循環制御
Print ISSN : 0389-1844
43 巻, 1 号
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特集 第42回総会・学術集会シンポジウム「ECMO の多様な用途と合併症回避の工夫」
総説
  • 和田 輝明
    原稿種別: 総説
    2022 年43 巻1 号 p. 6-13
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/07/02
    ジャーナル フリー
     大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI, transcatheter aortic valve implantation)が近年、急速に普及し、適応拡大が進んでいる。欧米での大規模臨床試験において、低リスク患者に対してTAVI が外科的大動脈弁置換術(SAVR, surgical aortic valve replacement)と比較して、同等あるいはより良好な成績であることが示され、2019 年欧米において低リスク症例に対するTAVI が承認された。我が国においても2020年弁膜症治療のガイドラインが全面改訂され、2021 年低リスク症例に対するTAVI が承認された。本稿では、最新ガイドラインにおけるAS に対する診断およびTAVI を含めた手術介入に関して言及する。
症例
  • 石川 裕敏, 大塚 憲一郎, 山浦 大輝, 泉家 康宏, 葭山 稔, 笠行 典章
    原稿種別: 症例
    2022 年43 巻1 号 p. 14-19
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/07/02
    ジャーナル フリー
     冠動脈拡張症(CAE, coronary artery ectasia)は冠動脈の血管径が正常の1.5 倍以上に拡張した状態と定義される1)。CAE は冠動脈造影を受けた患者の1 ~ 5% に認められ、3:1 で男性に多く、Marfan 症候群、川崎病、血管炎との関連が報告されているが、冠動脈中膜に及ぶ動脈硬化性疾患が原因として最も多いとされる2)。CAE の40〜60% に急性心筋梗塞が発症するとされているが、補助循環を含めた急性期の治療法や一次、二次予防に関するエビデンスは確立していない。今回、急性心筋梗塞を発症し冠動脈インターベンションに難渋したCAE の2 症例を経験したので報告する。
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