教育・社会心理学研究
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3 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 牛島 義友
    1962 年 3 巻 2 号 p. 1-39
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
  • Gosaku Naruse
    1962 年 3 巻 2 号 p. 40-53
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    The author attemptted, in this paper, a systematic understanding of mechanisms of image-modification or image-alteration on the basis of a serial experimental results of imageries in the post-hypnotic hallucinatory state and hypnotic state.
    A method of schematic representaion of circuit between sensory stimulus, memory trace, association bond, meaning in engram, perceptual image, and hallucinaiory image was introduced with the purpose of an understanding of such situations as single image appearance image-overlapping, perception-imagery interaction, image modification by meaning, association between corresponding contexts, self-determination of some particular context, and self-stimulation of a context by a feed-back circuit.
  • 安藤 延男
    1962 年 3 巻 2 号 p. 54-63
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    宗教的情操の因子構造を明らかにするため本研究を行った。まず, 39項目より成るリッカート方式の宗教的情操尺度 (原案) を作製し, 福岡女学院高等学校3年生184名 (全員) を被験者として昭和37年11月下旬に実施した。得られた資料に基ずき, 項目の上位・下位分析を行い, 34個の項目が弁別力あるものとして選別された。次いで, これら34項目間の積率相関係数561個の相関行列にもとずき, 完全セントロイド法によって因子分析を行い, 4個のセントロイド因子を抽出し, さらに軸の直交回転を実施した。
    因子の解釈は次の如くである。第1因子は神秘的, 超越的な存在としての神と, 神の愛と救いに対する信頼をあらわし, その神概念の特質に, 新約的なもののあることが考察された。Ottoのfascinansの語に従いf因子とよぶことにした。第2因子は, 神の裁き, 神の畏れ, 罪の意識をあらわし, かつ信仰による救いへの確信に関するもので, その神概念の特質には, 旧約的なもののあることが考察された。Ottoのmajestasの語に従いm因子とよぶことにした。
    第3因子は, 神への絶対服従, 神中心の態度を表わす因子と解釈された。SchleiermacherのAbhaengigkeitsgefuehlの語に従って, α因子とよぶことにした。
    第4因子は, 信仰による心の平安と充足感の因子であると解釈された。ギリシャ語のeirênêに従い, e因子とよぶことにした。
    以上のほか, 尺度の妥当性の検討, および若千の考察が付加された。
    なお, 本研究の延長として, 宗教的情操尺度の標準化に関する報告が準備されつつあることを付記しておきたい。
  • Congruency Processについて
    小川 一夫, 藤原 哲
    1962 年 3 巻 2 号 p. 64-68
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    congruency現象の因果関係の究明を目的とし, 相手によせる選択感情と, 相手からうける選択感情の知覚との不一致の状態が, 一定期間後にたどるcongruency processを追求した。両変数の不一致の状態は, 両者が同時的, 可逆的に影響しあって変動しやすく, しかも両変数のいずれか一方に規定されるcongruency processをたどって変りやすく, なおその過程には選択感情によって規定されるprojective congruency processと, 対人知覚によって規定されるintrojective (or empathic) congruency processの2過程が併存する, という3つの仮説が明らかに支持された。対人関係にみられるcongruency現象の今後の解明に多くの考察点を示唆してくれる。
  • 坂本 龍生
    1962 年 3 巻 2 号 p. 69-78
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
  • 原岡 美保子
    1962 年 3 巻 2 号 p. 79-90
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    本実験は, 遊戯実験場面に於て, 幼児の言動を観察し, 非社会性児が如何なる集団に適応し易いかを明らかにしようとするものである。被験者は, 知能を統制して155名の幼児園児より拙出された非社会性児16名, 普通児40名で各被験者は2回の実験場面に割当てられた。これらの被験者に対し, グループの大きさ及び性別による集団の違い, すなわち, 2人, 3人, 5人及び同性, 異性, 混性というグループを独立変数に15分間の双六遊びを行わせ, 当該時間中の被験者の反応を, 各々独立した2名の観察者により記録した。本実験条件下における結果は次のように要約される。
    1, 反応総数では, 非社会性児は普通児より少なくその差はP<.001で有意である。
    2, 集団の大きさについては, 普通児は5人グループでも適応可能と思われるが, 非社会性児は3人グループに対して適応し易く, それよりも小さくても大きくても集団に適応し難くなる傾向が見受けられる。
    3, 集団の性別に関しては, 非社会性児, 普通児ともに同性グループにもっとも適応し易いが, 非社会性児は普通児に比べて異性, 混性グループに対しては適応度が低かった。
    4, 各カテゴリー一反応数の全反応数に対する割合に於て, 非社会性児が普通児に比し大きいのは『緊張』『仕事上 (一)』についてであり, 集団に適応し難い傾向を示すものである。普通児の全反応数の50%は課題遂行面に用いられ, 一方, 非社会性児では, 課題遂行に用いられたものは23%に過ぎなかった。
    5, 一般に, 非社会性児の反応数は, 課題領域より感情領域に多い。
    6, 非社会性児のコミユニケーションを与え且つ受けた割合は3人グループ, 同性グループに多く, 非社会性児のコミユニケーションの割合が小さく, これとは反対に普通児相互のコミユケーションの割合が大きいのは異性グループであった。従って, 集団の大きさでは3人グループ, 性別では同性グループにおいて, 非社会性児は適応しやすいものと思われる。
  • 井上 剛紀
    1962 年 3 巻 2 号 p. 91-95
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    集団決定がリスクを多く取る方に向かうという従来の研究を, 我国において追求する為に三つの実験を行なった。第1は被験者が高校生で討議が充分になされなかった事態, 第2は被験者が高校生で討議が充分になされた事態, 第3は被験者が大学生で討議が充分になされた事態である。そしてその結果は次の様なものであった。
    集団決定はその討議が行なわれる際の熱心きに比例して, リスクな方向に向かう様になるだろう。しかもそこには討議の経験が本質的に働らき, 高校一年生ぐらいの年令では, リスクな方向に向う迄には至らないのではないかという事が予想された。この様な結果を生じる根本的な理由は, 今後の研究に待たなけれならない。
  • 川崎 卓司
    1962 年 3 巻 2 号 p. 96-99
    発行日: 1963/01/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
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