循環制御
Print ISSN : 0389-1844
30 巻 , 1 号
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原著
  • 安藤 大作, 安田 元, 小林 麻裕美, 金田 朋子, 吉田 衝未, 小林 千夏, 坂 早苗, 谷津 圭介, 平和 伸仁, 梅村 敏
    2009 年 30 巻 1 号 p. 8-18
    発行日: 2009年
    公開日: 2013/05/30
    ジャーナル フリー
    背景:慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)では腎障害と血圧の夜間降圧障害の関連が報告されている.しかし,CKD における血清アルブミン値と血圧日内変動についての報告は少ないため,今回検討した.
    方法:進行した腎障害を認めず(血清クレアチニン値<1.5mg/dl),尿蛋白排泄によって低アルブミン血症を合併した CKD 患者を,血清アルブミン値(S-Alb)<3.0g/dlのネフローゼ群と3.0<S-Alb<4.0g/dlの低アルブミン血症群に分けて,S-Alb>4.0g/dlのコントロール群と携帯型血圧計を用いて24 時間血圧を比較検討した.
    結果:3 群間で 24 時間血圧には有意差を認めなかった.しかし,平均血圧の睡眠時/覚醒時の比率は,コントロール群(0.85±0.07)<低アルブミン血症群(0.91±0.08)<ネフローゼ群(0.96±0.08)の順で有意に高値を示した(p<0.05 for respective two groups).血清アルブミン値と平均血圧の睡眠時/覚醒時の比率は有意な負の相関関係を認めた(r=-0.58; p<0.001).
    結論:CKD 患者では,腎機能障害が進行していない段階から血圧の夜間降圧障害を認め,その程度は血清アルブミン値に相関する.
  • 汐口 壮一, 入江 嘉仁, 権 重好, 田中 恒有, 大喜多 陽平, 今関 隆雄
    2009 年 30 巻 1 号 p. 19-24
    発行日: 2009年
    公開日: 2013/05/30
    ジャーナル フリー
    急性大動脈疾患の手術侵襲で炎症性サイトカインの過剰産生により全身性炎症反応症候群(Systemic inflammatory response syndrome: SIRS)を誘起し,臓器障害のため,術後管理に難渋する症例を経験する.我々は急性大動脈疾患で緊急手術を行った 21 症例に対し好中球エラスターゼ阻害薬シベレスタットナトリウム(以下シベレスタット)を使用し臓器障害に対する影響を検討した.シベレスタットの術前投与は DIC の発症を軽減させ,急性期の好中球エラスターゼ活性と過凝固状態を有意に抑制した.SOFA(Sequential organ failure assessment)スコア比較では術前投与群と術後投与群に有意な差は認められなかったが急性大動脈疾患の緊急手術症例に対する術前からのシベレスタットの投与は臓器障害を軽減する可能性が示唆された.
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