日本エネルギー学会機関誌えねるみくす
Online ISSN : 2432-3594
Print ISSN : 2432-3586
100 巻, 4 号
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前付
  • 2021 年 100 巻 4 号 p. anno_1-
    発行日: 2021/07/20
    公開日: 2021/07/30
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    第30回日本エネルギー学会大会開催案内/第30回日本エネルギー学会大会プログラム/日本エネルギー学会 燃焼部会「燃焼の基礎に関する講習会」/バイオマス夏の学校/第58回石炭科学会議_発表論文募集/関西支部第66回研究発表会/第30回微粒化シンポジウム/論文募集(石炭)/論文募集(コークス)/論文募集(重質油)/論文募集(生活のエネルギー)
目次
随想
学会賞(技術部門)
  • 武藤 昭博, 植田 靖宏, 武田 大
    2021 年 100 巻 4 号 p. 390-396
    発行日: 2021/07/20
    公開日: 2021/07/30
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    製油所において,製品軽油は水素化脱硫触媒を用いる水素化脱硫装置を経て精製される。 国内の製品軽油には,硫黄濃度を10ppm以下とする規制への対応が求められる他,難脱硫性の原料油処理に対応する需要もあることから,水素化脱硫触媒には高い脱硫性能が求められる。千代田化工建設(株)が軽油向けに開発した水素化脱硫触媒CT-HBT®では,アルミナとチタニアを理想的にハイブリッド化した新規担体を用いる効果により,高い脱硫性能が得られ,従来触媒では処理対応の難しかった原料油の処理が可能となっている。本触媒は商業一号機が西部石油(株)山口製油所の灯油/軽油水素化脱硫装置に導入され,安定した高い触媒性能が実証されたことで,その後,複数の商業機に採用されている。さらに当社では使用済み触媒を良好に再生する技術を確立し,再生触媒の商業実績を構築するに至っている。

  • 樋口 謙一
    2021 年 100 巻 4 号 p. 397-402
    発行日: 2021/07/20
    公開日: 2021/07/30
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    鉄鋼業は日本のCO2排出量の15%を占めている。その中でも,石炭を原料とする製銑工程は,その過半を占めており,地球温暖化抑制への貢献の期待は大きい。製銑での省CO2,省エネルギー手段として,高炉の還元材比低減が有効である。そこで,高炉の還元平衡制約の回避効果に着目した新塊成物による還元材比低減を検討し,その基本原理を見出した。まず,微粉炭材と微粉酸化鉄を混合することで,高炉内で酸化鉄のガス還元反応とカーボンのガス化反応のカップリング現象が発現し,カーボン反応性が向上する。そして,カーボン反応性が向上することで,高炉の熱保存帯が低温化して,反応効率が向上する。この2つの基本原理に基づき,微粉炭材と微粉酸化鉄から構成される含炭塊成鉱,RCA(Reactive Coke Agglomerate)を開発し,実用化した。開発に際しては,製造上の課題に対して,含炭塊成鉱の成分設計,含有カーボン量の最適化,蒸気養生による製造効率化,の3つの技術開発ポイントに注力した。本技術は,実機使用評価試験と実機測定データによる原理確認を経て,当社の3製鉄所,高炉6基に順次適用され,高炉の還元材比低減を通じた省エネルギーに貢献している。

特集記事:カーボンリサイクル技術とその応用展開
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特別記事(日本エネルギー学会省エネルギー・消費者行動(EECB)部会秋の勉強会)
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連載:石炭の研究・技術開発にとりくんで ―わたしの自慢―
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