ZEB(ゼロ・エネルギービル)の普及拡大を目指し,実用オフィスビルの新築において,ZEB の課題であったコストの克服をはじめ,「快適性・経済性・汎用性・簡便性」を備えることでZEBの普及と定着に資するZEBを計画し,実現した事例である。年間一次エネルギー消費量を基準ビル比で86.9%削減し,運用実績としてNearly ZEBを達成している。本取組みは,国内の大半を占める5,000 m2以下の中小ビルのZEB 化を,特別な開発技術や高い費用をかけず,汎用技術による設計の工夫と運用で,経済的に可能とすることを実証している。
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