音楽知覚認知研究
Online ISSN : 2434-737X
Print ISSN : 1342-856X
18 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • fMRIおよび印象評価によるアプローチ
    饗庭 絵里子, 田中 里弥, 藤澤 隆史, 赤塚 諭, 下斗米 貴之, 長田 典子
    2012 年 18 巻 1 号 p. 3-21
    発行日: 2012年
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
    和音は,音楽聴取で知覚される情動に大きな影響力を持つ。先行研究の多くは単一の和音を対象としているが,音楽では和音進行が重要な役割を持っていると考えられる。本研究においては,和音進行聴取時の脳活動と心理的な印象について,fMRI (functional Magnetic Resonance Imaging) および SD (Semantic differential) 法を用いた検証を行った。その結果,長三和音を含む和音進行の聴取によって,Brodmannʼs Area 47 の賦活が確認された。また,進行後の和音の印象は不協和度・モダリティ・緊張度・単純性の四因子があり,全因子において和音進行によって和音の印象に有意な変化が生じることが明らかになった。長三和音が特に他の種類の和音と異なる印象を引き起こす和音であることも示され,脳活動との間にも整合性が見られた。
  • 森 数馬, 岩永 誠
    2012 年 18 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 2012年
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • 実験心理学的観点から
    難波 精一郎
    2012 年 18 巻 1 号 p. 29-51
    発行日: 2012年
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • 菅 千索
    2012 年 18 巻 1 号 p. 53-88
    発行日: 2012年
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
    本稿は音楽で使われる音律の基礎について述べたものであり,ピタゴラス律,純正律,中全音律,ウェル・テンパード律,平均律について解説している。最初に音律に関する歴史が概観され,つぎに各音律どおしの比較が,周波数を定める際に異なる 5 度をどのように配置するのかという観点から試みられた。それぞれの音律については,基本的な考え方や数値計算による求め方,そこに含まれる各音程の特徴,音楽表現における長所と短所などが示されている。また,必要に応じて,この領域について学ぶために必要な専門用語(たとえば「セント」や「半音階的半音」)についても説明されている。
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