電気集塵装置内の影響について盛んに行われてきた。現在では、イオン風を利用した航空機の翼面の気体流体制御に関する研究も行われ、その応用は多岐に亘っている。しかしながら、このイオン風を送風装置に積極的に利用する研究はほとんど行われていない。本研究はイオン風発生装置が既存の送風装置に代わる新たな送風装置として利用されていくことを期待し行っている。
抄録全体を表示
-
長田 有人, 菅原 晃, 木戸 勇也, 山家 清之, 小椋 一夫
セッションID: 07-2A-09
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
安定した広帯域パルス表面波発振器の実現には電子密度が均一な電子ビーム発生が必要とされる。このためにはカソード表面に高密度プラズマを均一に生成することが求められる。本研究では,30kV領域での高繰り返しビーム発生実験において,冷陰極の電極構造や電子放出面の状態によりビーム電流密度の上昇を図る。特に,ディスク型冷陰極による電子ビームダイオードの動作特性を明らかにすることを目的とする。今回,均一なプラズマ生成とビームダイオード放電特性との関係を調べるため,陽極ー陰極間距離・ガス圧および電極の幾何学的形状を変えた感熱紙焼付実験を行った。
抄録全体を表示
-
清水 大輔, 猪上 祐太, 松本 宇生, 生澤 泰二, 西嶋 喜代人
セッションID: 07-2A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本報告では交流電圧印加時の火花放電過程を詳細に観測した。先端を半球状にした直径0.5cmの黄銅製棒電極と直径40cmの銅製平板電極をギャップ長6.25cmで垂直に配置した供試ギャップで、合成空気(N
2:79% O
2:21%)にCO
2ガス(混合率X
CO2=0~2.0%)を混合したものを1気圧で封入した。YAGレーザを電極ギャップ間に照射しストリーマコロナを誘発させて、火花放電過程の詳細を観測した。CO
2濃度(X
CO2=0~2.0%)の増加に伴い火花破壊電圧V
Sは低下した。正極性サイクルで発生した火花のV
Sの低下の理由はストリーマの発生頻度がCO
2濃度の増加により増えるためだと考えられる。
抄録全体を表示
-
稲田 陽一, 貴島 幸司, 霜重 利春, 松本 宇生, 生澤 泰二, 西嶋 喜代人
セッションID: 07-2A-11
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本報告では、乾燥空気、室空気とN
2ガスにCO
2を0~50%の混合比で加えた大気圧での混合ガスに正極性直流電圧を印加して、ギャップ長2cmの棒対平板ギャップの火花破壊特性とその対応する放電発光を調べた。その結果、火花破壊電圧VsとCO
2の混合率X
CO2の関係は、コロナ開始電圧V
C付近でのコロナ発光形態、すなわちグローコロナとストリーマコロナの相異に強く依存することが分かった。
抄録全体を表示
-
霜重 利春, 貴島 幸司, 稲田 陽一, 松本 宇生, 生澤 泰二, 西嶋 喜代人
セッションID: 07-2A-12
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究では、Air/CO2混合ガスの棒対平板電極間ギャップ長G=1.0,2.0,3.0cmにELF-VLF帯域(f=1Hz~3,000Hz)の交流高電圧を印加し、コロナ開始電圧Vc及び火花破壊電圧Vsを調査した。その結果、交流高電圧の正負の両サイクルのコロナ開始電圧Vcは、交流高電圧の周波数fの増加により低下した。この時、正サイクルでのコロナ放電はfの増加に伴って次第にストリーマコロナからバーストコロナへ移行した。交流高電圧の周波数f及びギャップ長Gによらず、正サイクルのVc+は負サイクルのVc-よりも僅かに高い値であった。さらに、火花破壊電圧Vsは交流電圧の周波数fの増加に伴って上昇した。
抄録全体を表示
-
丸田 康博, 奥山 貴史, 王 斗艶, 浪平 隆男, 秋山 秀典
セッションID: 07-2A-13
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
非熱平衡プラズマのひとつであるパルスストリーマ放電プラズマでは,多種のラジカルが生成されることが示されてきた。 加えてパルスストリーマ放電法は排ガス処理やオゾン生成において高い効率を実現している。しかし、ストリーマ放電の電子温度、経時変化などの物理特性はいまだ詳しく把握されていない。本研究では、換算電界に着目してストリーマ放電法の評価を行った。換算電界は窒素分子と窒素分子イオンの発光スペクトル比から算出できることが知られている。そこで、電極内の雰囲気ガスを窒素とし、同軸円筒型電極におけるパルス放電の進展様相および換算電界の推移を高速フレーミングカメラと発光分光法を用いて観測する。
抄録全体を表示
-
松本 宇生, 貴島 幸司, 生澤 泰二, 西嶋 喜代人
セッションID: 07-2A-14
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
著者らはこれまでの研究で、短ギャップの大気圧不平等電界下で火花破壊直前に発生する高頻度ストリーマの形状が一般的な樹状ではなく、1本の線状に変化していることを発見した。放電形態がコロナから火花破壊へと転移する過程を解明する上で、火花破壊直前に現れるこの単一線状放電チャネルの特性を調べることは不可欠である。今回、インパルス電圧の繰り返し周波数を変化してパルス性コロナの発生頻度を制御することで、単一線状放電チャネルを再現よく発生させることに成功した。これにより、この単一線状放電チャネルの放電発光の観測及び分光学的な温度計測を初めて実現した。
抄録全体を表示
-
岡本 昌隆, 大塚 信也
セッションID: 07-2A-15
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
直流送配電の技術開発が進められており、実機運用が一部で既に始まっている。このように、将来直流技術が普及し広範囲に使用されることが考えられる。その際、既存の交流機器と同様に直流機器に対しても、機器の信頼性確保と異常状態の早期検出や除去のために診断技術の確立が必要になると考えられる。本研究では、将来の直流のガス絶縁開閉機器を対象とし、SF6ガスおよびDry air中で放電を発生させる電極系を作製し、直流部分放電現象を比較検討している。特に周囲環境として、高湿度条件では直流部分放電現象に相違が見られたため、試験容器外壁の絶縁抵抗の影響を考慮して、直流部分放電の発生のメカニズムを検討した。
抄録全体を表示
-
矢野 裕士, 河野 航大, 溝口 博士, 山下 佳亮, 川崎 敏之, 坂井 美穂
セッションID: 07-2A-16
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究ではシート状に発生させた大気圧低温プラズマジェットの照射領域を,発生器の構造を変更することなく,目的や対象物に応じて自由に制御することを目的としている。今回,印加電圧や供給ガス種が照射領域に及ぼす影響を調べた。その結果,同一発生器構造で,シート状プラズマジェットの幅を2~12 mmの範囲で変化させることに成功した。これにより,1つのプラズマジェット発生器により局所~広範囲照射を容易に行うことができる。今後,より広いレンジで正確に制御できる発生器構造や条件を調べていきたい。
抄録全体を表示
-
竹田 圭祐, 朝廣 雄一, 宮野 英次
セッションID: 08-2A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
入力として1つの文字列が与えられたとき,複数の一時的に保存できる複数のバッファを用いて整列した文字列を得る問題を考える.完全に整列した文字列を得るための最小バッファ数を求める問題,バッファ数を固定した場合にできるだけ整列した文字列を得る問題を考え,その計算量について考察する.
抄録全体を表示
-
松川 理拓, 山内 由紀子, 来嶋 秀治, 山下 雅史
セッションID: 08-2A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本発表では、二分探索木の一つであるスプレー木の回転操作の方法について議論する。スプレー木の多くはボトムアップな回転を用いてスプレー操作を実現しているが、Afek達(2012)はより平衡のとれた二分探索木の実現に向け、トップダウンな回転操作を提案している。本研究では既存の手法とAfek達の手法を実装し、両手法の性能について計算機実験に基づく比較を与える。
抄録全体を表示
-
田原 慶輔, 宮野 英次
セッションID: 08-2A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
平面上を移動する複数のターゲットを複数のエージェントが協調動作して捕まえる追跡問題を考える.本稿では,協調ルールを構築するための進化アルゴリズムを提案し,その性能を評価する.
抄録全体を表示
-
陳 鳳棋, 山内 由紀子, 来嶋 秀治, 山下 雅史
セッションID: 08-2A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
新学術領域「分子ロボティックス」のスライム班ではゲル反応場で構成されるスライム型分子ロボットの開発を目指し、特に、「走性」のような機能のプログラムの実現を目指している。そこで、本研究では、このような分子ロボットを3次元モジュール型ロボットとしてモデル化し、その移動速度を解析した。2次元モジュール型ロボットは研究が進んでいるが、本研究では、3次元モジュール型ロボットは2次元の場合と同じ限界速度を持つこと、そして、その速度限界を実現する初期様相が存在することを示す。
抄録全体を表示
-
張 拓, 馮 暁陽, 黒木 竜馬, 坂本 眞人, 伊藤 孝夫, 内田 保雄, 義永 常宏, 池田 諭, 横道 政裕, 古谷 博史
セッションID: 08-2A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
This paper introduces a new computational model of multi-dimensional cellural acceptor, and discusses some basic properties. This model consists of a pair of a converter and a configuration-reader. The former converts the given four-dimensional tape to the three- and two-dimensional configuration and the latter determines the acceptance or nonacceptance of given four-dimensional tape whether or not the derived two-dimensional configuration is accepted.
抄録全体を表示
-
馮 暁陽, 張 拓, 長友 誠, 坂本 眞人, 伊藤 孝夫, 内田 保雄, 義永 常宏, 池田 諭, 横道 政裕, 古谷 博史
セッションID: 08-2A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
It is well-known that whether or not the pattern on a three-dimensional rectangular tape is connected can be decided by a deterministic 1-marker finite automata. As far as we know, however, it is unknown whether a similar result holds for recognition of the connectedness of patterns on three-dimensional arbitrarily shaped tapes. In this paper, we consider whether or not the pattern on a three-dimensional arbitrarily shaped tape is connected can be decided by a deterministic multi-marker finite automaton.
抄録全体を表示
-
中島 淳平, 山内 由紀子, 来嶋 秀治, 山下 雅史
セッションID: 08-2A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本発表では,Lollipopグラフ上でのランダムウォークについて議論する.頂点数nのLollipopグラフ上の単純ランダムウォークの全訪問時間はΘ(n
3)であることが,また,Lollipopグラフのクリークをスターに置き換えた箒グラフ上のCoverTimeはΘ(n
2)であることが知られている.この2つの差異の解明を目的とし,Lollipopグラフから箒グラフに辺削除操作でグラフを変形させながら,各グラフ上のランダムウォークの全訪問時間について計算機実験を行った.得られた結果をもとに,辺の削除とランダムウォークの全訪問時間の関係について考察する.
抄録全体を表示
-
土井 悠也, 朝廣 雄一, 宮野 英次, 志水 宏宇
セッションID: 08-2A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本稿では指定された直径以下の部分グラフを探索する問題について考える.一般にはNP困難であり,例えば,2部グラフに限定しても困難なままであることが知られている.本稿では,いくつかの部分グラフクラスに対しては多項式時間アルゴリズムが設計可能であることを示す.
抄録全体を表示
-
江藤 宏, 朝廣 雄一, 伊藤 健洋, 宮野 英次
セッションID: 08-2A-11
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
RIS問題が平面グラフでは近似困難であるが,木幅限定グラフでは線形時間で最適解が求まることを述べる.
抄録全体を表示
-
溝口 菜月, 山本 陽輔, 本田 崇
セッションID: 09-2A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究では、大流量の送液が可能なマイクロポンプの実現を目指し、新しいポンピング原理を提案した。これは永久磁石の回転振動を弾性フィルムの扇ぎの運動に変換し流体を押し出すもので、単純な構造であり、外部磁界によってワイヤレスに駆動することも可能である。しかし、本ポンプは吐出圧力を増大させることが課題となっている。そこでまず、外径4mmのマイクロポンプを作製した。ポンプ単体を使い、駆動周波数及び固定軸素材の影響を実験的に調べた。続いて、ポンプを直列に複数個接続した場合のポンプ特性の評価を行った。最後に直列接続の結果を踏まえ、実際の液冷システムを模擬した実験装置を構成し、冷却性能の評価を行ったので報告する。
抄録全体を表示
-
中島 翼, 本田 崇
セッションID: 09-2A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
外部磁界によって駆動可能なマイクロインピーダンスポンプを試作し、その特性を明らかにすることを目的とする。厚さ0.05mmの極薄シリコーンゴムシートで小径チューブを簡便に製造する方法を考案するとともに、それを使用した内径2mm、長さ30mmのインピーダンスポンプを作製した。ポンプ駆動には永久磁石を用いた片持ちはり型のアクチュエータを採用した。外部からの交流磁界でアクチュエータを駆動し、作製したポンプの流量・圧力の測定を行った結果、駆動周波数によって送液方向が変化することを確認した。
抄録全体を表示
-
吉村 亮哉, 山下 真紀, 本田 崇
セッションID: 09-2A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究は、カプセル内視鏡へ搭載する細胞診ブラシの細胞採取機能を強化することを目的とする。著者らは、診断機能を有するカプセル内視鏡を実現するために、永久磁石の回転運動をブラシの直線運動に変換する細胞診ブラシ用磁気アクチュエータを先に提案した。しかし、ブラシが消化管に平行に突出するため、細胞の採取が十分ではない。そこで、ブラシの突出と同時にカプセル本体に傾きをつけることができる機構を新たに考案した。本機構は、カプセル筐体の後方から突起を出すもので、ブラシ駆動用アクチュエータに追加することで構成される。今回は、カプセルの姿勢と摩擦力、細胞採取機能の効果について検討を行った結果を報告する。
抄録全体を表示
-
齋藤 雄太, 本田 崇
セッションID: 09-2A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究は外部磁界で駆動する魚型マイクロロボットの旋回性能を向上させる新たな手法を提案するものである。本ロボットは推進機構に1個の永久磁石を内蔵しており、水面に垂直方向の交流磁界を印加することで尾びれを左右に揺動させて推進する。直流バイアス磁界を印加すると尾びれが偏って振動するため旋回することもできる。本報告ではこの旋回性能を向上するために、尾びれの機構とは別に、胴体部に胸びれの駆動機構を新たに取り付けた。胸びれは初期状態で下向きに取り付けてあり、永久磁石で駆動する。直流バイアス磁界で、尾びれとは反対側に偏らせて振動させることで、大幅に旋回性能を向上させることに成功した。
抄録全体を表示
-
益田 准希, 八坂 千遥, 森本 裕治, 竹澤 昌晃
セッションID: 09-2A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究では、電磁鋼板の低損失化を目的として、電磁鋼板内部の析出物寸法と磁壁ピンニングの関係について検討した。 このために、結晶方位の揃った電磁鋼板に焼鈍によって析出処理を施し、析出物寸法の異なる試料を作成した。この電磁鋼板に磁界を印加した際の磁区構造の変化を、磁気Kerr効果を利用した顕微鏡を用いて観察した。 これにより、析出物がおよぼす磁壁ピンニングへの影響について調べたので報告する。
抄録全体を表示
-
江島 潤, 長澤 佑紀, 森本 佑治, 竹澤 昌晃
セッションID: 09-2A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
本研究では、電気自動車用モータに永久磁石を組み込む際に導入される応力による磁石特性の劣化について明らかにすることを目的とする。このために磁気Kerr効果を利用した顕微鏡を用いて応力付加前後での磁区観察を行った。本発表では、この観察結果から応力付加前後での磁区構造の比較を行うことで、付加応力による残留磁束密度の低下の原因を考察したので報告する。
抄録全体を表示
-
行比 亮平, 竹村 優也, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
我々は高速成膜が可能であるPLD(Pulsed Laser Deposition)法を用い,10 μm/h以上の成膜速度下で(1)優れた耐食性と(2)比較的大きなレマネンスエンハンスメントを持つ等方性Fe-Pt系磁石膜を作製してきた。本研究では,「Fe50Pt50付近のハード磁性膜」とFe50Pt50組成の試料よりも高い飽和磁化値(Fe50Pt50の飽和磁化:約1.4T)を持つ,「α-Feソフト磁性膜」や「FeリッチなFexPt100-x(x>60)磁性膜」を交互に積層させる事により,既報のFe-Pt系単層磁石膜よりも優れた磁気特性を得る事を目的とする。
抄録全体を表示
-
古谷 和浩, 下川 貴也, 渡辺 佳正, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-09
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
Fe-Pt合金は,高い結晶磁気異方性を持ち,永久磁石材料として高いポテンシャルを有する合金である。小型電子機器やMEMS等の用途に磁石材料を応用する際,例えば薄膜形成技術を用いた薄膜化が行われる。薄膜形成プロセスは,主にドライプロセスとウェットプロセスに分類できるが,ウェットプロセスの方が常温・常圧下で成膜が可能であることから,工業的には有利である。本研究室では,これまでにFe-Ni合金に関して,クエン酸や酒石酸などの有機酸をベースとするめっき浴を用いて膜作製し,優れた軟磁気特性を有するFe-Ni膜を報告してきた。本研究では,従来のクエン酸浴から作製したFe-Ni膜に関する知見を元に,Fe-Pt膜の作製に関して検討を行った。
抄録全体を表示
-
古閑 浩晃, 牧原 峻佑, 藤 昭徳, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
高温下での使用が可能な磁石として、キュリー温度の高いSm-Co系磁石に着目した。Sm-Co系磁石はNd-Fe-B系磁石よりもキュリー温度は高いが、飽和磁化が小さい。そこで、高飽和磁化を有する磁性材料とのナノコンポジット化を行ってこの欠点を克服することを目指し、PLD法を用いてSm-Co/α-Fe積層型ナノコンポジット磁石膜を作製した。その際硬磁性層,軟磁性層間にTa,W等のバッファー層を挿入し、層間での原子拡散を抑制すると共に、層間での交換結合の強さを制御した。本報告ではその磁気特性について報告する。
抄録全体を表示
-
山下 昂洋, 堤 友旭, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-11
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
着磁数の自由度に利点を有する「等方性厚膜磁石」は,膜面内方向より外部に取り出す磁界を利用した小型モータへの応用が期待されており,例えばシリンダー型モータへの応用を鑑みると,400 kA/m程度の保磁力ならびに0.9 T程度の残留磁化を目標値としてその作製が進められている。本研究では,上述の目標値達成を鑑み,真空アーク蒸着法を用いた等方性ナノコンポジット磁石膜の作製において真空アーク蒸着法を用いた等方性ナノコンポジット磁石膜の作製におけるパルス放電のパラメータである「コンデンサ容量」や「印加電圧」の変化,ひいては放電エネルギーを変化させる事により,ドロプレットの量やサイズを制御し,磁気特性の向上について検討した。
抄録全体を表示
-
堀田 智志, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-12
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
Nd-Fe-B磁石は,優れた磁気特性を有しており,主として電気電子機器や電気自動車等モータに応用されているが,キュリー温度が低いため,高温に曝された際に比較的大きな減磁が生じやすい磁石である。そのため,減磁の低減およびその予測技術の開発が強く所望されており,我々はこれまでに不均一な着磁状態にあるNd-Fe-B磁石内部の減磁予測法に関して研究を進めてきた。その中で,リング状のNd-Fe-B磁石内部の減磁を予測し,その予測結果と実測結果がよく一致することを確認している。本稿では,リング状Nd-Fe-B磁石を用いたSPMモータに減磁予測法を適用したので,その結果を報告する。
抄録全体を表示
-
白石 洸太郎, 下川 貴也, 渡邊 佳正, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-14
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
常温イオン液体と呼ばれる室温で液体である塩が、1.水溶液よりも広い電位窓、2.低い蒸気圧、などの長所から、新しいめっき浴として期待されている。近年、常温イオン液体の一種とされるDES(Deep Eutectic Solvent)が、常温イオン液体が持つ上記特長に加えて、3.安価、4.毒性が少ない、などの理由から積極的に研究が行われているが、磁性膜に関連した報告例は少ない。本研究では、DESを電解質とするめっき浴から金属軟磁性膜を作製し、その磁気特性などの評価を行ったのでその結果を報告する。
抄録全体を表示
-
大坪 将貴, 下川 貴也, 渡邊 佳正, 柳井 武志, 中野 正基, 福永 博俊
セッションID: 09-2A-15
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
フリー
最近我々は,有機酸をベースとするめっき浴からFe-Ni合金膜を作製し,Feが22-30 at.%付近で良好な軟磁気特性を示すこと報告した。 我々の報告したFe-Niめっき膜は,
1.装置が簡便であり工業的に有利なウェットプロセスを用いていること,
2.歪み取り焼鈍などの熱処理を施すことなく良好な軟磁気特性が得られること,などの理由から,フラックスゲートセンサー用コア材料として応用できれば,センサーの低コスト化に寄与可能であると考えられる。本研究では,非晶質化を促すことによる低保磁力化を検討したのでその結果を報告する。
抄録全体を表示