都市有害生物管理
Online ISSN : 2435-015X
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原著
  • 今村 太郎, 鈴庄 則之, 古井 聡, 曲山 幸生, 宮ノ下 明大
    2020 年 10 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/06/20
    ジャーナル フリー
    関東平野に位置する5 箇所の穀物貯蔵低温倉庫でフェロモントラップを用いたコクゾウムシ成虫の捕獲調査を行い,フェロモントラップの有効性を確認するとともにコクゾウムシ成虫の捕獲数の変動を観察した.各倉庫の本庫と下屋にフェロモントラップと粘着トラップを設置し,毎月,新しいものと交換した.なお,このうち3 箇所の倉庫にはベイトトラップも設置した.コクゾウムシ成虫は4 月から12 月に回収したトラップで多く捕獲された.すべての調査地点でほとんどの月で,粘着トラップよりフェロモントラップの方で捕獲数が多かった.また,フェロモントラップでは最大で一つのトラップに427 頭が捕獲できたが,ベイトトラップでは最大で247 頭であった.保管状況の改善により,2 箇所の倉庫では捕獲数は年々減少したが,残りの3 箇所の倉庫ではその傾向は明確ではなかった.
資料
  • 中野 敬一
    2020 年 10 巻 1 号 p. 9-12
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/06/20
    ジャーナル フリー
    2002 ~2019 年に東京都港区の18 ヵ所においてアオドウガネ成虫の食餌植物38 科62 種を記録した.既存の報告による本種の食餌植物は22 科34 種であった. 両者の記録に重複した4 科4 種を除いた本種の食餌植物は56 科92 種となり,広食性であることを確認した.また,本種が都市環境で増えている要因として,有毒植物への嗜好性を示唆した.
  • 宮ノ下 明大
    2020 年 10 巻 1 号 p. 13-15
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/06/20
    ジャーナル フリー
    10 ℃に曝露されたノシメマダラメイガ幼虫の耐寒性を明らかにする目的で,乾燥長ネギで発育した幼虫を用いて,異なった曝露日数の試験区(4,11,21,25,32,40,46,50 日)を設け,曝露後に玄米での幼虫の摂食の有無,羽化までの日数,羽化率,繁殖の有無を調べた(25 ℃,70%RH,日長16L 8D).10 ℃で4 ~50 日曝露された8 試験区において,25 ℃に移された場合,羽化までの日数は14 ~ 20 日の範囲に含まれ,幼虫の摂食,発育,羽化の再開に大きな影響はなかった.しかし,4 ~30 日曝露の5 試験区では,すべて羽化率が100%であったのに対し,40 ~50 日曝露の3 試験区では羽化率の低下(40%,80%)がみられた.また,羽化までの平均日数と曝露日数との関係をみると,10 ℃曝露日数が増えると羽化までの日数が有意に長くなることが回帰分析(R²= 0.7968,p = 0.0028)で示された.
  • -関東地方9 カ所における2019 年の調査-
    宮ノ下 明大, 廣岡 裕吏
    2020 年 10 巻 1 号 p. 17-20
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/06/20
    ジャーナル フリー
    2019 年10,11 月に,関東地方(東京都,埼玉県,神奈川県,茨城県)の一般住宅地の家屋内外の9 カ所において,ノシメマダラメイガ用の性フェロモントラップを設置し,捕獲調査を行った.トラップは,戸建て住宅や集合住宅に,1 カ所につき屋内と屋外に1 個ずつの計2 カ所設置した.本種は,屋外では9 カ所の内8 カ所から捕獲され,その総数は147 個体であった.残り1 カ所の屋外捕獲なしの事例は,過去の著者らの調査(68 カ所)の中で初めてであった.屋内では2 カ所から合計8 個体が捕獲されたが,発生源を確認できなかったことから,屋外からの侵入と考えられた.一般住宅地において,本種の屋内発生は確認されなかった.家屋内の捕獲数は,家屋の密封性と関連しており,密封性の低い戸建て住宅は,集合住宅よりも屋外から本種の侵入頻度が高いと考えられた.
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