原子炉の事故や燃料製造後の保管などMOX燃料の長期保管中に自己照射の影響により燃料中に格子欠陥とHeが生成される.
しかし,実際の長期保管されたMOX燃料を用い自己照射の影響についての評価はされていない.
そこで,2年から32年間保管したMOX燃料(Pu富化度約20%及び30%,Am含有率2%以下)を用い,自己照射による燃料組織への影響を評価した.
その結果,組織観察において大きな変化は見られなかった.
また,格子定数はPu富化度と保管時間に依存して増加し,飽和に達したときの増加率は約0.29%であった.
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