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クエリ検索: "森下高治"
31件中 1-20の結果を表示しています
  • 熊澤 光正
    日本経営工学会論文誌
    2007年 58 巻 5 号 395-404
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2017/11/01
    ジャーナル フリー
    職場意識や疲労感は企業における生産性向上のために重要な課題である.近年,若年就業者の早期離職が問題となっている.本研究は,職場意識と疲労感の関連について調査分析,考察したものである.対象は,繊維産業に新規に就業した3社の女性社員30名と経験者28名である.調査には従来の研究を基に独自に作成した13項目の職場意識調査と,4項目の生きがい感,自覚症状しらべを用いた.研究の結果,ほとんどの調査対象者は仕事が大変であると回答する傾向にあった.自覚疲労と職場意識の関連では,自分の将来への展望が疲労感と関連していることが推定された.新入女性社員では,職場に対する全般的な満足度の高い者と,低い者に分けて分析した結果,満足度の高いものは疲労感の訴えは低く,経験者では,将来への展望をもっている者や,仕事に対して生きがいを感じている者が疲労感の訴えが低いことが推定された.
  • 小澤 理香子, 菅谷 智一, 森 千鶴
    日本看護管理学会誌
    2022年 26 巻 1 号 55-63
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/01
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】病棟看護師のワーク・エンゲイジメントに影響する要因を明らかにすること.

    【方法】2施設の総合病院の病棟看護師535名を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施.個人背景,就労の状況,日本語版ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度短縮版,精神的回復力尺度,新職業性ストレス簡易調査票を調査した.分析方法は,ワーク・エンゲイジメントを従属変数としたステップワイズによる重回帰分析を行った.

    【結果】317名から回収(回収率59.25%),有効な回答が得られた269名(有効回答率84.86%)を分析対象とした.看護師のワーク・エンゲイジメントには,レジリエンス(β=.298,p<.001)と個人背景の年齢(β=.225,p<.001),仕事の資源の仕事の意義(β=.214,p<.001),仕事の適性(β=.109,p<.05),ワークセルフバランス(ポジティブ)(β=.280,p<.001)が影響を与えていた.

    【考察】看護師は,個人が持っているレジリエンスを活用するとともに,仕事に意義を感じ積み重ね,肯定的に捉えること,自分に向いていると実感することが,いきいきと働くことにつながる可能性が考えられた.仕事の意義が言語化されるような環境の整備や,自分の実践を肯定的に捉えられるような支援が必要であると考えられた.

  • 中日 (在職者) の意識の比較から
    李 益文
    経営行動科学
    1994年 9 巻 2 号 149-160
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/01/27
    ジャーナル フリー
    For Chinese-Japanese joint undertakings, the key elements of achieving success are not only capital and technology, but also the establishment of principles and patterns of management.It will be of very significance for economic cooperation between China and Japan to undertake practical investigations and theoretical work on the above task. This paper presents results of a study aimed at this task. A survey was done at enterprises in China and Japan in 1990 and 1991. A Darphy's method developed by the Rand Institute, U.S.A. and other psychological research methods were used to explore young employees' attitudes toward work and occupation.
    The results suggested that: Employees of Japanese enterprises considered that the lifetime employment would be weakened gradually, and they did not hope it would be completely abolished, while those of Chinese enterprises considered it would be weakened gradually and should be completely abolished in future. Nearly half subjects of Japanese enterprises considered that the seniority system would be weakened gradually while most of Chineses employees considered it would be considerably weakened in future. Chinese employees showed much stronger e pectations for weakening seniority and lifetime employment systems. As for which is more important between educational background and capabilities both Chinese and Japanese employees hoped unanimously that more attention should be paid to the practical abilities and the wage system based on capabilities. Also both of them hoped that further attention be paid to employees' speciality, qualification, knowledge, accomplishment, personality development, sparetime interests and individual lives.
    These results were interpreted as indicating the important personnel managememt aspectes for the successful Japanese joint ventur operations in China.
  • 鈴木 育美
    国際ジェンダー学会誌
    2020年 18 巻 86-106
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    女子刑務所において女性刑務官の早期離職率が問題になっている。本研究では,女性刑務官の育成モデル作成に必要な要因の検討につなげるために,刑務官を続ける女性が,早期に離職することなく,女性刑務官としてのやりがいをどのように見出してきたのかその過程を女性刑務官自身の視点から検討した。 研究方法として,女子刑務所で勤務する女性刑務官5名を対象に個別インタビューによる半構造化面接を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて逐語データの分析を行った。 分析結果から,24個の概念が生成され,概念間の関係性から5個のカテゴリーに収斂され,女性刑務官としてのやりがいを見出すまでのプロセスには,4つの段階のあることが明らかにされた。こうしたプロセスを通じて,女子刑務所に採用された女性は,生涯的な職業として刑務官を継続できる人生設計の見通しを持つことができれば,早期に離職することなく,専門職としての役割を発揮できる処遇力の高い女性刑務官として育成されることが示唆された。
  • 金 煕哲, 三沢 義一
    特殊教育学研究
    1989年 27 巻 3 号 89-98
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2017/07/28
    ジャーナル フリー
    生徒の障害の重度・重複化に伴い、肢体不自由養護学校の進路指導は複雑・困難な局面におかれている。そこで、本研究では肢体不自由生徒の進路意識の成熟についての問題の所在と解決の手がかりを得る目的で、進路意識の成熟度尺度を作成し調査を実施した。対象は、肢体不自由学校中学・高等部生徒139名であり、担任教師が客観的評価を行った。障害程度及び知能程度と進路意識の成熟との関係についてχ^2検定の結果、身体障害の軽・重と進路意識の成熟とは関係が薄い反面、知能の程度は進路意識の成熟と強い関連性を示した。さらに、進路意識の成熟に影響を及ぼす要因を探るために、進路意識の成熟度得点を外的基準、個人背景要因を説明変数とし、数量化I類による分析を行った。その結果、全般に自己理解要因の影響が大きいことと、個人特性要因と社会的要因の影響も看過できないものであることがわかった。これらの結果を今後の進路指導のあり方との関連で考察した。
  • 谷川 夏実
    教師学研究
    2017年 20 巻 2 号 47-56
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/07/24
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,新任幼稚園教員が経験するリアリティ・ショックに着目し,彼らはどのようなことにリアリティ・ショックを受けたのか,その渦中でどのような認識を形成して仕事を続けているのかという課題について,新任 教員6名に対するインタビュー調査に基づいて検討した。分析の結果,新任幼稚園教員がリアリティ・ショックを受けた内容として生成されたカテゴリーは,≪園の方針は受け入れなければならない≫,≪仕事に追われて心 身ともに休まらない≫,≪子どものために何もできていない≫,≪担任としての責任が重すぎる≫,≪先輩教員 とうまくかかわるのは難しい≫の5つであった。新任幼稚園教員は,それらのリアリティ・ショックを受ける中で,≪幼稚園教員に向いていないかもしれない≫という認識を抱くようになるが,その一方で≪とにかくやるしかない≫という認識を持つことで仕事を続けていた。
  • 松本 卓三
    日本経営工学会誌
    1995年 46 巻 4 号 323-331
    発行日: 1995/12/15
    公開日: 2018/12/17
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 職業選択の5つの心理的要因のそれぞれが希望職業に影響する程度を比較することであった.被調査者は, 大学理学部・工学部3年生の男子の194名(工業技術者希望者 : 85名, 教職希望者 : 109名)であった.調査は, 職業選択の心理的要因の人生観, 職業観, 能力(職業適性), 職業興味, 性格であった, 主な結果は, 次のとおりであった.1)能力(職業適性)については, 工業技術者希望者と比べて教職希望者は, 運動能力, 問題解決能力, 数理的能力がより高いと認知していた.2)職業興味については, 工業技術者希望者は, Hollandの現実型に, 教職希望者はHollandの社会型に関心を持っていた.3)性格については, 教職希望者は協調的, 思考的内向, 劣等感小, のんきでない, という特徴だった.工業技術者希望者はそれとは反対の特徴だった.4)希望職業に大きく影響する職業選択の心理的要因は, 職業興味, 性格, 能力(職業適性)であった.
  • 森 愛, 李 樹華
    ランドスケープ研究
    2003年 66 巻 5 号 433-436
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/09/24
    ジャーナル フリー
    In recent years, maintenance and improvement of study environment are called for. Majority of environmental maintenance which uses nature (plant) depends on the viewpoint of science education, environmental protection and social-studies education. Although, it is a national language that there are a lot of class time numbers in the curriculum. In this research, to know how the student touched the plant, in the textbook investigation and the questionnaire survey were done. Consequently, it is a Japanese language to treat the plants most frequently in curriculums. And, to enhance the vocabulary, it has been understood that it is important to touch the plant directly. Based on these, a new proposal is presented regarding school planting in consideration of the practical use to the Japanese language education in the junior high school.
  • 北村 勝朗
    大学体育スポーツ学研究
    2021年 18 巻 35-48
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/09/28
    ジャーナル オープンアクセス

    新型コロナウイルス感染症は大学生の生活や学びに深刻な影響を与えた.大学体育も対面での授業ができずオンラインでの授業に急きょ切り替え,手探りの状態の中,実践を行った.オンラインの遠隔教育によって展開される体育実技の授業は大学生の学びの質を保証し得るのか,さらには長期化が予想されるコロナ禍において,大学体育の意義とは何か,といった本質的な問題を問い直すことが求められている.本稿の目的は,コロナ禍における大学体育の在り方について,理工系大学におけるオンライン体育授業実践事例を報告するとともに,そうしたオンライン授業を受講した大学生を対象とした説明的文章完成法を用いた大学体育観の質的分析を通して,ポストコロナ禍における大学体育の在り方の新たな方向性について提言を行うことにある.質的分析の結果,大学生のもつ大学体育観は7つの要素からなり,それらは最終的に,身体の共有を通した学びと身体の気づきを通した学びを2つの軸とするダブルループ学習モデルにまとめられた.大学体育は受講生にとって望ましい心身の在り方を求める機会としてあるだけでなく,そこに自他の身体を基軸とした意味を見出し,感じ,ありたい姿を描いた上で,その実現に向けて行動を起こしていく価値創造型の学びへと転換することが求められている点が示唆された.以上の結果に基づき,今後の大学体育の在り方への提言として,コーチングによる指導の多様性,身体性の重視,STEAM教育の展開が示された.

  • ―福島県大熊町被災者と会津若松市民の比較からの検討―
    大森 哲至
    応用心理学研究
    2019年 45 巻 2 号 95-104
    発行日: 2019/11/30
    公開日: 2020/02/29
    ジャーナル フリー

    After the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident, which was triggered by Great East Japan Earthquake on March 11th of 2011, mandatory evacuation was issued on residents in many villages, towns, cities and administrative districts sorrounding the plant. Residents of Okuma-machi were among those who were urged to evacuate, and later were brought to temporary shelters in Aizuwakamatsu. At the time of this study, most evacuees lived with uncertainty due to the ongoing decontamination of radioactive materials in their hometown, and, hence, their indefinite displacement from their homes. In this study, GHQ28 was used to evaluate the mental health conditions of the evacuees from Okuma-machi and residents of the host city, Aizuwakamatsu of Fukushima prefecture. This study was conducted two years and five months after the accident. The main results were as follows. Individuals who scored above threshold of 6 points are considered to be at high risk of mental disorder. 78.4% of the evacuees from Okuma-machi were found be high-risk individuals.

  • 古賀 奈保子
    日本健康・栄養システム学会誌
    2020年 20 巻 2 号 1-9
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/05/19
    ジャーナル オープンアクセス
    目的:訪問栄養食事指導を実施している管理栄養士におけるワーク・エンゲイジメント(WE)との関連性に ついて明らかにし、訪問栄養食事指導を担う管理栄養士の今後の育成にWE を活用し、在宅療養高齢者の栄 養管理の推進に寄与することを目的とした。 方法:全国の病院や施設等に勤務する管理栄養士ならびに関東地域の1栄養士会の協力を得て紹介された管理 栄養士を対象者とした。調査時に訪問栄養食事指導を実施している管理栄養士(実施群)55人及び訪問栄養食 事指導を実施していない管理栄養士(非実施群)73人に群分けし、自記式無記名調査票を用いた横断的比較対 照研究を行った。調査項目は、調査項目は、「性」、「年齢階層」、「勤務状況(勤務先、雇用形態、勤務年数、勤務 地域、仕事の満足度)」、「訪問栄養食事指導の実施状況(実施の有無、実施上または実施できない問題点、実施 希望の有無)」、「仕事以外の地域活動の実施」、「WE(UWES-J 9項目版)」とした。 結果:実施群のWE は、非実施群と比較して高いことが示唆された。実施群は「仕事をしていると活力がみな ぎるようになる」、「職場では元気が出て精力的になるように感じる」といった「活力」、ならびに「仕事をして いるとつい夢中になってしまう」といった「没頭」の状態が高いことが示唆された。また、実施上の問題点とし て、人員確保、訪問栄養食事指導の低い認知度、実施方法やシステム構築がわからないこと等が挙げられた。 結論:管理栄養士による訪問栄養食事指導を推進するためにWE を活用することは有効と示唆され、WE を 高める個人の取り組みや環境整備について検討することが必要であると考えられた。 キーワード:訪問栄養食事指導、ワーク・エンゲイジメント
  • 松沼 晶子, 二渡 玉江
    桐生大学紀要
    2020年 31 巻 99-107
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/05/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    [目的]ピアサポートを促進するために必要な課題を明確化するため,ピアサポートを受けたがん患者の思いを明ら かにする. [方法]1985年~2018年の医学中央雑誌Web版(Ver5)を用いて,腫瘍にピアグループ,ピアサポート,感情,共感, 患者心理,語り等をキーワードに検索し研究目的に沿った15件を対象とした.研究論文数,研究方法などについて は記述統計量を算出した.思いの内容は質的帰納的に分析した. [結果]対象となった15論文から,記録単位63単位,コード36,各コードの意味内容を類似性に基づき分類した結 果,14サブカテゴリー,7つのカテゴリー[ピアからもらうがんと生きる力],[話せることで得られる安心],[自分だ けじゃないという安心],[治療後のイメージができ今後への安堵感],[がんと共に生きる新たな考え]」,[ピアとの日 常から得る癒し],[ピアに抱く葛藤]が抽出された. [考察][がんと共に生きる新たな考え],[ピアとの日常から得る癒し]では,がん患者がピアと出会い変わらぬ日常 を感じる中でがんと共に生きていく第一歩として,自分の考え方の変化に気づいていけるよう支援することが必要 であると考える.また,[ピアに抱く葛藤]では,医療者は,目的に合ったピアサポート選びと参加後の影響を把握 することによって,がん患者にとって効果的な支援となるような介入が必要であると考える.
  • 杉山 涼子, 山田 秀
    廃棄物資源循環学会論文誌
    2013年 24 巻 3 号 40-52
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/12
    [早期公開] 公開日: 2013/06/13
    ジャーナル フリー
    一般家庭から排出されるごみには,エアゾール缶やコンロ用カセットボンベなど,爆発性や引火性のある品目が含まれているため,収集時や処理時に全国で毎年多くの火災事故が発生しており,効果的な事故防止対策が求められている。本研究では,住民を対象とした質問紙調査を行い,2段階モデルに基づき住民のエアゾール缶等に関する分別行動と,それを規定する要因との解析を行った。住民の協力を得るためには,必要な情報を周知徹底すること,年齢別のPR啓発が必要であること,情報提供はうっかり対策にも効果的であることなどを明らかにした。環境問題への意識と行動に加え,安全行動面にも配慮してモデルを構築し,行動分析を行っており,エアゾール缶等による火災事故を防止し安全な収集作業を確立するための有効な知見が得られたと考えられる。
  • 谷野 多見子, 上野 美由紀, 山田 和子, 森岡 郁晴
    日本公衆衛生雑誌
    2023年 70 巻 11 号 775-783
    発行日: 2023/11/15
    公開日: 2023/11/30
    [早期公開] 公開日: 2023/08/04
    ジャーナル フリー

    目的 休養には,仕事や活動によって生じた心身の疲労を回復する「休む」という側面と,明日に向かって鋭気を養い,身体的,精神的,社会的な健康能力を高める「養う」という2つの側面がある。男性労働者は長時間労働をしている者が多く,ストレスを感じていても女性に比べてストレス対処行動をとらないため,十分な「休養」をとることが難しい。そのために休養を評価する指標が必要である。本研究は,休養を複数の要素で捉え,男性労働者の休養が達成できている状態を評価する「休養評価尺度」の開発を試みることを目的とした。

    方法 製造業の2社に従事する20歳から59歳までの男性労働者330人に質問紙調査を実施した。尺度の質問項目は,男性労働者にインタビュー調査を行った結果と,先行文献を参考に項目を作成し,産業衛生の専門家と検討したのちにプレテストを実施して表面的妥当性を得た70項目を用いた。探索的因子分析は最尤法でプロマックス回転を用いた。確認的因子分析は共分散構造分析で適合度を確認した。尺度の併存的妥当性の検討は,健康関連Quality of life,職業的ストレス,ワークエンゲージメント,睡眠,休養の自己評価を用いた。

    結果 探索的因子分析の結果,3つの下位尺度で15項目からなる尺度になった。3下位尺度は「英気の充填」,「仕事への意気込み」,「疲労の回復」と命名した。信頼性係数(クロンバック α)は,3下位尺度が0.79~0.88で,尺度全体が0.89であり,それぞれ内的整合性を確保していた。確認的因子分析での適合度はおおむね良好な結果が得られた。下位尺度および尺度全体の得点は,健康関連QOL,職業的ストレス,ワークエンゲージメント,睡眠,休養の自己評価の多くの項目と相関があった。

    結論 製造業に従事する男性労働者の休養を評価する「休養評価尺度」を作成した。この尺度は,信頼性,併存的妥当性に良好な結果が得られたことから,男性労働者の休養の達成状態を評価する指標であると考えられた。

  • 櫻間 知佐子, 山田 聡子, 中島 佳緒里
    日本看護管理学会誌
    2021年 25 巻 1 号 34-45
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/10/08
    ジャーナル オープンアクセス

    目的:非管理職中高年看護師のワーク・エンゲイジメントと看護実践能力及びその関連と影響要因を明らかにする.

    方法:自記式質問紙による郵送調査.病棟に勤務する40歳以上の看護師を対象とした.調査内容は,ワーク・エンゲイジメントを「日本語版ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度短縮版(以下,UWES-J)」を用い,看護実践能力を「看護実践の卓越性自己評価尺度―病棟看護師用―(以下,NES)」を用いた.また,先行研究に基づいた影響要因を設定した.分析はIBM SPSS Statistics ver.24を用いた.

    結果:全国39病院の調査協力を得て,1,691名に調査票を配布し892名の回答を得た(回収率52.7%).有効回答数は869名であった(有効回答率97.4%).「UWES-J」の平均値は非管理職2.61点(SD=1.2),管理職3.11点(SD=1.1)であり,「NES」の平均値は非管理職120.6点(SD=19.9),管理職127.0点(SD=19.8)であった.非管理職の「UWES-J」得点と「NES」得点は管理職より有意に低かった(p<.01).また,「UWES-J」と「NES」には比較的強い相関があった(非管理職 r=.466, p<.01,管理職 r=.400, p<.01).非管理職の「UWES-J」と「NES」には「成長の実感」が影響を与えていた.

    考察:成長を実感できるような支援の強化が非管理職中高年看護師のワーク・エンゲイジメントを高め,高い看護実践能力の発揮につながる可能性が示唆された.

  • 人格
    森 知子, 宮川 知彰, 福富 護, 子安 増生, 落合 幸子, 原野 広太郎, 荒木 紀幸, 大村 政男, 橋口 英俊, 落合 良行, 石黒 杉二
    教育心理学年報
    1985年 24 巻 23-29
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 千春, 岩崎 靖, 高橋 俊彦
    ストレス科学研究
    2019年 34 巻 29-37
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/25
    [早期公開] 公開日: 2019/05/25
    ジャーナル フリー

    This study compared behavioral characteristics and job stressors of operators and managers of small and medium-sized enterprises (SMEs), examining the causal relations with factors contributing to mental illness. An anonymous web questionnaire survey was implemented targeting 600 individuals including presidents, directors, and individuals above the position of section chiefs of SMEs. Of them, 370 individuals were targeted for analysis, including 143 male presidents with less than 50 employees under them, 140 male managers, and 87 female managers. The covariance structure analysis results revealed that “malfunctional coping” in male presidents and managers had a positive influence on “job stressors,” and job stressors have a positive correlation with “mental illness.” However, for female managers, the path coefficient for “job stressors” with “malfunctional coping” was not significant and was not positively correlated with mental illness.

    Thus, male presidents and managers did not seek support from or appeal to others, or tried to do their best without complaining, which heightened job stressors and strengthened vulnerability to mental illness. However, female managers’ coping without seeking support or appealing to others had no influence on job stressors and did not cause any indirect vulnerability to mental illness.

  • 安齋 徹
    日本労務学会誌
    2012年 13 巻 1 号 17-28
    発行日: 2012/02/01
    公開日: 2023/04/13
    ジャーナル フリー
  • 中村 純江, 谷口 千枝
    日本看護科学会誌
    2023年 43 巻 194-202
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/09/05
    ジャーナル フリー HTML

    目的:消化器内視鏡技師資格を持つ看護師のワーク・エンゲイジメント(以下WE)と自律性との関連を明らかにすることを目的とした.

    方法:本研究はオンライン調査を用いた横断研究である.対象は消化器内視鏡技師資格をもつ看護師1,000人とした.調査項目は,個人属性,仕事の要求度,仕事の資源,内視鏡看護特性,日本語版ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度短縮版(以下UWES),自律性(看護の専門職的自律性尺度)とした.

    結果:回収率は33.7%であった.WEを従属変数,個人属性,仕事の資源等を独立変数とし多変量ロジスティック回帰分析を行った.自律性はWEの高さに統計学的有意に関連していた(オッズ比1.04,95%信頼区間:1.02~1.05,p < .001).自律性が高く患者との関わりが充分であるときにWEが高まる交互作用がみられた(F,(1, 257) = 6.3, p = .013).

    結論:内視鏡技師看護師のWEと自律性は強く関連することが示された.WEを高めるためには,自律性が高く患者との関わりが充分であることが影響した.

  • 林谷 学, 升田 由美子
    日本救急看護学会雑誌
    2021年 23 巻 19-29
    発行日: 2021年
    公開日: 2020/07/01
    ジャーナル オープンアクセス
    救命救急センターで勤務する看護師のWork Engagement(以下、WE)に達成動機と自律性が及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。全国の救命救急センター288施設の中から、単純無作為標本抽出した120施設を対象とし、915名に郵送法による無記名自記式の質問紙調査を実施した。回答数329名(回収率36.0%)、有効回答数318名(有効回答率34.8%)を分析対象とした。UWES(Utrecht Work Engagement Scale)総得点の基準点に基づき低値207名(65.1%)、普通81名(25.5%)、高値30名(9.4%)に分類された。WE を従属変数、属性、就業内容、職務に関する認識、達成動機、自律性を独立変数とした重回帰分析の結果、達成動機測定尺度総得点、仕事への満足、継続意志、「看護婦の自律性測定尺度」総得点で影響があった。また、WE の下位概念である「活力」「熱意」「没頭」のすべてに「達成動機測定尺度」総得点が影響を示していた。達成動機は自分なりの基準で価値をおいた目標の達成であり、ポジティブな情動に繋がると考えられる。目標に向けて看護師が自らの責任で行動を起こすことは専門職としての自律につながり、WEに影響すると考えられる。看護師のWEに影響を及ぼす「達成動機」「仕事への満足」「継続意志」「自律性」はWE の規定要因である“個人の資源”であり、WE を高める要因であることが示唆された。
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