可視化情報学会論文集
Online ISSN : 1346-5260
ISSN-L : 1346-5252
21 巻, 3 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
論文
  • 坂西 俊一, 梅田 眞三郎, Wen-Jei Yang
    原稿種別: 総説
    専門分野: 可視化情報の技術
    2001 年 21 巻 3 号 p. 51-57
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/03/12
    ジャーナル フリー
    X字形の交差流れと渦の形成などにより大変複雑な流れとなっている菱形物体を有するネットワーク管路内の流れには,渦の自励振動によるフリップ・フロップ流れが発現している.既にその振動を応用したものや流出量の均一化及び冷却・加熱の効率化などを行う各種の装置が発明され,フリップ・フロップ流れ等の応用がみられる.しかしながら,フリップ・フロップ流れの発現メカニズムなどの管路内での流れの解明は十分に行われていない.従って,流体工学的にネットワーク管路内の流れの応用をさらに発展させていくためには,基礎研究として詳細なるその流れのメカニズムの解明が求められている.  本研究では,30゜と60゜の頂角を有する菱形の角柱群管路内の交差流れを蛍光染料を用いた注入トレーサ法や二次元レーザ流速計によって可視化計測し,上流側からの流れの供給条件や流れ方向の菱形角柱列数の違いによる交差流れの変化を明らかにした.
  • 梅田 眞三郎, Wen-Jei Yang, 神原 英知
    原稿種別: 総説
    専門分野: 可視化情報の技術
    2001 年 21 巻 3 号 p. 58-64
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/03/12
    ジャーナル フリー
    筆者らは,菱形物体を有するネットワーク管路にて渦の自励振動現象が発現し,その管路末端からの噴流にフリップ・フロップ流れがみられることを発見した.これらの自励振動を流体工学に応用していくにあたっては,それらの流れや渦の形成及び振動のメカニズムの解明のための基礎的研究が重要と思われる.特に,三次元流れにおける物体や管路壁による流れの拘束と物体後流の乱れや渦の関係については十分には明らかにされていない. 本研究では,単一菱形物体背後の渦や後流の乱れの可視化計測に関する基礎的研究を試みた.今回は,菱形角柱幅や管路水深及び管路幅を種々に変化させ,管路の上下及び左右の壁の角柱背後の後流への影響を流れの可視化実験により調べた.可視化にあたっては,注入トレーサ法を用いた流脈の可視化や二次元レーザ流速計を用いて流速測定を行った.その結果,管路壁の影響を受ける場合とそうでない場合の後流特性を明らかにした.
feedback
Top