土木計画学研究・論文集
Online ISSN : 1884-8303
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14 巻
選択された号の論文の108件中101~108を表示しています
  • ソマスンダラスワラン K., 大蔵 泉
    1997 年 14 巻 p. 883-888
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    交通量の車線分布について, 運転者の挙動をベースにそのメカニズムを論じた。先ず、分析結果の知られた3力国の状況を比較し、共通する特性について考察した。車線利用の現象的考察から、その要因は隣接車線間の速度比と密度比かちなることを示した上で、これら2つの状態量の特性を踏まえた車線利用率推定モデルの提案をした。実測データで得られた結果を理論的に考察した結果から、運転者が交通流の中で受ける各種制約との関係から説明を試みた。つまり, 現実の交通状態は, 車線内では追いつきと追い越されがバランスし, 車線間ではあるレベル差を持って挙動制約が生ずる結果として, 実現するとの説明が可能であることを示した.
  • 北川 博巳, 菅 芳樹, 三星 昭宏, 松本 直也
    1997 年 14 巻 p. 889-894
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
  • 小林 潔司, 奥村 誠, 永野 光三
    1997 年 14 巻 p. 895-906
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    本研究では出発時刻によって差別化された輸送サービスを地域独占的に供給する鉄道企業を考える。通勤者は効用を最大化するような出発時刻を選択する。このような相互作用の結果実現する市場均衡を最適制御問題により記述できることを示す。さらに、社会的最適化を達成しうる輸送サービスと出発時間の時間分布を求める問題を定式化する。その上で、市場均衡を望ましい方向へ誘導するための交通管理政策の効果について論じる。
  • 魚津 宗, Roberto Abraham TOKUNAGA, 萩原 亨
    1997 年 14 巻 p. 907-915
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    ドライバーは、自動車運転中に「車両の運行に必要な情報の入手」→「短期記憶」→「運転動作」というタスクを常に行っている。ドライバーは、提供される情報をどのくらい記憶し、どのくらい保持できるかについて、ドライバーの内的情報処理における、短期記憶容量を知る必要がある。本研究では、記憶の対象物の情報の大きさの指標として、Millerの理論による「chunk」を適用することを提案する。記憶の対象物として道路標識を用い、短期記憶容量の定量的な評価を室内にて行った。その結果、ドライバーにとって時間が経過しても記憶が衰えることもなく、記憶の維持が可能な標識の表示量は3chunk以下であることを示した。
  • 萩田 賢司, 松浦 常夫, 西田 泰
    1997 年 14 巻 p. 917-922
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    本研究では、右折車運転者の認知判断及びギャップ利用特性の対向直進車による違いについて検討した。右折車のギャップ利用特性を単純化できる調査場所を選定し、原付と自動二輪を模擬直進車として走行させ、直進車の直前を右折した右折車に対してヒアリング調査を行った。走行挙動を分析した結果、直進車が二輪車の場合、四輪車と比べて、右折車は短いギャップで右折しがちであった。右折の有無に影響する要因の中で、直進車の速度と直進車までの距離を比較したところ、距離の影響が大きかった。ヒアリング調査の結果、右折車は安全だと考えて右折していること、二輪車は他の車種より見落とされ易いことが明らかになった。
  • 宇野 伸宏, 飯田 恭敬, 久保 篤史
    1997 年 14 巻 p. 923-934
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    高度交通情報システムの主機能である、情報提供による経路の分散・誘導機能には大きな期待が寄せられている。これを実効性の高い交通制御手法とするには、情報と交通行動の関係の解明が不可欠である。本研究では室内実験手法により、旅行時間情報提供下の逐次経路選択機構の解明を目指す。その際情報精度の影響も考慮する。被験者の旅行時間予測のモデル化を通して、(1) 経路選択機構は情報精度の影響を強く受け、継続的な高精度情報の提供は、均質な情報依存型の選択機構を形成する、(2) 逐次経路選択は経路の再考地点迄の部分的な走行結果の影響を受け、再考地点前後の区間の連続性が高い場合また情報が乏しい場合、影響が強くなる等の知見を得た。
  • 永田 恭裕, 川上 光彦, 高山 純一
    1997 年 14 巻 p. 935-942
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    近年、高速道路の整備が進む中でネットワークが複雑化しJCTの数が多くなりJCT間が近接してきたために、従来の基準通りには情報提供施設を設置出来なくなってきた。しかも、設置してもどこまでの範囲の情報を提供すれば効果的かという点も明らかではなくなってきている。
    本研究は、高速道路における通行止情報の提供位置をドライバーの交通対応行動と関連交通量から検討するとともに、通行止の継続時間と迂回による時間損失との関係から迂回効果を試算し情報提供の最適位置について検討した。さらに、ケーススタディとして明石海峡大橋が通行止になった場合を取り上げてこれらの考え方を検証した。
  • 金沢市における事例研究
    高山 純一, 横山 寛, 永田 恭裕, 川上 光彦
    1997 年 14 巻 p. 943-952
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    近年、通勤時の交通需要管理施策 (TDM) だけでなく観光期のTDMが注目されてきている。金沢市ではGWにP&BRシステムを実施しており、施策実施前に比べ所要時間が減少するなどの効果が現れている。本研究ではこのP&BRシステムをさらに多くの観光客に利用してもらうために情報提供に着目し、特に情報の提供手段、情報の内容、情報提供のターゲットについて分析するとともに、どのようにP&BRシステムに誘導するのがよいか検討している。
    分析手法は、アンケート調査結果をもとに、クロス集計、P&BRシステム利用意向を外的基準とした数量化理論II類などを用いている。
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