本研究では,時間平均パルスストロボデジタルホログラフィ干渉法を提案し,提案手法による振動モードの可視化方法について述べている.提案手法は,オフアクシス型フーリエ変換レンズレスデジタルホログラフィ干渉法を基本とし,パルス光によるホログラムを時間平均して記録するものである.実験においては,片持ち支持した銅製薄板の振動変位を,パルス光のデューティー比と,照射する位相(パルス位相)とを変更して計測し,LDVによる計測結果と比較した.提案手法は1%のデューティー比では,パルス位相に応じた振動板の変形を可視化でき, 25〜50%ではパルス位相によらず振動の最大変位,すなわち振動モードが振動位相も含めて可視化できることを明らかにした.CFRP薄板の振動モードの可視化を提案手法により行い,その有効性を示した.