南アジア研究
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南アジア研究
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論文
  • ―バングラデシュの首都ダカにおける手工芸品工房の事例から―
    鈴木 亜望
    2020 年 2018 巻 30 号 p. 6-35
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2020/09/14
    ジャーナル フリー

    バングラデシュの女性は、ジェンダー規範により公的空間から隔離された存在だった。しかし、開発援助と縫製産業により、女性たちが外に出る機会が急増し、パルダ規範といったジェンダー規範や活動と空間を巡って様々な議論が生じている。本稿では、首都ダカの手工芸品生産工房を対象とし、女性たちがいかに仕事と空間を意味づけているかを、活動領域と行動範囲に関して議論する。前者では、女性たちは賃金労働を家との関係でとらえ、男性が一家の稼ぎ手であるという規範を維持しようとする。後者では、女性たちは縫製工場や家と対比して、工房を「女性たちの場所」と意味づける。女性の物理的な行動範囲は拡大しているが、それは賃金労働の場に、女性性を付与し、安全な場所と表象することによって可能にしている。ジェンダー規範は近代的なイデオロギーと対立しているように見えるが、女性たちはそれを読み換えて、より良い生活を獲得しようと実践している。

研究ノート
  • ―フォート・ウイリアム・カレッジにおける試験と公開討論会―
    倉橋 愛
    2020 年 2018 巻 30 号 p. 36-52
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2020/09/14
    ジャーナル フリー

    インドで統治業務に就く文官の質を高めるべく、1800年にウェルズリー総督(Richard Colley Wellesley, 1760-1842)によって、カルカッタ(現コルカタ)にフォート・ウイリアム・カレッジが設立された。本稿においては、同カレッジにおいて実施された試験と、ディベート大会である公開討論会について取り上げている。試験の実施頻度については、先行研究において、様々な記述がなされてきた。試験の結果を基に、学生のクラス分けが行われ、賞金やメダルを授与する制度も存在していた。1830年代から授業が不開講となり、その代わりに口述と筆記の試験が隔週で実施されることとなったが、このことについては先行研究において殆ど言及されてこなかった。公開討論会は、インド統治に関連した議題について、インド現地語で実施された。この討論会の大きな目的として、イギリスによるインド統治の正当性を示すことが挙げられる。そうした点において、この討論会はディベート大会以上の重要な意味を持つ行事であったと言える。

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