日本エネルギー学会機関誌えねるみくす
Online ISSN : 2432-3594
Print ISSN : 2432-3586
102 巻, 4 号
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  • 2023 年 102 巻 4 号 p. anno_1-
    発行日: 2023/07/20
    公開日: 2023/07/31
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目次
随想
学会賞(技術部門)
  • 鈴木 勝也, 小笠原 知義, 宇野 正洋, 谷津 一茂, 亀井 卓哉
    原稿種別: 学会賞(技術部門)
    2023 年 102 巻 4 号 p. 401-405
    発行日: 2023/07/20
    公開日: 2023/07/31
    解説誌・一般情報誌 認証あり

    製鉄所の省エネルギー・コスト削減およびCO2排出削減を図るために,JFEスチールは製鉄所における燃料・電力運用ガイダンスシステムを開発した。技術的な特徴として,本システムは計画に基づく需給予測を踏まえて,現在から数時間先までの燃料・電力購入および放散といったエネルギー運用損失を最小化するモデル予測制御を行う。その結果として得られた運用条件や予測値および実績値を定周期でオペレータにガイダンスし,運用を支援する。これによって,従来のオペレータの経験や能力に基づく運用が更に効率的になる。これまでに西日本製鉄所(福山地区,倉敷地区)に導入され,省エネルギー・コスト削減およびCO2排出削減に貢献している。

  • 水野 孝昭
    原稿種別: 学会賞(技術部門)
    2023 年 102 巻 4 号 p. 406-412
    発行日: 2023/07/20
    公開日: 2023/07/31
    解説誌・一般情報誌 認証あり

    下水汚泥は衛生処理の観点から多くが焼却処理されているが,下水汚泥の脱水汚泥は水分を75%以上含み自燃しないため,流動床炉により熱媒体である砂と汚泥を激しく混合攪拌しながら,補助燃料として化石燃料を使用して焼却が行われている。さらに汚泥焼却に伴い温暖化係数がCO2 の298 倍である一酸化二窒素(N2O)を排出することが問題となっており,N2O排出抑制方法として焼却温度を通常の800℃から850℃とする高温焼却が進められているが,さらなる化石燃料を必要とする。 本技術は,脱水汚泥含水率を低減し,補助燃料を使用せずに下水汚泥を自燃させ,焼却廃熱を利用して発電を行うとともに,砂層を持たず消費電力の低い階段炉を採用することで,余剰電力を生み出すことが可能な発電システムである。また階段炉の燃焼温度は900℃以上に達するため,N2Oの排出量が流動床炉に比べて大幅に少なく,環境負荷の低減に大いに貢献する有望な廃棄物系バイオマス利用循環技術である。

進歩賞(技術部門)
  • 相馬 一夫, 玉村 琢之, 吉山 孝, 水向 健太郎, 平井 宏宜, 中島 康広, 新井 祐介, 横山 清英, ワイルド ソニア
    原稿種別: 進歩賞(技術部門)
    2023 年 102 巻 4 号 p. 413-419
    発行日: 2023/07/20
    公開日: 2023/07/31
    解説誌・一般情報誌 認証あり

    電源開発株式会社,川崎重工業株式会社,シェルジャパン株式会社,岩谷産業株式会社他の計7社は,HySTRA(技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構の略称)として2016年から取り組んでいたNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業“未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業”において,世界初の褐炭から製造した水素を液化水素運搬船で日豪間を海上輸送・荷役する実証試験を完遂した。実証試験中の各種運用データを検証の結果,目標とした性能を達成したことを確認し,国際的な液化水素サプライチェーン構築が可能なことを立証した。

  • 長沼 宏, 森 岳人
    原稿種別: 進歩賞(技術部門)
    2023 年 102 巻 4 号 p. 420-426
    発行日: 2023/07/20
    公開日: 2023/07/31
    解説誌・一般情報誌 認証あり

    石炭や木質バイオマス等の燃焼・ガス化設備では,伝熱管に対する灰付着や高温腐食によって,伝熱効率やプラント稼働率の低下が引き起こされることがある。そのため,これらの対策や現状把握,予測に関する技術開発は,経済・環境上の重要な課題となっている。上記の課題に対し,本技術は実機およびラボベースにおける分析・評価を組み合わせて,ブラックボックス化されているプラント内部の現象(灰付着・高温腐食)を見える化するものである。 本技術は様々なユーザーに採用され国内で多くの実績を積んでいる(燃料添加剤など対策技術の定量評価,他)。また,様々な研究プロジェクトなどでも活用されており,今後のエネルギー利用に関する研究開発や産業界への貢献が期待されている。

特集記事:水素製造最前線
特集記事:RPF工業燃料の新展開
小特集記事:イー・イー・シー・ビー(EECB)ライブレポート2023
講座:水素エネルギー利用技術
日本エネルギー学会100 周年記念連載(ガス化部会)  日本のガス化技術のこれまでとこれから(第5回)
  • 松下 洋介, 松川 嘉也, 青木 秀之
    2023 年 102 巻 4 号 p. 525-529
    発行日: 2023/07/20
    公開日: 2023/07/31
    解説誌・一般情報誌 認証あり

    固体燃料の高効率なエネルギー変換にはガス化が必要不可欠である。ガス化炉内は加圧され,高温場において可燃ガスが高濃度で生成するためガスの温度や濃度の測定は困難を極める。また,測定から得られる情報に限りがあるため,シミュレーションを併用しながら開発が進められている。ガス化シミュレーションには乱流流れ,不均一化学反応,均一反応やふく射伝熱などが含まれるため,これらのモデル化は極めて複雑となる。本ドキュメントでは,このガス化シミュレーションの歴史と展望について述べる。

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