学術情報処理研究
Online ISSN : 2433-7595
Print ISSN : 1343-2915
7 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
原著論文
  • Yasuo Musashi, Ryuichi Matsuba, Kenichi Sugitani
    原稿種別: research-article
    2003 年 7 巻 1 号 p. 5-11
    発行日: 2003/09/26
    公開日: 2019/08/08
    ジャーナル フリー

    The system log (syslog) files of the E-mail and the DNS cache servers in Kumamoto University were statistically investigated when receiving a lot of spam mails. The DNS query traffic between the E-mail and the DNS cache servers increases when many traces of spam and/or junk mails are found in syslog file of the E-mail server. The DNS query traffic decreases when preventing access between the E-mail server and the spam/junk transferring SMTP clients. This is because the DNS query between the DNS and E-mail servers are mainly driven by the SMTP access in the E-mail server. Therefore, we can detect abnormality of the E-mail server by monitoring the DNS query traffic from the E-mail server to the DNS server and get access-controlling list by analysis of the SMTP syslog files.

  • 山守一徳, 平田和之
    原稿種別: 研究論文
    2003 年 7 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 2003/09/26
    公開日: 2019/08/08
    ジャーナル フリー

    学内に点在するDNSサーバは,各部局の管理者によって管理されているが,度重なるセキュリティホールの発見によりパッチ当て作業などが頻繁に発生し,管理者の負担となっている.それら複数のDNSサーバを1台のDNSサーバに集約管理することによって,各部局の管理者の負担を減らすだけでなく,セキュリティ強化に繋がると考えられる.その場合,集約管理する管理者の負担も減らすためには,DNS登録作業については各部局の管理者によって行われることが望ましい.筆者らは集約されたDNSサーバの中への登録作業をWEBブラウザを用いて各部局の管理者が分散して行えるシステムを開発した.このシステムは,DNS登録せずにIPアドレスを割り当てたマシンの登録も同時に行うことができる.末端利用者からのIPアドレス申請をWEBブラウザを用いて行なうこともできる.また,学内の全マシンの情報がデータベースの中に登録されるために,情報処理センターのような対外接続管理部局において,セキュリティ対策上必要となる学内全マシンの情報一元管理が可能となるシステムである.ここでは開発したシステムを紹介しその評価について述べる.

  • 松原義継, 江藤博文, 只木進一
    原稿種別: 研究論文
    2003 年 7 巻 1 号 p. 23-31
    発行日: 2003/09/26
    公開日: 2019/08/08
    ジャーナル フリー

    教育用端末システムの運用にあたって、各端末の利用状況を随時知るための仕組みが必要である。講義の担当者は、各端末を誰が利用しているかを知ることで、出席状況を知ることができる。学生は、自習に利用できる端末があるか否かを知ることができる。また、システム管理者は、システムの運用状況を保守に役立てるとともに、端末数の不足を定量的に知ることができる。このような利用状況をWebブラウザ及び携帯電話から知ることを可能にするシステムについて報告する。

  • 喜屋武毅, 太田泰史, 中野裕司, 喜多敏博, 松葉龍一, 杉谷賢一, 武藏泰雄, 右田雅裕, 辻ー隆, 島本勝, 木田健, 入口紀男, 秋 ...
    原稿種別: 研究論文
    2003 年 7 巻 1 号 p. 33-42
    発行日: 2003/09/26
    公開日: 2019/08/08
    ジャーナル フリー

    熊本大学総合情報基盤センターでは,熊本大学LINK構想の一環として,熊本県と熊本大学間のLINKネットワークを構築した.本事業により整備されたサーバ群の中から,テレビ会議サーバとストリーミング配信サーバを連動した地域連携支援システムの構築を行った.テレビ会議サーバに接続している1台の端末とエンコーダ端末を組み合わせることでテレビ会議内容のライブストリームを可能にした.本システムの応用事例として「熊本大学地域貢献シンポジウム」でのシステム構成を紹介し,映像の劣化や音声の遅延に対する問題点とその解決法について議論する.

  • 西村浩二, 近堂徹, 田島浩一, 岸塲清悟, 相原玲二
    原稿種別: 研究論文
    2003 年 7 巻 1 号 p. 43-52
    発行日: 2003/09/26
    公開日: 2019/08/08
    ジャーナル フリー

    複数のキャンパスを擁する大学や他大学との単位互換を進める大学において、インターネットを介した遠隔会議や遠隔講義のためのシステムの需要が高まりつつある。しかし、品質保証のないインターネットでは常にパケット損失が生じる可能性がある。既存のシステムでは、狭帯域での利用を前提として問題を回避しているが画質の面で、一方、実験ネットワーク上での利用を前提とするシステムでは、パケット損失に対する耐性の面で問題がある。本稿では、インターネットを介した大学間遠隔コミュニケーションを実現するため、FECによるパケット損失回復機能を持つ高品質動画像伝送システムを開発し、理論的な考察のほか、実環境での利活用実験を通してその有効性を検証した。

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