日本エネルギー学会機関誌えねるみくす
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第19 回バイオマス科学会議 パネル討論会
  • 古林 敬顕, 高田 克彦, 佐藤 総栄, 頼 泰樹, 土谷 諄一
    2024 年 103 巻 2 号 p. 128-144
    発行日: 2024/03/20
    公開日: 2024/03/29
    解説誌・一般情報誌 認証あり

    ヨーロッパを中心に広まったサーキュラーエコノミー(循環経済)の概念は,資源効率の向上や環境への配慮を通じて経済を持続可能なものにしようとする試みとして,国際的な共感を呼び起こしています。日本においても,令和5 年4月から第四次循環型社会形成推進基本計画の見直しについての審議が行われ,10月17日に新たな循環型社会形成推進基本計画の策定のための具体的な指針が中央環境審議会から環境大臣へ意見具申されました。この指針では,循環経済への移行による持続可能な地域と社会が前面に打ち出されています。このような中,12月7日に,第19回バイオマス科学会議にて,「バイオマス利用によるサーキュラーエコノミーおよび地域への波及効果」のパネル討論会が,地域社会の未来を切り拓く新たな可能性を模索する場として盛大に開催されました。大学,林産業,金融といった多岐にわたる視点から,地元の林業や農業の新たな収入源の創出,地域のエネルギーセキュリティの向上,そして新しい技術やスキルの導入が,地域社会の持続可能な発展にどのように寄与するかが議論されました。 このパネル討論会に先立ち,パネリストの高田所長より,「バイオエコノミーの観点から見る木質資源の循環的利活用の現状と課題」というテーマで基調講演を賜りました。広範な資源に焦点を当てたサーキュラーエコノミーの考え方から,バイオマス利用に焦点を当てたバイオエコノミーの具体的な話題提供がありました。秋田県における森林資源の現況やバイオエコノミー先進国のフィンランドにおける政府の支援状況などわかりやすく解説いただき,会場の参加者は具体的なイメージをつかみながら座談会を聴講できる流れとなりました。 本稿ではパネル討論会で交わされた議論の様子をご紹介させていただきます。

特集記事:CO2ハイドレートによるCCUS
講座:水素エネルギー利用技術
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