教育・社会心理学研究
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7 巻, 1 号
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  • 関 計夫
    1967 年 7 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
  • ファミリーTグループの試み
    関 計夫
    1967 年 7 巻 1 号 p. 15-26
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
  • 三隅 二不二, 武田 忠輔, 関 文恭
    1967 年 7 巻 1 号 p. 27-42
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は組織体内における監督者のPM式監督類型 (部下の認知より類型化した) が, 部下の認知, 態度ないし動機づけそして行動の終末結果に対していかなる効果を及ぼしているかを明らかにしたものである。
    調査対象は九州各県及び中国地方の一部に支店をもつA, B両相互銀行の一般行員901名である。
    A. PM式監督類型と生産性との間には次のような関係がみられた。
    1. 従来の研究と同様に, 本研究でも, 高生産群にPM型の監督類型が多く, 低生産群にpm型の監督類型が多いという傾向がみられた。
    2. しかし, 従来の研究と比較して, P型, M型の監督者が少なかった。これは銀行企業体のもつ特性であろうと考察された。
    3. 低生産群に属するPM型の監督方式と高生産群に属するPM型の監督方式を比較した結果, SD方式による上役に対する敵意感情の部下認知が低生産のPM型において有意に高く, 部下の達成動機が有意に低いことが見出された。
    B. PM式監督類型と他の諸変数との間には次のような関係がみられた。
    4. R. Likertのいう監督者の支持的行動評価は, PM型の監督者において最も高く, M, P, pm型の順位となる。
    5. 会議や集会の運営の仕方も, 相対的にPM型の監督者の下で部下の評価が最も高く, pm型の監督者が最下位の評価であった。P, M型は両者の中間の評価であった。
    6. 上役に対する敵意感情の認知と監督類型との関係では, PM型の監督者の下で敵意感情が最も低く, 次にM, P型で, pm型が最も高かった。
    7. いわゆるモラールと監督類型との関係は, PM型において最もモラールが高く, 次がM型, そしてP型, pm型のもとでは著しく低くなっている。
    8. 職務・権限委譲過程では, PM型が職務達成にとって, 最も効果的な委譲をおこなっている。これに対照して, pm型は職務, 権限の委譲が著しく低く, 部下には成果の報告を厳しく要求していることが見出された。このことがpm型において最も高い敵意感情を部下に生起させているのであると解釈した。P型とM型はPM型とpm型のほぼ中間の傾向を示した。
    9. 達成動機と監督方式の関係については, PM型の監督者のもとで最も達成動機が高かった。
    10. 高生産群において, 達成動機が高く, 低生産群において, 達成動機が低かった。
    11. 役席, 渉外一般行員は達成動機が高く, 内勤一般行員は, 達成動機が低いことが見い出された。
  • II 単位動作の習得
    成瀬 悟策
    1967 年 7 巻 1 号 p. 43-64
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
  • Shigeharu Maeda
    1967 年 7 巻 1 号 p. 65-71
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
  • 課題解決集団内のコミュニケーション構造に適用した場合
    狩野 素朗
    1967 年 7 巻 1 号 p. 73-82
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    構造内地位に関する4種類のグラフ論的指数を課題解決集団内のコミュニケーション構造に適用することによって各指数の妥当性を吟味した。ここで検討した各指数は, 有向グラフ (digraph) によって対応させられる集団構造内における成員の地位をあらわすもので, 強化-弱化性指数, 成員強化値指数, 等価多段階地位指数, それに荷重多段階地位指数である。
    本研究では実験的に設定した課題解決集団において, 各指数による成員の地位順位 (仮説順位) と, 実験によって成員が解決に達する速さとの順位に相関があることを仮定し, 各指数による仮説順位と結果順位との相関の度合の比較を試みた。
    課題として4名あるいは5名からなる集団による「犯人さがし」というゲームを用い, 課題解決に必要な情報伝達のために, 実験者による行動制限法を用いて5種類のコミュニケーション構造が導入された。
    各構造内成員の全体的課題解決順位と, 4種類の指数による成員地位順位との間の順位相関を求めた結果, 相関係数の値は強化-弱化性指数, 成員強化値指数, 等価多段階地位指数, 荷重多段階地位指数の順に大きな値を示すことが見出され, 荷重多段階地位指数は実験に用いた5種類の構造のすべての結果と有意 (p<. 01) な相関を示した。このことから課題解決集団におけるコミュニケーション構造内の地位指数の内では, 荷重多段階地位指数が成員の課題解決能率と最も高い相関を示すことが明らかとなった。
    多段階地位指数との相関が大であることからして, 成員の課題解決能率に影響した要因は, 本実験の条件においては, その位置の情報入手可能性の度合であろうと考察される。また間接的関係は直接的関係よりもその効果性が減少していったことについては, 本実験のコミュニケーションが, 問題解決の手段となる情報の伝達という, いわゆる道具的コミュニケーションである一方, 実際にはその伝達には何等かの自己目的的要因 (あるいは感情的効果) が介入ないし付加し, 段階数の増加にともなってその効果が大となったことのためであろうと考えられる。
  • FIRO理論の妥当性の研究
    田崎 敏昭
    1967 年 7 巻 1 号 p. 83-89
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    本研究は, 対人関係欲求の相補性 (本文中では特に適合性compatibilityという言葉を使用) の観点から選択者--被選択者の関係を分析した。得られた結果は次のとおりである。
    (1) 包容 (inclusion) 的状況におけるソシオメトリック・テストでは, 選択者は, 自己の「包容への欲求 (need for inclusion) 」をより満足させてくれる相手を選ぶ傾向がみられた。しかし統計的な有意差はみられなかった。
    (2) 統制 (controle) 的状況におけるソシオメトリック・テストでは, 選択者は, 自己の「統制への欲求 (need for controle) 」をより満足させる相手を選ぶ傾向がみられた。
    (3) 情愛 (affection) 的状況におけるソシオメトリック・テストでは, 選択者は, 自己の「情愛への欲求 (need for affection) 」をより満足させる相手を選ぶ傾向にあるというような結果は得られなかった。しかし, この点については, 情愛的状況の設定方法に疑問が感じられ, 実験操作上の問題があると思われる。
  • 土井良 聆維子
    1967 年 7 巻 1 号 p. 91-97
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    心理的なものが主原因である病気の子供をもつ母親 (P群) の子供に対する行動は, そうでない母親の行動とどのように相異するかを検討するために, 対象群として器質的疾病児をもつ母親の群 (O群) と正常児の母親の群 (N群) とをとった。被験者数は, P群33名, O群23名, N群64名の母親である。テスト用紙は田研式の親子関係診断テスト (両親用) を用いた。テストの項目分析の結果は, 100間中有意水準5%以下のものが32間, 10%以下のものが9問, 33間は有意差なし, 26間が検定不能であった。
    I地帯に位するケースは, 2.5%以下の有意水準でP群, O群に多い。不一致型はP群に多く, 矛盾型はO群に多い。有意水準は前者が2.5%以下, 後者は10%以下であった。
    内容分析の結果は, P群には盲従的服従と消極的拒否, 不安型の保護行動がみられ, O群こは溺愛的服従と不安型の保護行動がみられた。N群は, 積極的拒否行動と干渉型の保護行動がみられた。内容分析の有意水準は0.5%であった。
    この内容分析を児童期対青年前期という観点から行なった結果は, O群, N群では幼・小群の方がかなり多かった。P群は中・高群に対してのみ支配的行動がみられた。O群は幼・小群も中・高群も同じようなとりあつかいをしている。N群は幼・小群と中・高群との間にはかなりの差異がみとめられた。
  • Jyoji YOKOTA
    1967 年 7 巻 1 号 p. 99-102
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
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