ボランティア学研究
Online ISSN : 2434-1851
Print ISSN : 1345-9511
10 巻
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 山口 洋典
    2010 年 10 巻 p. 3-9
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
  • 内海 成治
    2010 年 10 巻 p. 11-14
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
  • 障害者福祉政策における社会起業家の視点から
    竹端 寛
    2010 年 10 巻 p. 15-38
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿ではボランタリー・アクションの未来を検討する為に、障害福祉政策における一人の社会起業家の足跡を振り返った。ベンクト・ニィリエはノーマライゼーションの原理を成文化し、当時の世界中の障害者福祉政策にパラダイムシフトをもたらした実践家である。当時、入所施設での処遇が「ノーマル」と言われ、それ以外の支援方策が考えられていなかった<制度の未成熟>状態であった。その実態を変える為に、彼は現場に何度も足を運び、その中で問題の本質を洞察し、一般市民の「ノーマル」な生活と対比するというノーマライゼーション原理の本質を思いつき、それを人々の前で語る中で結晶化し、やがて8つの原理というプロトタイプを作り、世界中に広めていった。このプロセスを複雑系モデルやU理論で再解釈することにより、社会変革をもたらした社会起業家の実践として捉えることが出来る。彼の実践の再解釈を通じて、今日の<制度の未成熟>に立ち向かうボランタリー・アクションの未来とはどのようなものであるべきか、のヒントを掴む事が出来た。
  • 医療の改善と質向上を目指す病院経営の視点から
    山口(中上) 悦子, 石井 正光, 荒川 哲男
    2010 年 10 巻 p. 39-77
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    近年、我が国で病院ボランティア活動は急速に普及したが、全国的な指針・規定の整備が遅れている。このため、各病院においては、安全なボランティア活動支援体制確立の面で困難を抱えている。この問題に対処するため、当院では、病院全体の医療の改善業務を管理する委員会の下にボランティア活動支援のための作業部会を設置し、活動の指導・監督と支援の事務局業務を行う専従職員(ボランティア・コーディネーター)2名を雇用することによって、権限と責任・管理・実務という三段階の体制を構築して、米国のボランティア・ディレクターに代替する機能を実現してきた。また、病院ボランティア活動導入の意義を、<共生>に基づいた関係性から創発される「かけがえのなさ」を感じあうことであるとし、病院ボランティア活動が持つ潜在力として、病院コミュニティの共助機能を活性化する可能性、制度の<暴力>に当事者と共に抗する意志、「参加としての活動」を通じて既存の社会システムの陥穽を指摘し、システムの外に広がる代替選択肢を提示する力、の三点を挙げた。また、これら病院ボランティア活動の潜在力を引き出して、医療の改善と質向上へと結びつけるために、病院ボランティア活動支援業務を医療の改善業務・質管理業務の一環として位置づけたシステム作りの重要性を指摘した。
  • 公共哲学の観点から
    三竹 眞知子
    2010 年 10 巻 p. 81-105
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    人々の価値観や意識が大きく変化し、地域における人間の絆が希薄化している昨今、相互扶助による共生社会の形成が望まれている。それは、多様で異質な人々が、人間として尊厳を認め存在を承認しあう社会であり、その下支えをするボランティアは、新しい公共の担い手として期待されている。  そこで、本論では、まず、公共哲学、および、個を活かして公共性を開くという「活私開公」概念とボランティアの特性を検討した。次に、「人間と社会の関わり方」に基づくライフスタイルの特徴をボランティア論に援用して、ボランティアの行動スタイルを類型化し、公共哲学の観点から特徴と事例を示し、それらの中から、理想的な「活私開公型」ボランティアの行動スタイルを提示した。そして、「望ましいボランティア・リーダー像」に関する調査票調査の結果を分析して、リーダー像を類型化し、それぞれの特性を比較検討した。  「活私開公型」ボランティアは、公共哲学の観点から、理念および現場から望まれるボランティアの行動モデルとその特性により、「公共性に配慮し、多様性と異質性をもつ他者との尊厳ある対等な関係を保つ市民的徳性を身につけている」人間像であることが、本研究で明らかになった。このモデルを提示することは、ボランティアの質の向上と実践現場の活性化に貢献するであろう。
  • プール学院大学の実践を事例として
    西川 令子, 森定 玲子
    2010 年 10 巻 p. 107-121
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
     障害学生に対する大学の修学支援が制度化されていく中で、ボランティアはどのような役割を担うことができるのだろうか。本報告では、プール学院大学の実践を通してその問題について考察する。  プール学院大学では、2002年に全身性障害者が入学したことを機に、障害学生の支援に取り組んできた。その成果として、大学がアルバイトとして雇用する学習支援学生補助員が学習支援を担っている。しかし、身体障害学生に対する生活支援では、ボランティアの役割が大きくなる。  他方、発達障害学生の場合、必要な支援は主にソーシャルスキルトレーニングである。発達障害は外から見えにくい障害であり、学生本人の自己受容も様々である。周りが困っているほどには本人は困っていないことも多々ある。身体障害の場合と異なり、制度化された支援を学生が利用するという枠組に馴染みにくいところがある。  障害種別によって違いはあるが、障害学生支援がどのように制度化されたとしても、一人ひとりの学生に対する個別の支援は、その学生の特性や支援ニーズに応じて個別に組んでいかなければならない。障害学生支援それ自体、ボランタリーな対応を必要とする営みだと言えるだろう。
  • 李 永淑
    2010 年 10 巻 p. 125-127
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
feedback
Top