牛肉の保存性に及ぼす酸素ガス80%と炭酸ガス20%の混合ガス置換包装の影響について, 5℃の保存条件下でストレッチ包装と比較検討した.
ガス置換包装における各種細菌の発育細菌数は, ストレッチ包装に比べて1-3オーダー低い値で推移した. 菌叢は保存日数の経過にっれて, ガス置換包装では,
Lactobacillusが優勢を示し, ストレッチ包装では
Pseudomonasが優位の態勢を示した. V. B. N. 値は12日目のストレッチ包装では31.8mg/100gであったが, ガス置換包装では11.9mg/100gにとどまった. 肉色の変化についてもストレッチ包装では4-5日後に褐色に変化したのに対して, ガス置換包装では8日目まで変化はみられなかった.
以上のことからガス置換包装がストレッチ包装に比べて牛肉のシェルフライフを2倍程度延長する事実を認あた.
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