山梨県は自立分散型のエネルギー社会を目指して,米倉山にて電力貯蔵技術研究サイトを運営している。その取り組みの一環として官民共同でPower to Gasシステムの技術開発に取り組んでおり,1.5 MWの大型スタックや独自のEMSを新たに開発し,これらを活用した水素の製造,貯蔵,輸送,利用までの一貫した実証をNEDOの支援のもと推進してきた。さらに, 2022年2月にはこれまでの研究成果を事業化するために日本初となるP2G専業企業である「やまなしハイドロジェンカンパニー」を官民共同出資で設立した。電化が難しい熱供給領域における化石燃料から転換を進めることで持続可能なエネルギー社会の構築に挑戦していく。