電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
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  • 生山 也真登, 冨永 伸明, 河野 晋
    セッションID: 01-2P-01
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    本研究室では,ナノ秒高電圧パルスを用いたエレクトロポレーション法(EP法)による細胞への遺伝子導入について研究を行ってきた。これまでHL-60,CHO,RAW264.7を対象とし,初めにナノ秒高電圧パルスで細胞膜に孔を形成し,続けてミリ秒低電圧パルスで物質導入を促すマルチパルスEP法による実験を行い良好な導入結果を得ることができた。本発表では,新たにTHP-1細胞を対象として行った遺伝子導入実験の結果を報告する。

  • 三井 愛斗, 徳永 篤朗, 冨永 伸明, 河野 晋
    セッションID: 01-2P-02
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    本研究室では, マルチパルスエレクトロポレーション法(EP法)を用いて細胞への遺伝子導入実験を行ってきた。ナノ秒高電圧パルスで細胞膜に孔を形成し, 続けてミリ秒低電圧パルスで物質導入を促すことで,これまでにHL-60, CHO, RAW264.7に対して良好な導入結果を得ることができた。今回は対象をTHP-1細胞とし, 細胞膜に形成される孔の大きさをFITCデキストランの導入の可否によって推定する実験を行った。本発表では, 対象であるTHP-1細胞に様々なパルス条件および数種類のFITCデキストランを用いて導入実験を行った結果を報告する。

  • 勝木 淳, 浅田 航矢, 橋迫 大翔
    セッションID: 01-2P-03
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    高電界パルス(PEF)は、物理的かつ非加熱的に細胞膜を破壊し膜を介した物質透過性を高める効果を有する。これは、微生物の細胞内成分の抽出に利用可能である。本講演ではPEFを用いた酵母内物質の抽出特性について報告する。処理後の酵母の細胞膜や細胞壁の様態を蛍光染色法を用いて観察し、抽出物を電気泳動やHPLCなどを用いて解析した。さらにこれらのPEFの操作因子(電界強度、パルス幅、印加回数)への依存性についても述べる。

  • 津留﨑 虹希, 佐藤 祐哉, 遠藤 啓介, 勝木 淳
    セッションID: 01-2P-05
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    私たちは電界強度1 MV/cm,パルス幅1 nsの電界を用いてタンパク質の構造を変化させることが出来る事実を発見した.本研究ではアルブミンを対象タンパク質とした。また,行ったタンパク質解析は電気泳動法,SH基測定,動的光散乱測定,円偏光二色性分析である.電気泳動法,SH基測定,動的光散乱測定からはアルブミンの三次構造に変化があることを発見した.また,円偏光二色性分析の結果からは二次構造が変化しないことが判明した.

  • 田尻 隼人, 佐久川 貴志, 古川 隼士, 上野 崇寿
    セッションID: 01-2P-08
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年、鳥インフルエンザウイルスの流行が見られ、鶏卵や鶏肉の価格の上昇が問題となっている。養鶏場では一棟につき数万羽が密集して飼育されているため、感染が確認された場合、全頭処分が通常である。その感染経路として様々なものがあるが、養鶏所内で直接接触やエアロゾルによる空気感染によって感染が拡大する。そのため養鶏所内の空間環境を整え鳥インフルエンザ及びその他の疫病を防ぐ必要がある。本研究では養鶏場内の新しい殺菌手法として高電界印加による殺菌法を提案する。養鶏場内に飛散する糞や飼料などの塵やエアロゾルを高電界によって集塵・凝集し、さらに殺菌することを目的とし、実験を行ったので報告する。

  • 吉川 友貴, 石橋 雄大, 鬼塚 千波里, 松井 雅義, 谷野 孝徳, 大嶋 孝之, 王 斗艶, 浪平 隆男
    セッションID: 01-2P-09
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年、鮮魚の広域流通システムの発達に伴い、様々な魚種が生食されるようになり、アニサキス食中毒が問題視されている。生の魚を食べる際の一般的なアニサキス症の対策は魚を冷凍して死滅させる方法であるが、魚の品質が落ちてしまうというデメリットがある。そこで注目されているのがパルスパワーを用いたアニサキスの殺虫である。パルスパワーを用いて、魚身中のアニサキスを殺虫することが可能なのは先行研究で明らかになっている。本研究ではアニサキスに直接パルス電流を印加し不活性化させて、死細胞を染色する蛍光染色剤を用い顕微鏡で経時観察することでパルス電流によるアニサキス殺虫機序の解明を検討した。

  • 史 合平, 奥村 賢直, Pankaj Attri, 山下 大輔, 鎌滝 晋礼, 山下 尚人, 板垣 奈穂, 古閑 一憲, 白谷 正治
    セッションID: 01-2P-11
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    非熱平衡大気圧プラズマ(以下、プラズマ)照射による植物応答誘導に関する研究が注目を集めている。最近では、プラズマ起因の活性種が種子に導入されることを明らかにした。本研究では果皮および種皮に覆われた種子内部への活性種透過の有無を明らかにするため、プラズマを照射したイネ種子を、表面(果皮・種皮)と内部(胚乳・胚)に分けて質量分析に供し、プラズマ照射による化学修飾を受けた分子とそれらの位置に関する基礎情報を得た。その結果、プラズマ照射によるマススペクトルの変動が示された。つまり、プラズマ起因化学種の果皮・種皮の透過、および種子内部への到達が示唆された。

  • 中尾 匠, 奥村 賢直, Pankaj Attri, 古閑 一憲, 山下 大輔, 鎌滝 晋礼, 山下 尚人, 板垣 奈穂, 白谷 正治
    セッションID: 01-2P-12
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    単位面積当たりの収穫量増加法として従来肥料投与が用いられている。窒素肥料製造のため、アンモニアの合成にはハーバー・ボッシュ法が用いられているが、CO2排出の少ない新しい窒素固定技術開発が求められている。本研究では肥料などの固体への直接窒素固定を空気プラズマで実現することをめざしている。ここでは、誘電体バリア放電プラズマによる硝酸態窒素固定量の放電電力密度依存性を調べ、効率的な窒素固定の指針について検討した。

  • 新原 爽平, 光木 文秋
    セッションID: 01-2P-13
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    農業における窒素肥料の過剰使用は環境汚染要因の一つである。そのため,代替の硝化促進法が必要とされている。オゾンは高い酸化力があり、解離エネルギーも小さいことから紫外線などで光分解されたあとは酸素分子に戻り、残留農薬の心配がない。そのため様々な分野でオゾン応用が広まっている。しかし,気相状態のオゾンを硝化促進に応用する技術は開発されておらず,オゾンが土壌に与える影響も未解明である。そこで我々は,パッケージ土壌の作成を最終目標とし、ビニール袋に入った土壌にオゾン処理を行った。その後、処理された土壌の濾液について光学的評価を行った。

  • 山下 大輔, 鬼塚 雄聖, 本田 竜介, 王 斗艶, イム スウォン, 中原 萌絵, 小板 丈敏, 所 千晴, 浪平 隆男
    セッションID: 01-2P-14
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年のリチウムイオン二次電池(LIBs)の需要増加に伴い,廃棄物処理方法が課題となっており,パルスパワーを利用した正極活物質(PEAM)の分離が期待されている。これまでの研究で,パルスパワーを印加することでLIB正極からPEAMを分離することに成功した。本研究では、高感度サーモグラフィと高速度カメラを用いて,PEAMの分離現象を観察した。また,正極へ発生するジュール熱とその伝導をモデル化し,数値シミュレーションも行った。結果として,実測温度と算出温度の比較から分離の主要因がジュール熱であることを定量的に評価できた。

  • 有田 怜司, 戸高 孝, 佐藤 尊
    セッションID: 02-2P-01
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    アモルファス変圧器鉄心には磁気異方性の付与と低鉄損化を目的として磁場中熱処理が施されている。しかしながらその加熱方法にはガス炉や電気炉を用いる手法が一般的であり,磁場印加ならびに加熱のために製造コストが増大する課題がある。そこで著者らは,高効率で消費エネルギーの少ない磁場中熱処理を実現するために,電磁誘導加熱を用いる方法の開発に向けて検討を行った。本論文ではアモルファス材料で作製したリングコアを用いた加熱実験によって,励磁条件,コア中の磁界強度と加熱温度特性ならびに磁場中熱処理前後の磁気特性を明らかにした結果を報告する。

  • 吉川 尚輝, 戸高 孝, 佐藤 尊
    セッションID: 02-2P-02
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    サーモグラフィカメラの精度向上によりモータコアの熱的鉄損分布測定が可能となった。しかしながら,励磁には永久磁石回転子を用いているので,定格回転数になるまでに1~2秒を要し,この間の熱伝導や熱伝達の影響を考慮する必要がある。そこで電磁石を用いることで過渡的な時間を短くし,定常に至るまでの影響を抑制することを考え,電磁石型励磁器を開発し検討することにした。結果として,電磁石型励磁器でも永久磁石型励磁器と同様の鉄損分布を得ることができたが,励磁コイルからの熱放射の影響が大きく,ティース先端部の測定精度は低下した。本論文では,試作した電磁石型励磁器の課題について報告する。

  • 中野 基貴, 岩熊 成卓, 宮﨑 寛史, 三浦 峻, 佐々 滉太, 尾形 桐弥
    セッションID: 02-2P-03
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    本研究では、航空機の超伝導電気推進システムの実現に向け、超伝導変圧器の限流機能について検討する。本システムにおいては、落雷等による短絡事故の際の短絡電流を抑制するため、変圧器に限流機能を付加することを目指している。今回は、変圧器の巻線にかかる磁束密度が場所によって異なることを考慮し、静磁界解析による磁束密度分布を用いて、三相短絡時の限流動作と巻線部分にかかる磁束密度の関係性を考察する。

  • 増田 陽平, 中村 一稀, 三浦 峻, 宮崎 寛史, 川越 明史, 吉田 幸一, 佐藤 誠木, 佐々 滉太, 岩熊 成卓
    セッションID: 02-2P-04
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    4本並列導体で構成される超電導電機子コイルにおける三相通電時の電流分流率を実験的に評価する。我々の先行研究で2本以上の並列導体で構成されるREBCOレーストラック型ダブルパンケーキコイルでの単相における均流化コンセプトが提案され、実験的に4本並列導体での均流化が確認された。通常、電機子コイルは三相で運転するものであり、その磁界と界磁コイルによる磁界が生み出す回転磁界にさらされることになる。この研究では第一段階として界磁コイル無しで電機子コイルを三相に拡張し、磁界を発生させ検証を行う。様々な周波数の交流電流を印加し電流分流率を測定し、均流化を確認する。

  • 片岡 小春, 高島 敦史, 宮崎 寛史, 川越 明史, 三浦 峻, 吉田 幸市, 佐藤 誠樹, 佐々 滉太, 岩熊 成卓
    セッションID: 02-2P-05
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年航空分野ではカーボンニュートラル達成に向けて電動化に注目が集まっており、超電導技術を用いたモータの研究が国内外で行われている。我々は、大電流化を実現する並列導体を用いた超電導モータの研究を進めており、電機子コイルの導体に転位を施すことで各線材に流れる電流の均流化を図っている。さらに、REBCO高温超伝導テープ線材を用いて大小のレーストラック型ダブルパンケーキコイルを組み合わせて、正弦波に近い回転磁界を生み出す電機子コイルを開発中である。本発表では、並列導体の均流化を実験的に確認するために、2種類のレーストラックコイルで構成された電機子コイルを試作し、液体窒素中での通電試験により、各線材に流れる電流の均一性について実験的に評価した結果を報告する。

  • 秋吉 佑紀, 山地 敬太, 津田 敏宏, 窪田 涼介, 大山 和宏, 田島 大輔
    セッションID: 02-2P-07
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    現状、モータの消費電力量は我が国の全消費電力量の約5割を占めるため、高い効率特性をもつモータ設計が要求される。中でも、永久磁石同期モータ(PMSM)は小型化の容易性や高い効率特性などの利点をもち、幅広い産業機械に用いられる。本研究は横方向に磁束の流れをもつ固定子と2次コイルを有した試作PMSMを提案している。本稿では試作PMSMの基本的な性能の測定および検討を行った。JMAGを用いて解析を行った結果、回転速度8000 rpm時のトルクは二次コイル開放時が0.0403 Nm、短絡時が0.0744 Nmとなった。

  • 上妻 尚樹, 齋藤 渉, 西澤 伸一
    セッションID: 02-2P-08
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    現在,データセンターの消費電力量と設置面積の増加が問題となっており,サーバー用電源の高電力密度化が望まれる.高電力密度化のため,電源回路の省スペース化が行われ,その変圧部にPCBプレーナートランスの使用が注目されている.しかし,PCBプレーナートランスを多層基板化した場合,コイル基板同士を接続するためにビアを用いる必要があり,トランスの製造工程が増加する.ゆえに,ビアを排除するため,一層のFPC基板に一様なパターンを施し,その基板を折り畳むことでコイルを成形する.今回,FPC基板を用いた一体成形コイルを搭載したプレーナートランスの設計を行ったので,その報告を行う。

  • 吉良 綾音, 高 炎輝, Hamzehbahmani Hamed, 村松 和弘
    セッションID: 02-2P-09
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    電気機器の効率を精度よく評価するためには高精度な磁界と鉄損計算が必要である.現在,電気機器の磁界と鉄損計算のほとんどは初磁化曲線と古典渦電流損を考慮した非線形渦電流解析が用いられており,直流ヒステリシス特性と異常渦電流損を考慮することでより高精度な磁界と鉄損計算ができると考えられる.方向性電磁鋼板は,磁気を一方向に流れやすくした電磁鋼板で,静止器の鉄芯としてよく使用されている.本研究では,方向性電磁鋼板について,直流ヒステリシス特性と異常渦電流損を考慮した1次元鋼板モデルを用いて交流対称ヒステリシスループ作成し,測定による交流対称ヒステリシスループの再現を試みた.

  • 髙倉 ディオニシオ, 小松原 魁, 高 炎輝, 後藤 雄治
    セッションID: 02-2P-10
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    リモートフィールド渦電流探傷法は強磁性体管の探傷,外面欠陥の検出もできる反面,周波数が高いと,磁性体管に発生する渦電流による磁束密度が励磁コイル電流による磁束密度を打ち消し,検出信号強度が悪くなる欠点がある.そこで,励磁電流による磁束密度を高めるために磁性体鉄心を励磁、検出コイル内部に挿入する改良法を提案し,測定により鉄心なしと鉄心ありの検出信号強度を調べた.その結果,両コイル内部を1本の鉄心で貫通したときは欠陥を検出できなかったが,両コイル内部にそれぞれ鉄心を挿入したときは鉄心なしよりも検出信号が大きくなり,検出感度も約15%上昇した.

  • 川野 智希, 河村 昂大, 川﨑 悠人, 小林 太一, 福重 博貴, 藤岡 想, 淡野 公一
    セッションID: 02-2P-11
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    本論文では,農業用の各種薬剤の自動噴霧を目的として,我々の研究室で開発しているナノミスト噴霧器を用いた4-クロロフェノキシ酢酸(以下,4-CPA)の自動噴霧によるトマトの着果実験とその考察を行っている.本噴霧器の噴霧ミストは,粒径が極めて小さく,ばらつきも小さいという特長を有しており,拡散により広範囲へ散布可能である.本実験ではこの特長を活用し,4-CPAの希釈倍率を100倍と5倍の2種類の噴霧実験を行った.その結果,100倍希釈を使用した実験では,着果率が60.8%となり,5倍希釈を使用した実験では,着果率は98.2%となり,約37.4%の着果率向上を確認した.

  • 長妻 努, 岩本 正敏, 村田 健史, 東海林 淳二, 村上 雄樹, 川鍋 友宏, 小林 一樹, 川口 友和, 鈴木 陽一, 吉田 一志
    セッションID: 04-2P-01
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    我々は、4G/LTEのモバイル通信環境において、高品質・低遅延に映像伝送可能な技術、及び収集・蓄積したデータを分析・可視化することで様々な情報を抽出したり、観察者に気づきを与えたりする映像IoT技術を活用し、農地と教室・家庭を繋ぎ、農地の様子や作業・実習を遠隔から指導・仮想体験することを可能とする「遠隔実習・指導システム」を開発し、宮城県加美農業高校の課題学習を通じてポストコロナ時代の遠隔指導・実習スキームの実証実験を実施してきた。本講演では我々が開発したシステムの概要及び様々な農業実習用の教材アプリ等に関して紹介すると共に、実際に同システムを用いて農業高校の高校生が色麻学園の中学生に対し、草花の鉢植えを遠隔指導を行う課題学習を通じた活動や、今後の横展開に関する紹介を行う。

  • 森山 英明, 山内 利宏, 佐藤 将也, 谷口 秀夫
    セッションID: 04-2P-02
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    計算機内で管理する機密情報の外部への拡散を検知し,拡散経路を解析する手法として,KVMを用いた機密情報の拡散追跡機能が実現されている.この機能では,機密情報を外部へ拡散する可能性のあるプロセスとファイルを検知し,情報をログとして出力する.しかし,任意の時点において管理しているプロセスとファイルを把握するにはログから情報を集約する必要があり,情報の増加にともない解析時間が増加するという問題がある.本稿では,procファイルシステムを用いてこれらの情報を管理する手法について検討した結果を述べる.

  • 谷口 秀夫
    セッションID: 04-2P-03
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory:以降、NVメモリと略す)の性能向上は著しい。そこで、NVメモリの特徴を生かす新しい実行プログラム形式(OFF2F:Object File Format consisting of 2 Files)を提案した。また、外部記憶装置を有しない不揮発性メモリ品(NVM Block)を搭載した計算機(以降、NVMB型計算機と略す)を提案した。本稿では、この計算機について、開始処理、および実メモリとしてのNVMメモリ活性挿抜における実メモリ管理機能およびファイルシステムとの関連を述べる。

  • 翁長 春樹, 片山 徹郎
    セッションID: 04-2P-04
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    大規模化,複雑化したモバイルアプリにおいて,プロジェクト全体の構成を把握し続けることは困難である.本研究では,プログラミング言語SwiftによるiOSアプリ開発の支援を目的として,SwiftDiagramの提案を行う.SwiftDiagramは,独自に定義したパーツを組み合わせて型の構成要素を可視化することで静的構造の理解を支援する図である.また,影響範囲を矢印で可視化することで影響分析を支援する.クラス図との比較実験の結果,SwiftDiagramは図を記述した者と見た者との間における解釈の違いや,型の構成要素の抽出と影響分析にかかる時間を削減でき,その有用性を示すことができた.

  • 髙倉 翔太, 片山 晋, 片山 徹郎
    セッションID: 04-2P-05
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    本論文では、プログラミングエディタVisual Studio Codeのプログラミング言語Haskellの拡張機能が提供するHaskell Language Serverのプラグインを提案し、評価を行った。提案したプラグインは、クライアント/サーバシステムであり、自動プログラミングシステムMagicHaskellerを用いたサーバと通信することで、エディタでの作業中に関数の特徴から実現する関数をコードレンズとしてユーザに提案する。ユーザビリティについての評価を行った結果、ユーザに対してリアルタイムに適切な関数を提案できることが確認できた。課題として、送信する関数や環境によって、提案する速度と提案の有無に影響が出ることが分かった。

  • 上原 佑太, 松前 進
    セッションID: 05-2P-02
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    自動運転システムは,カメラから取得する画像やセンサ,GPSなどの様々な入力データを処理する.これらのデータは次元数が高く,同時に処理をし,学習を行うには,多くの計算資源が必要となる.本研究では,入力データをVAEを用いて次元削減することで,深層強化学習による運転行動学習の効率にどのような影響が出るかを調べた.ここでは,入力データをカメラで取得した画像に限定し,画像データをそのまま用いた場合,VAEを用いて次元削減した場合,プーリング処理を行った場合の3つのケースについて学習効率の変化を調べた.VAEを用いて次元削減を行った場合,従来手法と同等もしくはそれ以上の効率で学習ができることを確認した.

  • 小池 源太
    セッションID: 05-2P-03
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年、情報の電子化が進み、コンピュータやネットワークは私たちの生活に必要不可欠な技術となった。同時に、大量の個人情報を含む小型端末が爆発的に普及し、情報の保護手段として、生体認証の実装例は多い。しかし、指紋認証や顔認証といった技術は、専用のセンサなどが必要であり、実装コストが高いという問題がある。また、昨今の衛生的価値観の変化に伴い、マスクの着用や非接触を求める声はまだまだ多い。本研究では、非日常的かつ個人差の大きい掌形として中指のみを曲げた掌形に着目し、生体認証を行った。また、画像解析を用いた生体認証システムの構築を行い、認証制度を検証することで、上記の問題の解決を試みた。

  • 堂園 貴大, 堂園 浩
    セッションID: 05-2P-04
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年、日本は超高齢化社会に突入しており、高齢化や生産年齢人口の減少による働き手不足に直面している。本研究ではこのような課題の解決のため、システムを用いた作業の効率化を目的として行う。今回は、データ分析競技会であるKDDcupで使用された時系列データを、時系列データの時間的特徴を捉えて画像に変換する技術を用いて複数の画像データに変換し、入力データと一致するデータを出力することを目的とするアルゴリズムであるオートエンコーダの中でも、畳み込み層により、空間的に意味のある特徴(エッジやテクスチャ)を抽出できる畳み込みオートエンコーダを用いて、異常検出の精度を比較することで最適な画像化手法の検討を行った。

  • 原 ゆう奈, 行天 啓二, 大城 英裕, 高見 利也
    セッションID: 05-2P-05
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年、スポーツ分野におけるICTを活用したシステムが利用され始めている。その中でも採点競技には曖昧な採点基準が多く存在し、その中の一つに「同期性」という評価がある。同期性の評価要素の1つとして、「音楽と動作の同期性」があげられる。採点競技では音楽に合わせた動作や表現を行うことが求められ、音楽と同期していない動作を行うと減点対象となる。本研究では、採点者の見た感覚での評価をされている同期性に対し、定量的に同期性評価を行うことを目的とする。映像から音楽情報と人物動作情報をそれぞれ時系列データとして抜き出し、それぞれのデータ特徴を比較することで定量化を行う。

  • 関本 一輝, 佐竹 純二
    セッションID: 05-2P-06
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    近年,独居高齢者の増加に伴い,見守りシステムの需要が高まっている.先行研究として,CNNを用いた呼吸推定が提案されている.しかし,大量の呼吸データとノイズデータが学習に必要で,未学習者に対して認識精度が低下することが課題点として挙げられる.そこで,本研究では呼吸データのみから呼吸判別を行う方法を提案する.まず,Kinectで取得した距離変動を波形データとして取得し,ウェーブレット変換で周波数解析を行う.次に,呼吸時の周波数解析の結果のみをオートエンコーダに学習させ,設定した閾値を用いて呼吸と呼吸以外の判別をする.評価実験では,提案手法の汎化性能を示すために,人物ごとにデータを分割して交差検証を行う.

  • 井上 颯人, 西村 和也, 備瀬 竜馬
    セッションID: 05-2P-07
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
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    バイオ医療画像解析において、細胞検出は重要な課題であり様々な手法が提案されている。しかし、細胞形状は細胞種によって様々であり、教師データに含まれない形状の細胞では検出エラーが発生することが多いという課題がある。そこで、本研究では、様々な形状の細胞が類似した特徴を持つように対照学習を用いて表現学習を行うことにより、細胞形状のゆらぎに対して頑健な細胞検出の実現を目指す。具体的には、全体画像から細胞検出点の特徴ベクトルを抽出し、細胞間の特徴ベクトルが類似するような損失を導入する。公開データセットを用いて提案手法の有用性を示す。

  • 久保 俊介, 松尾 信之介, 備瀬 竜馬
    セッションID: 05-2P-08
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    Learning from Label Proportion (LLP)は,インスタンスの集合(バッグ)のクラス比率を基に,個々のインスタンスのクラスを推定する学習手法である.本研究では,バッグ内のインスタンス数が膨大なタスクに対するLLP手法の開発を目的とする.従来手法は,バッグ内の全インスタンスから損失を計算する必要があり,GPUのメモリ制約により適用が難しい.そこで,クラス比率が既知のインスタンス数が膨大なバッグからサンプリングを行い,小型のバッグ(ミニバッグ)を生成する.その際,元のバッグとミニバッグのクラス比率には誤差が生じるため,誤差を考慮した信頼区間を用いた損失関数を提案する.

  • 下江 博文, 藤岡 寛之
    セッションID: 05-2P-09
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    本論文では、仏像画像に対する人の美的感覚を可視化する問題を考える。ここでは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の結果を可視化するGradient-weighted Class Activation Mapping(Grad-CAM)と呼ばれる手法を用いる。CNNのトレーニングセットの入力には553枚の仏像画像、出力には各画像に対する20代の被験者11名による5段階魅力度評価調査結果の割合を用いる。このとき、Grad-CAMは美的感覚に寄与する画像領域をヒートマップとして可視化するために用いられる。その妥当性は、ペンタブレット装置を用いた魅力部位評価実験の結果と比較して検討される。

  • 石山 遼, 白川 嵩大, 内田 誠一, 松尾 信之介
    セッションID: 05-2P-10
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    巡回セールスマン問題とは,グラフの全頂点を一度だけ通るコスト最小の巡回路を求める組合せ最適化問題である.NP困難な問題であり,解の精度を保証する近似アルゴリズムや,短時間で妥当な解を算出するヒューリスティクスの研究が行われ,近年機械学習が適用されつつある.本研究では,グラフの距離行列および隣接行列を画像として解釈し,組合せ最適化問題へ画像解析技術の導入を新たに試みる.具体的には,画像解析技術としてTransformerを用い,巡回セールスマン問題におけるグラフの距離行列をノードごとに分割し入力パッチとして与え,最適な巡回路を表す隣接行列を予測する.

  • 松村 碧海, 白川 嵩大, 内田 誠一
    セッションID: 05-2P-11
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    一般に,画像により圧縮率は異なる.例えば,様々な色や物体を含む一般画像は圧縮率が低い傾向がある.一方で,単純な記号などの画像は圧縮率が高い傾向がある.そこで本研究では,一般画像を圧縮しやすい画像に一旦変換し,変換後の画像を圧縮し保存することで,より圧縮率の高い画像圧縮を実現する手法を提案する.その際,画像変換に2つのautoencoderを用い,また圧縮しやすい画像として白黒2値の文字画像を用いる.

  • 三輪 香奈恵, 佐竹 純二
    セッションID: 05-2P-12
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    近年,防犯システムの需要が高まり,高度な動作認識手法が数多く提案されている.しかし,常に未学習の人物に対する認識精度の低さや似通った動作に対する誤認識が問題点として挙げられる.そこで本研究では,人物領域に骨格情報を描画した画像と3次元の骨格座標データをそれぞれ別の機械学習で学習させる.さらに,その認識結果をNNで統合することで2種類の機械学習の認識の偏りを補い,不審動作を識別する手法を提案する.3次元の骨格座標を学習することで2次元では分からない細かな変化を取り入れ, 似通った画像の認識精度を向上させる.実際に不審動作認識の評価実験を行い,提案手法により上記の問題点に対する有効性を示す.

  • 家永 貴史
    セッションID: 06-2P-01
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    近年,インクジェット技術を多種多様な分野に応用する試みがなされている.静電誘引形のインクジェットにおいては,インクを曵糸状に引き出すだけでなく,微粒子として飛翔させることもできる.筆者は,これを応用することで,振動部品やヒーターなどを用いない新たな嗅覚ディスプレイ装置が実現できるのではないかと考えた.一方,インクではなく希釈された精油を飛翔させるための条件や,その際の静電誘引形インクジェットの制御パラメータについては分かっていない部分がある.本稿では,静電誘引形インクジェット技術を用いた嗅覚ディスプレイ装置の基本的なアイデアおよび基礎的な諸特性について報告する.

  • 畑瀬 岬希, 石原 真紀夫
    セッションID: 06-2P-02
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    運転シミュレーションでは映像と現実との体験の差によりシミュレータ酔いが発生する.その問題を解決するため,運転中にカーブを曲がる際に発生する頭部の傾斜と同じようにシミュレータの映像を傾斜させる手法がある.しかし,HMDを用いたVR環境での実験は行われていない.本研究では,左右に曲がる際に映像が傾斜する没入型運転シミュレーションを作成し,VR環境での映像傾斜の効果を確認するとともに,新たな条件として,体の傾きを再現した腰の位置から映像傾斜する条件を追加した.結果として,映像の中心から傾斜させる条件ではカーブをしている感覚が増加し,腰の位置から傾斜させる条件では不快感の増加やリアリティの低下などがみられた.

  • 大西 夏生, 石原 真紀夫
    セッションID: 06-2P-03
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    コロナ禍の影響で非接触技術が注目され,「超音波を用いた空中触覚提示」に関する研究が盛んに行われている.先行研究において,触覚は視覚からの影響を受けやすく,実物と異なる触覚刺激が存在した場合,体験者ごとにリアリティに差異が生じることが分かっている.本研究では,視覚情報なしで物体の形や素材を知覚できる技術への応用を目的として,超音波を用いた空中触覚提示による二点識別覚検査を右手掌に行い,5段階評価アンケートで識別の有無と自信度を確認した.結果は,自信度は肯定的であったが,通常検査の手掌の平均二点弁別閾である約10mmと比べて,最小距離10mmの正答率は44.4%と低く,実用に向けて対策が必要であることが分かった.

  • 石原 真紀夫
    セッションID: 06-2P-04
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    VDT症候群とは,長時間の過度な目の酷使やデスクワーク,誤りが許されない精神的な負担などPC利用者への複合的な影響から生じる諸症状をいう.本研究はVDT症候群の軽減を目的に,利用者からPC画面までの視距離が生むリラックス効果と作業効率について検討する.仮想世界に置くPC画面までの視距離を0.5m,8.0m,32.0m,128.0mの4通りとし,ISO9241のマウス操作検査であるタッピング/トレース検査,計算作業負荷であるクレペリン検査を用いて,マウス操作の速度と精度,計算作業の速度と正答率について実験を行った.ISO9241のアンケートを用いた肉体的疲労評価と,フリッカー検査と心拍計測を用いた心理的疲労評価を併用して考察を行う.本稿はその報告である.

  • 八木 大晴, 浅海 賢一, 小森 望充
    セッションID: 06-2P-05
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    自己位置推定等においてステレオカメラで画像取得を行う際、CPUのみでは時間差が生じてしまう。そこで、並列処理、並列I/Oが可能なFPGAを用いることでCPUのみで処理をするシステムに比べて効率的なシステムの構築が期待できる。再設計可能で低消費電力なFPGAの特徴を生かしたリアルタイム画像処理が可能なシステムの構築、システムの通信モジュールにおける通信効率の最適化、通信速度の測定を行い、十分なパフォーマンスを確認した。

  • 阿萬 和樹, 梅田 政信, 牟禮 雄二, 片峯 恵一, 今永 清春
    セッションID: 06-2P-06
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    冷間・温間鍛造品の型鍛造では, 成形不良や金型の破壊の防止, 加工機の制約等を満足するために, 複数の加工工程により成形することが一般的である. 一般段差解消法は, 形状変換規則の組み合わせにより, 非軸対称鍛造品の加工工程案を網羅的に生成可能であるが, 成形不良や金型破壊の防止には必ずしも十分とは言えない. そこで本報告では, 予備成形のための中間形状を生成する形状変換規則について述べる.

  • 粟生 竜也, 梅田 政信, 片峯 恵一
    セッションID: 06-2P-07
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    著者らは, 寸法や材質等の属性集合を用いて対象物を表現する属性モデルに基づく設計支援システムを開発している. 本報告では, 属性間の従属性に着目した属性間関係図の編集機能と, この属性モデルからの設計計算プログラムの生成手法について述べる.

  • 道後 千尋, 斉藤 和広
    セッションID: 06-2P-09
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    量子力学のトンネル効果を応用したデバイスによって組合せ最適化問題を解く、量子アニーリングという技術がある。しかし現在実用化されている量子アニーリングマシンは5000ビット超程度であり、実用的な規模の問題を解くには少ないという問題がある。本発表では特に大規模な問題になりやすい、時間刻みで表現されたスケジューリング問題を題材とし、目的関数を変形することで回帰的に量子アニーリング適用するアルゴリズムを提案する。実験では量子アニーリングマシンを用いた場合と、古典的貪欲法及びシミュレーテッドアニーリングを用いた場合とで、求解可能な問題規模と速度、精度について考察を行う。

  • 新井 泰成, 浅海 賢一, 小森 望充
    セッションID: 06-2P-10
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    超小型衛星の姿勢制御は磁気トルカなど受動的に行われるものがほとんどである。超小型衛星の効率的な運用を行うためには、自律的姿勢制御システムが必要不可欠である。一方、超小型衛星の特性上、搭載できる機器が限られ、最低限の機器で能動的な姿勢制御を行うことが求められる。本研究では、特殊な設備を必要とせず卓上で地上試験を行い、I-PD制御を用いた衛星模型の姿勢角度制御システムの評価を行った。

  • 村上 越郎, 石井 亮太, 衛藤 易, 野下 裕市, 庄山 正仁
    セッションID: 07-2P-02
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    CLLCコンバータは,双方向に電力伝送できるコンバータであり,入出力範囲が大きいことやソフトスイッチングが可能であるといった利点から注目を集めている。CLLCコンバータを含むスイッチング電源のモデルは制御器の設計にとって非常に重要であり,モデル化手法として状態平均化法や拡張状態平均化法などが提案されてきた。本稿では,周波数変調制御と位相シフト変調制御を用いたCLLCコンバータに対し,さまざまなコンバータに適用可能な一般状態平均化法で動特性解析をおこなう。これにより得られたモデルとシミュレーションによって得られた動特性をボード線図で比較し,妥当性を確認した。

  • 石井 亮太, 村上 越郎, 衛藤 易, 野下 裕市, 庄山 正仁
    セッションID: 07-2P-03
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    CLLCコンバータは入出力範囲が大きくソフトスイッチングが可能であるといった利点から注目を集めている、双方向への電力伝送が可能なコンバータである。CLLCコンバータを携帯電話用無線基地局と電気自動車の電力連携に用い、携帯電話用無線基地局を停電時にもより稼働することができる「災害に強い無線基地局」が提案されてきた。本稿ではCLLCコンバータの電力制御方式として一般的に用いられている周波数変調制御と位相シフト変調制御についてシミュレーションおよび実機にて検証を行うことで、これらの制御方式を組み合わせることでより高効率な双方向への電力伝送が可能になることを確認した。

  • 柴原 大貴, 梶原 一宏, 太田 雄司, 黒川 不二雄
    セッションID: 07-2P-04
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    本稿では、再生可能エネルギーを活用した1500V級直流給電システムのための電力変換器として、低耐圧パワー半導体デバイスを利用できる入力直列出力並列フルブリッジコンバータのバランス特性について検討を行ったので報告する。

  • 山下 裕貴, 小浜 輝彦
    セッションID: 07-2P-06
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    信号処理分野において電子制御による可変容量コンデンサは広く普及している.一方,電力用の可変容量コンデンサは未だ実用化されておらず開発が待たれている.著者らは,既に,積層セラミックコンデンサを用いて可変容量を実現し,これをLLC共振コンバータに応用することで固定スイッチング周波数で制御できることを明らかにしている.ただし,特殊な高電圧オペアンプを使うなど制御回路の汎用性の点で課題があった.今後コンバータの入力電圧の高圧化に伴い,制御電圧も高まることが予想されるため,安価な汎用部品を用いて高電圧を制御する工夫が求められる.本稿では,汎用素子を用いた高電圧制御回路を検討したので,その手法を述べる.

  • 安達 ひまわり, 佐藤 輝被
    セッションID: 07-2P-07
    発行日: 2023/08/31
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    本稿では LLC 電流共振形 DC-DC コンバータの小信号伝達関数に関する研究成果を報告する。二次側に倍電圧整流回路を用いた共振形コンバータとセンタタップ方式用いた共振形コンバータをパルス幅変調(PWM)で制御する回路を対象とし、この2つの回路の伝達関数の解析結果を比較した。静特性より、センタタップ型の制御範囲はD<0.3またはD>0.7、倍電圧整流型はD<0.5またはD>0.5であることが確認でき、倍電圧整流型の方が制御しやすいことが明らかになった。小信号特性より、センタタップ型は一次系であり、倍電圧整流型はD<0.5では一次系だがD>0.5では二次系でかつ右半平面に零点があるような特性となっており、系の安定性に注意が必要である。

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