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クエリ検索: "バターミルク"
218件中 1-20の結果を表示しています
  • III. バターミルクの凍結保存
    斉藤 善一, 五十嵐 康雄
    日本畜産学会報
    1966年 37 巻 12 号 478-484
    発行日: 1966/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    生クリーム又は洗浄クリーム(0.15N NaClに分散,再遠心を3回繰返した)からチャーニングにより得られた
    バターミルク
    ,またはその類似物を-17°Cに保存し,凍結により生じる沈澱物の性状について研究を行なつた.60日以下の短期凍結保存の場合,解凍後遠沈(1300G,10分間)により分離される沈澱物は極く少量であり,TEAEセルロースを使用したカラムクロマトグラフィーによれば,カゼインが主体をなすと考えられた.然しながら,凍結保存期間の延長に伴い沈澱物のP/N比は増加し,燐含量の高い物質の不溶化が推察された.脂肪率35%のクリームから得られた
    バターミルク
    を6ヶ月凍結保存した場合100ml当り3.6g(乾物量)の沈澱物が分離され,その脂質(約14%の燐脂質を含む):蛋白は,酸度により多少影響され1:2~1:4であつた.
    凍結保存100日の
    バターミルク
    から得られた沈澱物のカラムクロマトグラフ図は,主として2ピークから成り,第1のピークは脂肪球表層に由来するリポ蛋白と考えられ,第2のピークは位置およびP/Nよりα-カゼインに相当すると考えられた.洗浄クリームから得られた
    バターミルク
    類似物のクロマトグラフ図は,上記第1ピークに相当する主ピークと,それに続く若干の小ピーク群からなるが,長期の凍結保存により,そのいずれも沈澱物中に移行するものと思われた.
    以上により,長期凍結保存の場合,リポ蛋白の不溶化が起り凍結乳の安定性にも影響を与えているものと推察された.
  • 里 正義, 田中 義一
    日本畜産学会報
    1941年 13 巻 229-232
    発行日: 1941年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    乳製品内レシチンに就いては未だ關心を持たれるところ少なく隨つてこれが分量の明らかにせられたるものも甚だ少ない。よつて市販乳製品並びにクリーム,スキムミルク,
    バターミルク
    等に就いてレシチン量を測定したのでその結果を報告して參考に供せんとするものである。
  • 高谷 誠, 内ケ崎 万蔵, 糸長 浩司
    日本建築学会技術報告集
    2023年 29 巻 71 号 263-268
    発行日: 2023/02/20
    公開日: 2023/02/20
    ジャーナル フリー

    This research is to develop an improved technology in a wastewater treatment facility containing fermented buttermilk under operate of a dairy product factory. Wastewater with high concentrations of buttermilk is difficult to treat. Through a new Enzyme Biofilm Method(EBM), we made improvements and demonstrated appropriate wastewater treatment under operation. After two tests, with the improvement of the final stage, despite accepting all buttermilk waste, the improved wastewater treatment has kept decreasing to an acceptable level over the course of a year. This research demonstrates the new EBM’s effectiveness under operate of the wastewater treatment facility containing fermented buttermilk.

  • VI 灰分含量および常成分元素の牛乳内における分布
    今村 経明, 片岡 啓, 奥島 央朗
    日本畜産学会報
    1962年 33 巻 4 号 344-349
    発行日: 1962年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    既報1)2)の諸元素の測定値を,灰分中の量から,牛乳(100g)中の量に換算するため,牛乳の灰分量の測定を行なつた.そして,個体乳は0.70±0.03% (n=62),合乳は0.70±0.02% (n=84),市乳は0.68±0.02%(n=89)の灰分を含むことを認め,これを基準として,各元素量を換算した.同時に,地域,季節および個体による牛乳灰分量の変化を,推計学的に考察した.
    別に,牛乳を脱脂乳,乳酸発酵によるカードとホエーおよび
    バターミルク
    に分別し,これらの区分における各元素の分布を調べた.そして,牛乳中に存在する無機質を,(a) おもに水分に溶解しているもの,(b) 脂肪球に吸着していると思われるもの,および(c) カゼインに結合していると思われるものの3群にわかち,各元素ごとに考察を加えた.
  • IV 熱及び泡立変性について
    志賀 勝治
    日本畜産学会報
    1955年 26 巻 3 号 139-140
    発行日: 1955年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1) 泡立によりカゼインの電気泳動的変化は認められなかつた。
    2) エバポレートミルクではα-カゼインの峰が割れ幾分変性している。コンデンスミルクでは殆んど変化は認められなかつた。
    3)
    バターミルク
    中pH4.7で沈澱して来る蛋白は脱脂乳より得たカぜインと異る。即ち脂肪球に吸着されているカゼインが異る事と,それが更に振盪により蛋白化学的に変化するのではないかと推測される。
    終りにのぞみ終始御指導を賜つた恩師前野正久教授に篤く感謝の意を表す。
  • 第I報 クリーム及バター中のダイアセチル及アセトインの定量に就て
    前野 正久, 志賀 勝治
    日本畜産学会報
    1952年 23 巻 2 号 41-43
    発行日: 1952年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1) The small amount of diacetyl in milk products was microdetermined by the gravimetric method (Nickel salt mothod) and colorimetric method (modified creatine test). It was found that colorimetric method had better result in this determination, because of the sensibility and simplicity.
    2) Diacetyl contents in butter, cream and butter milk were 0.22 to 0.29, 0.183 to 7.0, and 0.38 p. p. m. respectively.
    3) Diluted solution of synthetic diacetyl smelled of butter. Therefore we think that diacetyl is one of the factors of butter flavor.
  • 松本 光晴, 大石 一二三, 細野 明義
    日本畜産学会報
    2002年 73 巻 1 号 49-56
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/05/12
    ジャーナル フリー
    バター製造時の副産物である
    バターミルク
    をブロメライン消化することにより得られた
    バターミルク
    加水分解物 (HBM) に耐熱性の抗ウシロタウイルス活性を認めた. 活性部位をDEAEおよびゲル濾過 (Superdex 75) にて部分精製を行い, 抗ロタウイルス活性を有する4つの画分HBM-0.2-A, HBM-0.2-B, HBM-0.4-AおよびHBM-0.4-Bを得た. 各画分のED50 (mg/ml ) はHBM-0.2-A, HBM-0.2-B, HBM-0.4-AおよびHBM-0.4-Bの順にそれぞれ0.16, 1.75, 0.14, 3.25であった. 各フラクションをSDS-PAGEにより分析した結果, HBM-0.2-A, HBM-0.2-B, HBM-0.4-AおよびHBM-0.4-Bの順に分子量14~30, 14~21, 14~35および14~21kDaに強いバンドが検出された. ウエスタンブロット後に小麦胚芽レクチン (WGA) で検出したところ, 活性の高かったHBM-0.2-AとHBM-0.4-Aは同様のパターンを示し, 分子量20~25, 30~35および70~100kDaの3つの糖ポリペプチドから成るフラクションであることが認められた. シアル酸含量が高かったHBM-0.2-BおよびHBM-0.4-Bは抗ロタウイルス活性が弱く, WGAでも検出されなかったことから, 抗ロタウイルス活性はシアル酸の結合部位を中心とした糖鎖構造に依存していることが推測された.
  • III. リン脂質の影響
    高見沢 康太郎, 工藤 聡, 馬田 三夫
    日本畜産学会報
    1983年 54 巻 5 号 297-301
    発行日: 1983/05/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    乳酸菌飲料の酸沈殿におよぼすリン脂質の影響を調べ,次のような結果を得た.リン脂質含量の高い原料脱脂粉乳で調製した乳酸菌飲料ほど酸沈殿する傾向を示し,脱脂粉乳中のリン脂質含量と酸沈殿との間には高い相関関係のあることがわかった.また,リン脂質含量の高い酸沈殿陽性脱脂粉乳溶液をホスホリパーゼA2およびCで処理して調製した乳酸菌飲料は酸沈殿が陰性化されたが,ホスホリパーゼD処理ではそのような変化は認められなかった.これらの結果から,乳酸菌飲料の酸沈殿は,リポ蛋白質中のリン脂質のリン酸基および脂肪酸部分と深い係わり合いのあることが示唆された.
  • 森 高次郎, 内藤 幸次, 小澤 康郎, 見坊 寛
    栄養と食糧
    1952年 5 巻 5 号 180-182
    発行日: 1952/12/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    (1) Margarineの風味と組織の改良のために加えられる牛乳成分がMargarineのVitamin Aの酸化に如何なる影響を輿えるかを試験し, 同時にその效果を他の合成抗酸化剤と比較した。
    (2) 乳成分のうちクリーム, 脱脂乳, 酸酵脱脂乳が最も勝れ,
    バターミルク
    は幾分劣るがN. D. G. A.(0.01%) 及びPropyl-gd1ate (0.01%) より勝れている。
    (3) バター脂肪には抗酸化力は殆んど效められない。
    (4) 前回有效と認められたα-Tocopherolと他かSypergigtとか組合せでは濃度0.01%以下では效果は非常に弱い。Thiodipropionic acidは0.01%では效果が認められない。
    (5) 乳成分を添加したものは微が生え易いから適當な防腐劑を必要とする。
  • 遊佐 孝五, 安藤 功一, 岡田 勉
    日本畜産学会報
    1966年 37 巻 9 号 344-348
    発行日: 1966/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1. V-P比色定量法は,反応温度15°Cで反応直後30分から60分までの30分間において,ジアセチル濃度5~80μgの範囲で安定した測定値が得られた.
    2. 油浴による直接蒸溜法の蒸溜時間と溜出量については,120~130°Cで15分間,5mlの溜出により93%以上のジアセチル回収率を得た.
    また,この油浴による直接蒸溜装置は充分使用可能と思考された.
    3. 蒸溜に用いる試料のpHは,酸性域において,良好なるジアセチルの回収を得た.
    4. 加塩無醗酵バター中のジアセチル含量は,4.6~7.4μg/100gであつた.
    5. バター製造工程において採取した試料中のジアセチル平均含量は,原料乳に6.2μg/100g,脱脂乳に6.8μg/100g,スイートクリームに5.4μg/100g,
    バターミルク
    に4.6μg/100g,加塩無醗酵バターに6.0μg/100g.
    6. チャーニング,ワーキング工程により,バター粒水洗水,
    バターミルク
    ,加塩無醗酵バターのジアセチル総和量が,スイートクリームのジアセチル総量より34.8%弱の増加が認められた.
  • VIII. コバルト含量
    今村 経明
    日本畜産学会報
    1963年 34 巻 4 号 295-299
    発行日: 1963/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    日本の牛乳の無機質に関する一連の研究において,第15番目の元素として,Coの定量を行なつた.試料は,1961年3月から2年間に採取した市乳120,合乳93および個体乳84例である.これらを500~550°Cで灰化して用いた.Coの定量には,簡便で回収率が安定しているニトロソR塩法を選んだ.
    その結果,灰分1g当たりのCo量μgは,市乳で0.0592±0.0196(市乳100g当たり0.0414),合乳で0.0687±0.0260(同,0.0461μg),個体乳で0.0595±0.0229(同,0.0417)であつた.これらの値は,諸外国の文献値より低く,また著者らが外国産の全粉乳において測定した値(0.1690)より著しく低かつた.これは飼料の影響で,わが国の草類のCo量が少ないことや,青草が欠乏する冬から初春にかけて利用されるいねわらに,水溶性Coが少ないことに原因するものと推察した.
    以上の値から計算すると,牛乳中でB12を構成するCoは,全Coの約1/4に当たる.
    脱脂粉乳のCo量(外国産が0.0423,国産が0.0519μg/灰1g)は,全脂粉乳より少なかつた.さらに,牛乳を全乳,脱脂乳,ホエー,
    バターミルク
    の各区分に分画して比較したところ,
    バターミルク
    部にCoが濃縮されることがわかつた.そこで,牛乳中のCoの一部が脂肪球に吸着されて存在し,遠心分離すれば,脂肪球とともにクリーム部に移行すると考えた.
    季節や地域によるCo量の差を観察したが有意差は認められなかつた.ただし初乳は,常乳の約3倍のCoを合んでいた.
  • 大田 昌樹, 小田 絵里佳, 片岡 駿友, 佐藤 善之, 猪股 宏
    日本食品科学工学会誌
    2018年 65 巻 5 号 251-258
    発行日: 2018/05/15
    公開日: 2018/05/17
    ジャーナル フリー

    本研究では,経口物質に対して安心安全な製造法である超臨界流体を用いて,乳製品副産物に含まれる機能性成分であるphosphatidylcholineとsphingomyelinの効率的分画を目的としてこれら成分の溶解度推定を検討した.まず既往の実験データのある,バターオイルからのtriacylglycerolにおける超臨界CO2中の溶解度と比較を行った結果,本研究で推定した溶解度とほぼ一致することが確認された.次に,PCおよびSMの溶解度の溶媒密度およびエタノール濃度依存性の解析を行った結果,いずれの条件においても実験的な溶解度を推定することができた.PCおよびSMは高価であり標準試薬が入手しにくい状況でこれまで超臨界流体中の溶解度データも報告されていなかったが,本研究で行った抽出モデルによる解析により溶解度を実験的に推定することができた.

  • 平田 昌弘, 鬼木 俊次, 加賀爪 優, 内田 健治, 片野 直哉
    ミルクサイエンス
    2013年 62 巻 1 号 1-10
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/15
    ジャーナル フリー
     エチオピア中高地での乳加工体系の把握と特徴を分析するために,中高地のアファール牧畜民とオロミア系ボレナ牧畜民,高地のティグライ語やオロモ語を話す高地の農民・都市民において,観察とインタビュー調査を行った。エチオピア中高地の乳加工体系は,発酵乳系列群の乳加工技術のみを用い,生乳から乳脂肪としてバターオイルを分画・保存し,乳タンパク質は分画・保存していないことが特徴であった。バターは食用に供することはなく,肌や頭に塗るために用い,食用にはバターオイルが用いられていた。
    バターミルク
    は飲用にのみ用いられていた。一方,エチオピア高地の乳加工体系は,発酵乳系列群の乳加工技術を採用し,生乳からの乳脂肪の分画・保存の最終形態はバターオイルであるが,生乳からの乳タンパク質の分画の最終形態はフレッシュチーズであり,乳タンパク質を長期保存はしていなかった。エチオピア中高地において,チーズ分画・保存が欠落し,バターオイル分画・保存は発達した理由は,1)ヒツジ・ヤギ・ウシ・ラクダから生乳が一年を通じて供給されており,乳タンパク質を分画・保存しなくとも,常に生乳から乳タンパク質が供給される状況にあり,2)バターオイルは不可欠な食材として食文化に位置づけられていたため,乳脂肪を分画・保存する技術は発達したと考察された。
  • 篠原 厚子, 千葉 百子, 中埜 拓, 稲葉 裕
    Biomedical Research on Trace Elements
    2004年 15 巻 1 号 49-53
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/04/08
    ジャーナル フリー
    The concentrations of 48 kinds of major and trace elements in dry milk were determined by microwave-induced plasma mass spectrometry, atomic absorption spectrometry, or colorimetry. The order of the element concentrations in dry milk was K > Ca, P > Na > Mg >> Zn > Rb > Fe > Sr > Cu, Ba, Ni, Mo, Mn, As > Se, Co, Cr. Other elements determined were much lower or under detection limit. Element concentrations in fractions of milk (skim milk, butter milk, acidic casein, whey, whey protein concentrate (WPC), and milk mineral) were also determined. The concentrations of each element in these powdered samples were dependent on the fractions. Concentrations of Ca and Mg in skim milk, butter milk, whey and WPC were similar to those in dry milk, but those in acidic casein fraction were very low and those in milk mineral fraction were extremely high. The concentrations of P in milk mineral fraction were about twice of dry milk, and Na was almost the same, and K was lower than those in dry milk. The present study indicates that the milk mineral fraction is a good source of Ca and Mg.
  • ~青海省東部の定住化遊牧世帯と農牧複合世帯の事例から~
    平田 昌弘, ナム タルジャ, 小川 龍之介, 海老原 志穂, 津曲 真一, 別所 裕介, 星 泉
    ミルクサイエンス
    2015年 64 巻 1 号 7-13
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/18
    ジャーナル フリー
     本稿では,青海省東部におけるアムド系チベット牧畜民(遊牧民と農牧複合民)の乳加工体系を把握することを目的とした。アムド地域では,生業形態の枠組みを越え,発酵乳系列群,クリーム分離系列群,凝固剤使用系列群の 3 つの乳加工技術が広く採用されていた。発酵乳系列群の特徴は,1)生乳を自然発酵もしくは酸乳を添加してからチャーニングしていること,2)チャーンには攪拌桶・攪拌棒と革袋の両方の技術が存在していたこと,3)乳脂肪の分画が食用にはバターで終了していること,4)
    バターミルク
    の加熱・脱水により非熟成乾燥チーズを加工していること,5)自然発酵乳/酸乳添加した生乳を用いたバター・チーズの加工(非加熱自然発酵亜系列)と酸乳の加工(加熱乳発酵亜系列)とはそれぞれ別々に加工されていることにある。クリーム分離系列群と凝固剤使用系列群の乳加工技術は,主要な乳加工技術とはなっていなかった。今後,調査件数を増やし,周辺地域の事例と比較分析することにより,アムド系チベット牧畜民の乳文化の起原と発達史を解明していくことが課題である。
  • 高藤 愼一
    日本調理科学会誌
    1998年 31 巻 3 号 246-250
    発行日: 1998/08/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 宮脇 富, 前野 正久
    日本畜産学会報
    1941年 13 巻 221-228
    発行日: 1941年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 乳化による乳清蛋白質の変化(その2)
    小山 進
    日本農芸化学会誌
    1960年 34 巻 11 号 915-918
    発行日: 1960年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    乳清にバター脂肪を加えて均質化処理を行うと,新しくリポ蛋白質が形成され,このリポ蛋白質は先に牛乳より分離した脂肪球皮膜リポ蛋白質と同様に超遠心分離によって沈澱し,電気泳動によって殆んど泳動せず,更にこのリポ蛋白質を脱脂して得た蛋白質は難溶性であり,その蛋白質は主としてラクトグロブリンであることを明らかにした.
  • 大桃 洋一郎, 津郷 友吉
    日本農芸化学会誌
    1963年 37 巻 12 号 725-728
    発行日: 1963年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Sr90およびCs137の牛乳中における分布を明らかにし,牛乳を乳製品に加工した場合に,どの部分に移行するかを知る目的で,トレーサーとして牛乳にSr89およびCs134を添加し,バターおよびチーズを製造して実験を行なった.その結果,バターに移行するSr89およびCs134は非常に少なく,またバター中に移行したSr89およびCs134はすべてバター中の水の相に存在し,脂肪球の皮膜には吸着されていないことが明らかにされた.
    ゴーダ型チーズにおいては,全乳中のSr89の約45%が生チーズに移行し,カテージチーズにおいては脱脂乳のわずか1.9%が移行するに過ぎないことが確められた.このSr89の移行は,カード形成におけるCaの行動とよく一致することが認められ,牛乳に添加したSr89の32~39%はカゼインに結合した状態で存在することが明らかにされた.
    一方, Cs134は,ゴーダ型チーズにおいてもカテージチーズにおいても,全乳または脱脂乳から生チーズへ移行する量が非常に少ないことが認められた.またその移行する割合が同程度であることおよび生チーズをすりつぶして水洗することによって,生チーズ中のCs134のほとんどを除去しうることから,牛乳中のCs134のすべては,ホエー中に存在するものと考えられる.
  • 堀田 一雄, 石黒 伊三雄, 内藤 純子, 田中 きみ
    ビタミン
    1960年 21 巻 204-208
    発行日: 1960年
    公開日: 2017/12/22
    ジャーナル フリー
    The relationship of the total riboflavin, the ratio of 3 types of riboflavin and the phosphatase activity were investigated. The results showed that the total riboflavin and the alkaline phosphatase activity were much higher in the milks of cow and goat than those of other animals. In the former, the content of free riboflavin was relatively higher than FAD and FMN. On the other hand, FAD predominated in the milks of human, pig and dog, and free riboflavin was not recognized. FAD and phosphatase of the milk were contained in the butter milk fraction.
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